SQL Server エージェントでサポートされるサービス アカウントの種類

更新 : 2006 年 4 月 14 日

以下の表に、SQL Server エージェント サービスを実行できる Microsoft Windows アカウントを示します。SQL Server エージェントのサービス アカウントを設定するには、SQL Server 構成マネージャを使用します。詳細については、「SQL Server エージェントのサービス開始アカウントを設定する方法 (SQL Server 構成マネージャ)」を参照してください。

サポートされるサービス アカウントの種類

以下の表に、SQL Server エージェント サービスで使用できる Windows アカウントの種類を示します。

サービス アカウントの種類 非クラスタ化サーバー クラスタ化サーバー ドメイン コントローラ (非クラスタ化)

Microsoft Windows ドメイン アカウント (Windows Administrators グループのメンバ)

サポート

サポート

サポート

Windows ドメイン アカウント (管理者以外)

サポート1

サポート1

サポート1

ネットワーク サービス アカウント (NT AUTHORITY\NetworkService)

サポート1、3、4

サポートしない

サポートしない

ローカル ユーザー アカウント (管理者以外)

サポート1

サポートしない

適用なし

ローカル システム アカウント (NT AUTHORITY\System)

サポート2

サポートしない

サポート2

ローカル サービス アカウント (NT AUTHORITY\LocalService)

サポートしない

サポートしない

サポートしない

1 以下に示す制限事項 1 を参照してください。

2 以下に示す制限事項 2 を参照してください。

3 以下に示す制限事項 3 を参照してください。

4 以下に示す制限事項 4 を参照してください。

制限事項 1 : マルチサーバー管理での非管理者アカウントの使用

対象サーバーをマスタ サーバーに参加させると、"参加操作に失敗しました" というエラー メッセージが表示されることがあります。

このエラーを解決するには、SQL Server と SQL Server エージェント サービスの両方を再起動します。詳細については、「SQL Server のインスタンスを再起動する方法 (SQL Server Management Studio)」および「SQL Server エージェント サービスを再起動する方法 (SQL Server Management Studio)」を参照してください。

制限事項 2 : マルチサーバー管理でのローカル システム アカウントの使用

マルチサーバー管理は、SQL Server エージェント サービスがローカル システム アカウントで実行されるとき、同じコンピュータにマスタ サーバーと対象サーバーの両方が存在する場合にのみサポートされます。この構成を使用している場合に、対象サーバーをマスタ サーバーに参加させると、次のメッセージが返されます。

"<target_server_computer_name> のエージェント開始アカウントに対象サーバーとしてのログイン権限があることを確認します"

情報提供を目的としたこのメッセージは無視できます。参加操作は、正常に完了します。詳細については、「マルチサーバー環境の作成」を参照してください。

制限事項 3 : SQL Server ユーザーであるネットワーク サービス アカウントの使用

SQL Server エージェント サービスをネットワーク サービス アカウントで実行する場合、SQL Server インスタンスに SQL Server ユーザーとしてログインするアクセス権がそのネットワーク サービス アカウントに明示的に与えられていると、SQL Server エージェントが起動しないことがあります。

これを解決するには、SQL Server 2005 が実行されているコンピュータを再起動します。これは一度実行するだけで済みます。

制限事項 4 : SQL Server Reporting Services が同じコンピュータで実行されている場合のネットワーク サービス アカウントの使用

SQL Server エージェント サービスをネットワーク サービス アカウントで実行する場合、同じコンピュータで Reporting Services も動作していると、SQL Server エージェントが起動しないことがあります。

これを解決するには、SQL Server 2005 が実行されているコンピュータを再起動し、SQL Server と SQL Server エージェント サービスの両方を再起動します。これは一度実行するだけで済みます。

参照

概念

SQL Server エージェント サービスのアカウントの選択

ヘルプおよび情報

SQL Server 2005 の参考資料の入手

変更履歴

リリース 履歴

2006 年 4 月 14 日

変更内容 :
  • 次の制限に関する情報を削除しました。
    「SQL Server エージェント サービスがローカル ユーザー アカウントで実行され、SQL Server サービスが別のアカウントで実行されると、プロキシを使用するジョブは失敗します。」
    この問題は、SQL Server 2005 Service Pack 1 で修正されました。