レポート サーバーを電子メール配信用に構成する方法 (Reporting Services 構成)
新規 : 2005 年 12 月 5 日
レポート サーバーの電子メールは、サブスクリプション用の既定の配信拡張機能ですが、使用する前に構成を行う必要があります。レポート サーバーを電子メール配信用に構成するには、簡易メール転送プロトコル (SMTP) サーバーにアクセスできる必要があります。また、有効な電子メール アカウントへの後続の配信のために、SMTP サーバーに電子メールを送信する権限を保持している必要があります。
レポート サーバーを電子メール配信用に構成しない場合や、SMTP サーバーにアクセスできない場合は、ファイル共有配信拡張機能を使用して、ネットワーク接続を介してアクセス可能な共有フォルダにレポートを配布できます。
レポート サーバーの電子メールを構成するには、Reporting Services 構成ツールを使用するか、構成ファイルを編集します。Reporting Services 構成ツールを使用すると、レポート サーバーに必要な最小限の設定を行うことができます。ローカルの SMTP サービスを使用する場合や詳細設定を指定する場合は、代わりに構成ファイルを編集します。
組織のセキュリティ ポリシーによっては、会社の SMTP サーバーから電子メールを送信するために事前の許可が必要になる場合もあります。詳細については、システム管理者またはネットワーク管理者に確認してください。
レポート サーバーの電子メール機能を評価する場合や、サブスクリプションまたは配信に関する問題のトラブルシューティングを行う場合は、レポート サーバーの電子メールの構成で、ローカル フォルダにレポートを配信するローカル SMTP サービスを使用するように指定できます。詳細については、「電子メール配信用のレポート サーバーの構成」を参照してください。
Reporting Services 構成ツールを使用してレポート サーバーの電子メールを構成するには
レポート サーバー Windows サービスが SMTP サーバー上で Send As 権限を保持していることを確認します。Reporting Services 構成ツールを起動して、レポート サーバー インスタンスに接続します。
[電子メールの設定] ページで、SMTP サーバーの名前を入力します。この値は、IP アドレス、企業イントラネット上のコンピュータの UNC 名、または完全修飾ドメイン名にすることができます。
[送信者アドレス] で、SMTP サーバーから電子メールを送信する権限を保持しているアカウントの名前を入力します。
[適用] をクリックします。
リモート SMTP サービスをレポート サーバー用に構成するには
レポート サーバー Windows サービスが SMTP サーバー上で Send As 権限を保持していることを確認します。
テキスト エディタで RSReportServer.config ファイルを開きます。
<UrlRoot> がレポート サーバーの URL アドレスに設定されていることを確認します。この値はレポート サーバーを構成するときに設定されるため、既に設定されているはずです。設定されていない場合は、レポート サーバーの URL アドレスを入力します。
Delivery セクションで、<ReportServerEmail> を検索します。
<SMTPServer> で、SMTP サーバーの名前を入力します。この値は、IP アドレス、企業イントラネット上のコンピュータの UNC 名、または完全修飾ドメイン名にすることができます。
<SendUsing> が 2 に設定されていることを確認します。別の値に設定されている場合、レポート サーバーはリモート SMTP サービスを使用するように構成されていません。
<From> で、SMTP サーバーから電子メールを送信する権限を保持しているアカウントの名前を入力します。
このファイルを保存します。
レポート サーバーは新しい設定を自動的に使用します。サービスを再起動する必要はありません。追加の SMTP 設定を指定し、レポート サーバー電子メール配信で SMTP サーバーを使用する方法をさらに細かく構成することもできます。詳細については、「電子メール配信用のレポート サーバーの構成」および「RSReportServer 構成ファイル」を参照してください。
ローカル SMTP サービスをレポート サーバー用に構成するには
コントロール パネルを開き、[プログラムの追加と削除] をクリックします。
[Windows コンポーネントの追加と削除] をクリックして、Windows コンポーネント ウィザードを開始します。
[アプリケーション サーバー] を選択し、[詳細] をクリックします。
[インターネット インフォメーション サービス (IIS)] を選択し、[詳細] をクリックします。
[SMTP サービス] チェック ボックスをオンにして、[OK] をクリックします。
Windows コンポーネント ウィザードの [次へ] をクリックし、[完了] をクリックします。
[サービス] コンソールでサービスが実行されていることを確認します。
テキスト エディタで RSReportServer.config ファイルを開きます。
<UrlRoot> がレポート サーバーの URL アドレスに設定されていることを確認します。この値はレポート サーバーを構成するときに設定されるため、既に設定されているはずです。設定されていない場合は、レポート サーバーの URL アドレスを入力します。
Delivery セクションで、<ReportServerEmail> を検索します。
<SMTPServer> 内で、この設定の値をすべて消去します。タグは削除しないでください。
<SendUsing> を 1 に設定します。1 以外の値に設定されている場合、レポート サーバーはローカル SMTP サービスを使用するように構成されていません。
<SMTPServerPickupDirectory> に、ローカル ドライブのフォルダを設定します。
<From> に、SMTP サーバーから電子メールを送信する権限を保持しているアカウントを設定します。
このファイルを保存します。
参照
処理手順
概念
電子メール配信用のレポート サーバーの構成
Reporting Services でのファイル共有の配信
Reporting Services の電子メール配信
Reporting Services 構成ツール