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HtmlLogProvider サンプル

新規 : 2006 年 4 月 14 日

HtmlLogProvider サンプルでは、カスタム ログ プロバイダである HTML ログ プロバイダの作成方法を示します。HTML ログ プロバイダは、ログ出力を HTML ドキュメントに書き込みます。

カスタム ログ プロバイダの作成方法の詳細については、「カスタム ログ プロバイダの作成」を参照してください。Integration Services でのログ プロバイダの使用に関する一般的な情報については、「Integration Services ログ プロバイダ」を参照してください。

カスタム ログ プロバイダは、.htm または .html の拡張子を持つ書き込み先ファイルの名前を既存のファイル接続マネージャから取得します。カスタム ログ プロバイダは、ログに記録されたイベントを指定された書き込み先ファイルの HTML テーブルに出力します。最後の 2 つの標準列 (dataCode および dataBytes) は、正しく表示されないバイナリ データを含む場合があるため無視されます。このサンプルでは、再利用を容易にするため、独立した HtmlLogWriter ヘルパ クラスに HTML 形式のログ コードをカプセル化します。このヘルパ クラスには、OpenLogHtml、LogHtml、および CloseLogHtml の各サブルーチンが用意されています。これらのサブルーチンは、OpenLogLog、および CloseLog からそれぞれ呼び出されます。このサンプルは、Itanium ベースのオペレーティング システムではサポートされていません。

このコード サンプルでは次の機能が実装されます。

  • LogProviderBase クラスのオーバーライド
  • 開発者によるカスタム永続コードの記述を不要とする既定の永続性サポート
ms365184.note(ja-jp,SQL.90).gif重要 :
サンプルは、学習に使用することのみを目的に提供されています。これらは、運用環境での使用を目的としたものではなく、運用環境でのテストも実施されていません。Microsoft からは、これらのサンプルについてのテクニカル サポートは提供されません。

サンプルの実行

コード サンプルの場所、ビルド方法、およびインストール方法を確認済みの場合は、「サンプルのテスト」に進み、コード サンプルの構成方法と実行方法を確認してください。

前提条件

このサンプルを使用するには、次のコンポーネントがインストールされている必要があります。

  • Microsoft Visual Studio 2005
  • Microsoft SQL Server 2005 Integration Services

場所

サンプル コードを既定の場所にインストールした場合は、次のディレクトリに配置されています。

C:\Program Files\Microsoft SQL Server\100\Samples\Integration Services\\Programming Samples\Control Flow\HtmlLogProvider Sample

サンプル コードの C# ソリューションは CS ディレクトリに、Visual Basic ソリューションは VB ディレクトリにあります。

サンプルをインストールするために必要な 2 つの手順の詳細については、「サンプルのインストール」を参照してください。SQL Server 2005 のオリジナル リリース後にリリースされた新しいサンプルを含む、サンプルの最新バージョンを入手するには、「SQL Server 2005 Samples and Sample Databases (April 2006)」を参照してください。

サンプルのビルド

まだ Samples フォルダに厳密な名前のキー ファイルを生成していない場合は、次の手順に従ってこのキー ファイルを生成します。サンプル プロジェクトは、ビルド時にこのキー ファイルを使用して、[プロジェクトのプロパティ] ダイアログ ボックスの [署名] タブでアセンブリに署名するように構成されています。

厳密な名前のキー ファイルを生成するには

  1. Microsoft Visual Studio 2005 コマンド プロンプトを開くには、[スタート] ボタンをクリックし、[すべてのプログラム][Microsoft Visual Studio 2005][Visual Studio Tools] の順にポイントして、[Visual Studio 2005 コマンド プロンプト] をクリックします。

    または

    Microsoft .NET Framework コマンド プロンプトを開くには、[スタート] ボタンをクリックし、[すべてのプログラム][Microsoft .NET Framework SDK v2.0] の順にポイントして、[SDK コマンド プロンプト] をクリックします。

  2. コマンド プロンプトでディレクトリ変更 (CD) コマンドを使用して、コマンド プロンプトの現在のフォルダを Samples フォルダに変更します。このフォルダに作成するキー ファイルは、すべての SQL Server 2005 サンプル コードで使用されます。

    ms365184.note(ja-jp,SQL.90).gifメモ :
    サンプルが配置されているフォルダを調べるには、[スタート] ボタンをクリックし、[すべてのプログラム][Microsoft SQL Server 2005][マニュアルとチュートリアル] の順にポイントして、[サンプル ディレクトリ] をクリックします。既定のインストール場所を使用している場合、サンプルは <system_drive>:\Program Files\Microsoft SQL Server\90\Samples にあります。
  3. コマンド プロンプトで、次のコマンドを実行してキー ファイルを生成します。

    sn -k SampleKey.snk
    
    ms365184.note(ja-jp,SQL.90).gif重要 :
    厳密な名前のキー ペアの詳細については、MSDN の .NET Development Center にある「Security Briefs: Strong Names and Security in the .NET Framework」を参照してください。

Microsoft Visual Studio 2005 でサンプルをビルドするには

  1. [ファイル] メニューの [開く] をポイントし、[プロジェクト] をクリックして、HtmlLogProviderVB.sln または HtmlLogProviderCS.sln を開きます。

  2. [ビルド] メニューの [ソリューションのビルド] をクリックして、ソリューションをビルドします。

サンプルのインストール

このサンプルは、Visual Basic と C# の両方で提供されています。サンプルのバージョンごとにアセンブリを区別するために、出力アセンブリ名には "CS" または "VB" が追加されます。コンポーネントが正常にビルドされたら、次の手順を実行して、このコンポーネントを接続マネージャとして Business Intelligence Development Studio 内のパッケージに追加します。

コンポーネントを Connections フォルダにコピーするには

  1. Windows エクスプローラ、またはファイル システムでの作業に適切なアプリケーションを開きます。

  2. アセンブリ (HtmlLogProviderCS.dll または HtmlLogProviderVB.dll) を %system%\Program Files\Microsoft SQL Server\90\DTS にある LogProviders フォルダにコピーします。

アセンブリをドラッグ アンド ドロップしてコンポーネントをグローバル アセンブリ キャッシュ (GAC) にインストールするには

  1. Windows エクスプローラ、またはファイル システムでの作業に適切なアプリケーションを開きます。

  2. アセンブリを LogProviders フォルダからグローバル アセンブリ キャッシュ (GAC) があるフォルダ (%system%\assembly) にドラッグします。

gacutil.exe を使用してコンポーネントをグローバル アセンブリ キャッシュ (GAC) にインストールするには

  1. コマンド プロンプト ウィンドウを開きます。

  2. 次のコマンドを入力して、C# バージョンのコンポーネントを GAC にインストールします。

    gacutil.exe -iF " C:\Program Files\Microsoft SQL Server\90\Samples\Integration Services\Programming Samples\Control Flow\HtmlLogProvider Sample\CS\HtmlLogProviderCS\bin\Debug\HtmlLogProviderCS.dll"
    

    または

    次のコマンドを入力して、Visual Basic バージョンのコンポーネントを GAC にインストールします。

    gacutil.exe -iF " C:\Program Files\Microsoft SQL Server\90\Samples\Integration Services\Programming Samples\Control Flow\HtmlLogProvider Sample\VB\HtmlLogProviderVB\bin\Debug\HtmlLogProviderVB.dll"
    

サンプルのテスト

パッケージでカスタム ログ プロバイダをテストできるようになりました。

パッケージ内のサンプルのログ プロバイダを使用するには

  1. Integration Services プロジェクトで、新しいファイル接続マネージャを追加し、この接続マネージャが **.**htm または **.**html の拡張子を持つファイルを指すように構成します。

  2. [SSIS] メニューから [ログ記録] を選択して、Custom log provider for HTML files (CS) または Custom log provider for HTML files (VB) を追加します。

  3. ファイル接続マネージャの名前を [構成] 列に入力します。

  4. 必要に応じて、パッケージとそのコンポーネントがカスタム ログ プロバイダにイベントのログを記録するようにログ記録を構成します。

  5. パッケージを実行し、HTML ファイルを開いてログ出力を確認します。