Office サンプル アプリケーションの ReportSearch
新規 : 2005 年 12 月 5 日
このサンプルでは、[リサーチ] 作業ウィンドウを使用して SQL Server 2005 Reporting Services を Microsoft Office 2003 に統合する方法を示します。これにより、レポート サーバー データベース アイテムを Office 2003 から検索および参照できるようになります。
開発者は、Office 2003 の [リサーチ] 作業ウィンドウを使用することで、独自のリサーチ サービスを作成できます。たとえば、Reporting Services レポートがレポート サーバーに格納されていて、そのレポートを社内ユーザーに提供する場合、Office アプリケーション内で機能する [リサーチ] 作業ウィンドウを使用したサービスを開発できます。これにより Office ユーザーは、Office ドキュメントで作業しながら簡単にレポートにアクセスできるようになります。
ReportSearch サンプルでは、Office 2003 の [リサーチ] 作業ウィンドウ内に Reporting Services レポート サーバー データベースのアイテムを直接公開する方法を示しています。ユーザーは、フォルダおよびレポートを参照して、ほとんどの Office 2003 アプリケーションを使用しながらレポートを検索できます。たとえばユーザーは、電子メールの作成中に、レポート マネージャ内の関連する Reporting Services レポートを参照できます。このアプリケーションは、現実的なシナリオに基づいて開発されており、レポートの使用範囲を拡張する方法を具体的に示しています。
重要 : |
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これらのサンプルは、学習に使用することのみを目的に提供されています。したがって、運用環境での使用を目的としたものではなく、運用環境でのテストも実施されていません。マイクロソフトからは、これらのサンプルについてのテクニカル サポートは提供されません。 |
必要条件
ReportSearch サンプルを実行するには、Visual Studio および C# または Visual Basic の知識に加え、次のアプリケーションをインストールしておく必要があります。
- Visual Studio 2005 または互換性のある開発環境 (プロジェクト ファイル表示用)。
- SQL Server 2005 (Reporting Services を含む)。
- Microsoft Office 2003。
- Microsoft .NET Framework Version 2.0。.NET Framework SDK は無償で入手できます。「.NET Framework SDK のインストール」を参照してください。
- Reporting Services のサンプル。サンプルは、SQL Server 2005 のセットアップ中にインストールできます。このリリースでは、サンプルのインストールを選択すると、コンピュータ上に個別のインストーラがインストールされて、サンプルの展開とインストールに使用することができます。このインストーラは、[スタート] メニューの Microsoft SQL Server 2005 プログラム グループから実行できます。詳細については、「サンプルのインストール」を参照してください。
- アクセス権のあるネットワーク上のレポート サーバー (このサンプル クライアント アプリケーションを使用して、レポート サーバーのコンテンツを表示する場合)。
- 2 つのサンプル データベース (AdventureWorksDW (データ ウェアハウス) と AdventureWorksAS (OLAP))。
場所
既定では、このサンプルは次の場所にあります。
C:\Program Files\Microsoft SQL Server\90\Samples\ Reporting Services\Application Samples\ReportSearch Sample
サンプル コードの C# ソリューションは CS ディレクトリに、Visual Basic ソリューションは VB ディレクトリにあります。
サンプルの設定
強力な名前のキー ファイルをまだ作成していない場合は、次の指示に従ってキー ファイルを生成してください。
厳密な名前のキー ファイルを生成するには
Microsoft Visual Studio 2005 コマンド プロンプトを開きます。[スタート] メニューの [すべてのプログラム] をポイントし、[Microsoft .NET Framework SDK 2.0] をポイントします。次に、[SDK コマンド プロンプト] をクリックします。
-- または --
Microsoft .NET Framework コマンド プロンプトを開きます。[スタート] メニューの [すべてのプログラム] をポイントし、[Microsoft .NET Framework SDK 2.0] をポイントします。次に、[SDK コマンド プロンプト] をクリックします。
ディレクトリの移動コマンド (CD) を使用して、コマンド プロンプト ウィンドウの現在のディレクトリから、サンプルがインストールされているフォルダに移動します。
注 : サンプルが配置されているフォルダを調べるには、[スタート] ボタンをクリックし、[すべてのプログラム]、[Microsoft SQL Server]、[マニュアルとチュートリアル] の順にポイントして、[サンプル ディレクトリ] をクリックします。既定のインストール場所を使用している場合、サンプルは <system_drive>:\Program Files\Microsoft SQL Server\100\Samples にあります。 コマンド プロンプトで、次のコマンドを実行してキー ファイルを生成します。
sn -k SampleKey.snk
重要 : 厳密な名前のキー ペアの詳細については、MSDN の .NET Development Center にある「Security Briefs: Strong Names and Security in the .NET Framework」を参照してください。
このサンプルをビルドして実行するには、次の手順を行う必要があります。サンプルは、1 台のコンピュータ上での実行を想定してデザインおよびテストされています。
認証と ID の権限借用は web.config で設定されています。このサンプルでは、Windows 認証を使用しています。 可能な場合は、Windows 認証を使用します。
Office リサーチ サービスを設定するには
サンプルの既定の言語フォルダからインターネット インフォメーション サービス (IIS) の仮想ルート フォルダを作成して、"ReportSearch" という名前にします。C# バージョンの言語フォルダは \cs、Visual Basic バージョンの言語フォルダは \vb です。
統合 Windows 認証を有効にして、ReportSearch 仮想ルート フォルダへの匿名アクセスを無効にします。
いずれかの Office 2003 アプリケーション (Microsoft Word 2003 など) を起動します。
[表示] メニューの [作業ウィンドウ] をクリックします。作業ウィンドウのドロップダウン ボックスの矢印をクリックして、[リサーチ] をクリックします。
作業ウィンドウの下部にある [リサーチのオプション] をクリックします。[リサーチのオプション] ダイアログ ボックスが表示されます。
[サービスの追加] をクリックします。
[アドレス] ボックスで、「https://localhost/ReportSearch/reg.asmx」と入力します。
[追加] をクリックします。
[続行] をクリックします。
[インストール] をクリックします。
サンプルの実行
Word 2003 でレポートを表示するには
Word が起動されていなければ起動し、[リサーチ] 作業ウィンドウを開きます。
[検索する文字列] のドロップダウン リストで [Microsoft Reporting Services Sample] を選択して、Enter キーを押すか、[検索の開始] ボタンをクリックします。
フォルダ パスまたはレポート名を入力すると、作業ウィンドウ内にカタログ アイテムを表示できます。
例 :
- ルート フォルダ内のフォルダとレポートをすべて表示するには、スラッシュ (/) を入力します。
- 特定の語句を含むフォルダおよびレポートをすべて表示するには、任意の語句を入力します。たとえば、"sales" を入力すると、"sales" という用語を含むレポートとフォルダがすべて返されます。
フォルダやレポートが作業ウィンドウに表示されたら、フォルダをクリックしてレポートの概要を参照したり、レポート リンクをクリックしてレポート マネージャ内のレポートを参照できます。
メモ : [検索する文字列] ボックスに疑問符 (?) を入力すると、特定のフォルダ、名前、説明のフィールド内で検索する [高度な検索] ページが表示されます。
サンプルの表示
サンプル コードを表示するには
ReportSearch サンプルの言語フォルダに移動します。C# バージョンの言語フォルダは \cs、Visual Basic バージョンの言語フォルダは \vb です。
[開く] をクリックします。
参照
処理手順
SQL Server Reporting Services サンプル