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パフォーマンス カウンター コレクター型

パフォーマンス カウンター コレクター型は、SQL Server 2008 を実行しているコンピューターから特定のパフォーマンス カウンター情報を収集するために使用できます。このデータは、後でトラブルシューティングやキャパシティ プランニングのベースラインとして使用できます。このコレクター型は、core.supported_collector_types ビューに登録されています。

このコレクター型には次の入力パラメーターがあります。

  • Objects。SQL Server のインスタンスで実行されている SQL Server オブジェクトです。

  • Counters。SQL Server オブジェクトに関連付けられたカウンターです。

  • Instances。指定したオブジェクトのインスタンスです。

オブジェクトおよびカウンターの詳細については、「SQL Server オブジェクトの使用」を参照してください。

注意

入力パラメーターには、ワイルドカード文字をサポートしているものがあります。ワイルドカード文字を使用すると、1 つのステートメントに複数のカウンターを含めることができます。ただし、ワイルドカード文字のサポートは制限されています。Objects レベルではワイルドカード文字を使用できません。Counters レベルと Instances レベルでは、文字列の先頭 (たとえば "* Processor") または文字列の末尾 (たとえば "Memory *") にのみワイルドカード文字を使用できます。

パフォーマンス カウンター入力スキーマ

パフォーマンス カウンター コレクター型は、入力パラメーターに次のスキーマを使用します。

<xs:schema xmlns:xs="http://www.w3.org/2001/XMLSchema" targetNamespace="DataCollectorType">
  <xs:element name="PerformanceCountersCollector">
    <xs:complexType>
      <xs:sequence>
        <xs:element minOccurs="0" maxOccurs="unbounded" name="PerformanceCounters">
          <xs:complexType>
            <xs:attribute name="Objects" type="xs:string" use="required" />
            <xs:attribute name="Counters" type="xs:string" use="required" />
            <xs:attribute name="Instances" type="xs:string" use="optional" />
          </xs:complexType>
        </xs:element>
      </xs:sequence>
      <xs:attribute name="StoreLocalizedCounterNames" type="xs:boolean" use="optional" default="false" />
    </xs:complexType>
  </xs:element>
</xs:schema>

<xs:schema xmlns:xs="http://www.w3.org/2001/XMLSchema" targetNamespace="DataCollectorType">
  <xs:element name="PerformanceCountersCollector">
    <xs:complexType>
      <xs:sequence>
        <xs:element minOccurs="0" maxOccurs="unbounded" name="PerformanceCounters">
          <xs:complexType>
            <xs:attribute name="Objects" type="xs:string" use="required" />
            <xs:attribute name="Counters" type="xs:string" use="required" />
            <xs:attribute name="Instances" type="xs:string" use="optional" />
          </xs:complexType>
        </xs:element>
      </xs:sequence>
      <xs:attribute name="StoreLocalizedCounterNames" type="xs:boolean" use="optional" default="false" />
    </xs:complexType>
  </xs:element>
</xs:schema>

次のコード例では、スキーマの使用方法を示しています。

<ns:PerformanceCountersCollector xmlns:ns="DataCollectorType">  
<PerformanceCounters 
      Objects="SQLServer:Locks" 
      Counters="Lock *" 
      Instances="_Total" 
      /> 
<PerformanceCounters 
      Objects="SQLServer:SQL Statistics" 
      Counters="*/sec" 
      /> 
<PerformanceCounters 
      Objects="Processor" 
      Counters="% Processor Time" 
      Instances="*"
      /> 
</ns:PerformanceCountersCollector>

<ns:PerformanceCountersCollector xmlns:ns="DataCollectorType">  
<PerformanceCounters 
      Objects="SQLServer:Locks" 
      Counters="Lock *" 
      Instances="_Total" 
      /> 
<PerformanceCounters 
      Objects="SQLServer:SQL Statistics" 
      Counters="*/sec" 
      /> 
<PerformanceCounters 
      Objects="Processor" 
      Counters="% Processor Time" 
      Instances="*"
      /> 
</ns:PerformanceCountersCollector>

この例では、SQLServer:Locks オブジェクトについて、名前が "Lock" で始まる "_Total" インスタンスのカウンターが取得されます。また、SQLServer:SQLStatistics オブジェクトについて、"/sec" で終わるすべてのカウンターのすべてのインスタンスが取得されます。最後に、Processor オブジェクトのすべてのインスタンスの "% Processor Time" カウンターが取得されます。

処理と出力

パフォーマンス カウンター コレクター型は、データ コレクターから提供されたコレクション パッケージとアップロード パッケージを使用します。このコレクター型は、パフォーマンス データ ヘルパー API を使用してパフォーマンス カウンターのデータを照会し、取得します。詳細については、MSDN の「パフォーマンス データ ヘルパー ライブラリの使用」を参照してください。

データ コレクションが完了すると、データ コレクターによって、管理データ ウェアハウス内の snapshots.performance_counters ビューにデータが一括アップロードされます。詳細については、「管理データ ウェアハウス」を参照してください。