次の方法で共有


XML フォーマット ファイルのサンプル

更新 : 2006 年 7 月 17 日

このトピックでは、XML フォーマット ファイルを使用する際の主な局面について例を使用して説明します。フォーマット ファイルの構文は、操作の方向とは関係がありません。つまり、一括エクスポートでも一括インポートでも構文は同じです。

例を使用して次の局面について説明します。

  • 文字データ フィールドの順序とテーブル列の順序が同じ場合
  • データ フィールドの順序とテーブル列の順序が異なる場合
  • データ フィールドをスキップする場合
  • フィールドを異なる型の列にマッピングする場合
  • XML データをテーブルにマッピングする場合
  • 固定長フィールドまたは固定幅フィールドをインポートする場合
ms191234.note(ja-jp,SQL.90).gifメモ :
フォーマット ファイルの作成方法の詳細については、「フォーマット ファイルの作成」を参照してください。

下記の例で示すデータ ファイルでは、<tab> がデータ ファイル内のタブ文字、<return> が復帰を表します。

A: 文字データ フィールドの順序とテーブル列の順序が同じ場合

次の例は、文字データのフィールドを 3 つ含んだデータ ファイルを記述する XML フォーマット ファイルを示しています。フォーマット ファイルによって、このデータ ファイルを 3 列のテーブルにマッピングします。データ フィールドは、テーブルの列と一対一に対応します。

テーブル (行): Person (Age int, FirstName varchar(20), LastName varchar(30))

データ ファイル (レコード): Age<tab>Firstname<tab>Lastname<return>

次の XML フォーマット ファイルはデータ ファイルのデータをテーブルに読み込みます。

<RECORD> 要素では、3 つのフィールドすべてのデータ値が文字データとして表現されています。各フィールドの TERMINATOR 属性は、データ値の後のターミネータを示します。

データ フィールドは、テーブルの列と一対一に対応します。<ROW> 要素で、列 Age を 1 番目のフィールドに、列 FirstName を 2 番目のフィールドに、列 LastName を 3 番目のフィールドにマッピングします。

<?xml version="1.0"?>
<BCPFORMAT 
xmlns="https://schemas.microsoft.com/sqlserver/2004/bulkload/format" 
xmlns:xsi="http://www.w3.org/2001/XMLSchema-instance">
  <RECORD>
    <FIELD ID="1" xsi:type="CharTerm" TERMINATOR="\t" 
      MAX_LENGTH="12"/> 
    <FIELD ID="2" xsi:type="CharTerm" TERMINATOR="\t" 
      MAX_LENGTH="20" COLLATION="SQL_Latin1_General_CP1_CI_AS"/>
    <FIELD ID="3" xsi:type="CharTerm" TERMINATOR="\r\n" 
      MAX_LENGTH="30" 
      COLLATION="SQL_Latin1_General_CP1_CI_AS"/>
  </RECORD>
  <ROW>
    <COLUMN SOURCE="1" NAME="age" xsi:type="SQLINT"/>
    <COLUMN SOURCE="2" NAME="firstname" xsi:type="SQLVARYCHAR"/>
    <COLUMN SOURCE="3" NAME="lastname" xsi:type="SQLVARYCHAR"/>
  </ROW>
</BCPFORMAT>
ms191234.note(ja-jp,SQL.90).gifメモ :
AdventureWorks を使用した同様の例については、「フォーマット ファイルの作成」を参照してください。

B: データ フィールドの順序とテーブル列の順序が異なる場合

次の例は、文字データのフィールドを 3 つ含んだデータ ファイルを記述する XML フォーマット ファイルを示しています。フォーマット ファイルによって、データ ファイルを 3 列のテーブルにマッピングします。ここでは、データ ファイルのフィールドの順序とマッピング先のテーブルの列の順序は異なるものとします。

テーブル (行): Person (Age int, FirstName varchar(20), LastName varchar(30))

データ ファイル (レコード): Age<tab>Lastname<tab>Firstname<return>

<RECORD> 要素では、3 つのフィールドすべてのデータ値が文字データとして表現されています。

<ROW> 要素で、列 Age を 1 番目のフィールドに、列 FirstName を 3 番目のフィールドに、列 LastName を 2 番目のフィールドにマッピングします。

この例の特徴的な部分は太字で示してあります。

<?xml version="1.0"?>
<BCPFORMAT 
xmlns="https://schemas.microsoft.com/sqlserver/2004/bulkload/format" 
xmlns:xsi="http://www.w3.org/2001/XMLSchema-instance">
  <RECORD>
    <FIELD ID="1" xsi:type="CharTerm" TERMINATOR="\t" 
      MAX_LENGTH="12"/>
    <FIELD ID="2" xsi:type="CharTerm" TERMINATOR="\t" MAX_LENGTH="20" 
      COLLATION="SQL_Latin1_General_CP1_CI_AS"/>
    <FIELD ID="3" xsi:type="CharTerm" TERMINATOR="\r\n" 
      MAX_LENGTH="30" COLLATION="SQL_Latin1_General_CP1_CI_AS"/>
  </RECORD>
  <ROW>
    <COLUMN SOURCE="1" NAME="age" xsi:type="SQLINT"/>
    <COLUMN SOURCE="3" NAME="firstname" xsi:type="SQLVARYCHAR"/>
    <COLUMN SOURCE="2" NAME="lastname" xsi:type="SQLVARYCHAR"/>
  </ROW>
</BCPFORMAT>
ms191234.note(ja-jp,SQL.90).gifメモ :
AdventureWorks を使用した同様の例については、「フォーマット ファイルを使用したテーブル列とデータ ファイル フィールドのマッピング」を参照してください。

C: データ フィールドをスキップする場合

次の例は、文字データのフィールドを 4 つ含んだデータ ファイルを記述する XML フォーマット ファイルを示しています。フォーマット ファイルによって、このデータ ファイルを 3 列のテーブルにマッピングします。2 番目のデータ フィールドは対応するテーブル列がありません。

テーブル (行): Person (Age int, FirstName Varchar(20), LastName Varchar(30))

データ ファイル (レコード): Age<tab>employeeID<tab>Firstname<tab>Lastname<return>

<RECORD> 要素では、4 つのフィールドすべてのデータ値が文字データとして表現されています。各フィールドの TERMINATOR 属性は、データ値の後のターミネータを示します。

<ROW> 要素で、列 Age を 1 番目のフィールドに、列 FirstName を 3 番目のフィールドに、列 LastName を 4 番目のフィールドにマッピングします。

この例の特徴的な部分は太字で示してあります。

<?xml version="1.0"?> 
<BCPFORMAT 
xmlns="https://schemas.microsoft.com/sqlserver/2004/bulkload/format" 
xmlns:xsi="http://www.w3.org/2001/XMLSchema-instance">
  <RECORD>
    <FIELD ID="1" xsi:type="CharTerm" TERMINATOR="\t" 
      MAX_LENGTH="12"/>
    <FIELD ID="2" xsi:type="CharTerm" TERMINATOR="\t" 
      MAX_LENGTH="10" 
      COLLATION="SQL_Latin1_General_CP1_CI_AS"/>
    <FIELD ID="3" xsi:type="CharTerm" TERMINATOR="\t" 
      MAX_LENGTH="20" 
      COLLATION="SQL_Latin1_General_CP1_CI_AS"/>
    <FIELD ID="4" xsi:type="CharTerm" TERMINATOR="\r\n" 
      MAX_LENGTH="30" 
      COLLATION="SQL_Latin1_General_CP1_CI_AS"/>
  </RECORD>
  <ROW>
    <COLUMN SOURCE="1" NAME="age" xsi:type="SQLINT"/>
    <COLUMN SOURCE="3" NAME="firstname" xsi:type="SQLVARYCHAR"/>
    <COLUMN SOURCE="4" NAME="lastname" xsi:type="SQLVARYCHAR"/>
  </ROW>
</BCPFORMAT>
ms191234.note(ja-jp,SQL.90).gifメモ :
AdventureWorks を使用した同様の例については、「フォーマット ファイルを使用したデータ フィールドのスキップ」を参照してください。

D: <FIELD> xsi:type を <COLUMN> xsi:type にマッピングする場合

次の例では、さまざまな型のフィールド、および列への各フィールドのマッピングを示します。

<?xml version = "1.0"?>
<BCPFORMAT
xmlns="https://schemas.microsoft.com/sqlserver/2004/bulkload/format" 
   xmlns:xsi="http://www.w3.org/2001/XMLSchema-instance">
   <RECORD>
      <FIELD xsi:type="CharTerm" ID="C1" TERMINATOR="\t" 
            MAX_LENGTH="4"/>
      <FIELD xsi:type="CharFixed" ID="C2" LENGTH="10" 
         COLLATION="SQL_LATIN1_GENERAL_CP1_CI_AS"/>
      <FIELD xsi:type="CharPrefix" ID="C3" PREFIX_LENGTH="2" 
         MAX_LENGTH="32" COLLATION="SQL_LATIN1_GENERAL_CP1_CI_AS"/>
      <FIELD xsi:type="NCharTerm" ID="C4" TERMINATOR="\t" 
         MAX_LENGTH="4"/>
      <FIELD xsi:type="NCharFixed" ID="C5" LENGTH="10" 
         COLLATION="SQL_LATIN1_GENERAL_CP1_CI_AS"/>
      <FIELD xsi:type="NCharPrefix" ID="C6" PREFIX_LENGTH="2" 
         MAX_LENGTH="32" COLLATION="SQL_LATIN1_GENERAL_CP1_CI_AS"/>
      <FIELD xsi:type="NativeFixed" ID="C7" LENGTH="4"/>
   </RECORD>
   <ROW>
      <COLUMN SOURCE="C1" NAME="Age" xsi:type="SQLTINYINT"/>
      <COLUMN SOURCE="C2" NAME="FirstName" xsi:type="SQLVARYCHAR" 
      LENGTH="16" NULLABLE="NO"/>
      <COLUMN SOURCE="C3" NAME="LastName" />
      <COLUMN SOURCE="C4" NAME="Salary" xsi:type="SQLMONEY"/>
      <COLUMN SOURCE="C5" NAME="Picture" xsi:type="SQLIMAGE"/>
      <COLUMN SOURCE="C6" NAME="Bio" xsi:type="SQLTEXT"/>
      <COLUMN SOURCE="C7" NAME="Interest"xsi:type="SQLDECIMAL" 
      PRECISION="5" SCALE="3"/>
   </ROW>
</BCPFORMAT>

E: XML データをテーブルにマッピングする場合

次の例では、2 列の空テーブル (t_xml) を作成し、 1 番目の列を int データ型に、2 番目の列を xml データ型にマッピングしています。

CREATE TABLE t_xml (c1 int, c2 xml)

次の XML フォーマット ファイルを使用すると、テーブル t_xml にデータ ファイルが読み込まれます。

<?xml version="1.0"?>
<BCPFORMAT xmlns="https://schemas.microsoft.com/sqlserver/2004/bulkload/format" 
xmlns:xsi="http://www.w3.org/2001/XMLSchema-instance">
 <RECORD>
  <FIELD ID="1" xsi:type="NativePrefix" PREFIX_LENGTH="1"/>
  <FIELD ID="2" xsi:type="NCharPrefix" PREFIX_LENGTH="8"/>
 </RECORD>
 <ROW>
  <COLUMN SOURCE="1" NAME="c1" xsi:type="SQLINT"/>
  <COLUMN SOURCE="2" NAME="c2" xsi:type="SQLNCHAR"/>
 </ROW>
</BCPFORMAT>

F: 固定長フィールドまたは固定幅フィールドをインポートする場合

次の例では、長さと幅がそれぞれ 10 文字と 6 文字に固定されたフィールドについて説明します。これらのフィールドの長さと幅は LENGTH="10" および LENGTH="6" としてそれぞれ表現されています。データ ファイルのすべての行の末尾には、復帰と改行の組み合わせ ({CR}{LF}) が記述されます。フォーマット ファイルでは TERMINATOR="\r\n" として表現されています。

<?xml version="1.0"?>
<BCPFORMAT
       xmlns="https://schemas.microsoft.com/sqlserver/2004/bulkload/format"
       xmlns:xsi="http://www.w3.org/2001/XMLSchema-instance">
  <RECORD>
    <FIELD ID="1" xsi:type="CharFixed" LENGTH="10"/>
    <FIELD ID="2" xsi:type="CharFixed" LENGTH="6"/>
    <FIELD ID="3" xsi:type="CharTerm" TERMINATOR="\r\n"
  </RECORD>
  <ROW>
    <COLUMN SOURCE="1" NAME="C1" xsi:type="SQLINT" />
    <COLUMN SOURCE="2" NAME="C2" xsi:type="SQLINT" />
  </ROW>
</BCPFORMAT>

その他の例

XML 以外のフォーマット ファイルと XML フォーマット ファイルに関するその他の例については、次のトピックを参照してください。

参照

概念

XML フォーマット ファイルについて
XML 以外のフォーマット ファイルについて
XML フォーマット ファイルのスキーマ構文
フォーマット ファイルを使用した作業

ヘルプおよび情報

SQL Server 2005 の参考資料の入手

変更履歴

リリース 履歴

2006 年 7 月 17 日

新しい内容 :
  • 例「F: 固定長フィールドまたは固定幅フィールドをインポートする場合」を追加しました。

2006 年 4 月 14 日

新しい内容 :
  • 一括インポート中にフィールドを列にマッピングする XML フォーマット ファイルの例が含まれている他のトピックへのリンクを追加しました。