レッスン 3: Bike Buyer マイニング構造の処理
新規 : 2005 年 12 月 5 日
このレッスンでは、INSERT INTO (DMX) ステートメントと AdventureWorksDW サンプル データベースの vTargetMail ビューを使用して、「レッスン 1: Bike Buyer マイニング構造の作成」と「レッスン 2: Bike Buyer マイニング構造へのマイニング モデルの追加」で作成したマイニング構造とマイニング モデルを処理します。
マイニング構造の処理では、Analysis Services でソース データが読み込まれ、マイニング モデルをサポートする構造が構築されます。マイニング モデルの処理では、マイニング構造で定義されたデータが、選択したデータ マイニング アルゴリズムを介して受け渡されます。このアルゴリズムでは傾向とパターンが検索され、結果の情報がマイニング モデルに保存されます。したがって、マイニング モデルには、実際のソース データではなく、アルゴリズムで検出された情報が含まれます。マイニング モデルの処理の詳細については、「データ マイニング オブジェクトの処理」を参照してください。
マイニング構造の再処理は、構造列またはソース データを変更した場合にのみ必要です。処理済みのマイニング構造にマイニング モデルを追加する場合は、INSERT INTO MINING MODEL ステートメントを使用して新しいマイニング モデルをトレーニングできます。
構造テンプレートのトレーニング
マイニング構造と、それに関連するマイニング モデルをトレーニングするには、INSERT INTO (DMX) ステートメントを使用します。ステートメントのコードは次の部分に分けられます。
- マイニング構造の指定
- マイニング構造の列の一覧
- トレーニング データの定義
INSERT INTO ステートメントの汎用例を次に示します。
INSERT INTO MINING STRUCTURE [<mining structure name>]
(
<mining structure columns>
)
OPENQUERY([<datasource>],'<SELECT statement>')
コードの最初の行では、トレーニングするマイニング構造を指定します。
INSERT INTO MINING STRUCTURE [<mining structure name>]
コードの次の行では、マイニング構造で定義される列を指定します。ここではマイニング構造の各列を指定する必要があります。各列はソース クエリ データ内の列にマップされている必要があります。
(
<mining structure columns>
)
コードの最後の行では、マイニング構造のトレーニングに使用するデータを定義します。
OPENQUERY([<datasource>],'<SELECT statement>')
このレッスンでは、OPENQUERY を使用してソース データを定義します。ソース クエリを定義するその他の方法については、「<source data query>」を参照してください。
このレッスンの作業
このレッスンでは、次の作業を行います。
- Bike Buyer マイニング構造の処理
予測マイニング構造の処理
INSERT INTO を使用してマイニング構造を処理するには
オブジェクト エクスプローラで、Analysis Services インスタンスを右クリックし、[新しいクエリ] をポイントして [DMX] をクリックします。
クエリ エディタが開き、新しい空のクエリが表示されます。
上の INSERT INTO ステートメントの汎用例を空のクエリにコピーします。
次の部分を探します。
[<mining structure name>]
これを次の文字列に置き換えます。
Bike Buyer
次の部分を探します。
<mining structure columns>
これを次の文字列に置き換えます。
[Customer Key], [Age], [Bike Buyer], [Commute Distance], [Education], [Gender], [House Owner Flag], [Marital Status], [Number Cars Owned], [Number Children At Home], [Occupation], [Region], [Total Children], [Yearly Income]
次の部分を探します。
OPENQUERY([<datasource>],'<SELECT statement>')
これを次の文字列に置き換えます。
OPENQUERY([Adventure Works DW], 'SELECT CustomerKey, Age, BikeBuyer, CommuteDistance,EnglishEducation, Gender,HouseOwnerFlag,MaritalStatus, NumberCarsOwned,NumberChildrenAtHome, EnglishOccupation,Region,TotalChildren, YearlyIncome FROM dbo.vTargetMail')
OPENQUERY ステートメントは、AdventureWorksDW サンプル プロジェクトで定義された AdventureWorksDW データ ソースを参照し、vTargetMai ビューにアクセスします。vTargetMail ビューには、マイニング モデルのトレーニングに使用されるソース データが含まれています。
最終的なステートメントは次のようになります。
INSERT INTO MINING STRUCTURE [Bike Buyer] ( [Customer Key], [Age], [Bike Buyer], [Commute Distance], [Education], [Gender], [House Owner Flag], [Marital Status], [Number Cars Owned], [Number Children At Home], [Occupation], [Region], [Total Children], [Yearly Income] ) OPENQUERY([Adventure Works DW], 'SELECT CustomerKey, Age, BikeBuyer, CommuteDistance,EnglishEducation, Gender,HouseOwnerFlag,MaritalStatus, NumberCarsOwned,NumberChildrenAtHome, EnglishOccupation,Region,TotalChildren, YearlyIncome FROM dbo.vTargetMail')
[ファイル] メニューで、[名前を付けて DMXQuery1.dmx を保存] をクリックします。
[名前を付けて保存] ダイアログ ボックスで、適切なフォルダを参照して指定し、ファイルに「Process Bike Buyer Structure.dmx」という名前を付けます。
ツール バーの [実行] ボタンをクリックします。
次のレッスンでは、このレッスンでマイニング構造に追加したマイニング モデルの内容を調査します。