デバッグ ダンプ ファイルの操作

Integration Services では、パッケージの実行に関する情報を提供するデバッグ ダンプ ファイルを作成できます。このファイル内の情報は、パッケージの実行に関する問題のトラブルシューティングに役立ちます。

注意

デバッグ ダンプ ファイルには機密情報が含まれている場合があります。機密情報を保護するには、アクセス制御リスト (ACL) を使用してこのファイルへのアクセスを制限するか、アクセスが制限されたフォルダーにファイルをコピーすることができます。たとえば、デバッグ ファイルを Microsoft サポート サービスに送信する前には、機密性の高い情報をすべて削除することをお勧めします。

デバッグ ダンプ ファイルを作成するには、dtexec ユーティリティまたは dtutil ユーティリティを使用し、コマンド ラインでデバッグ ダンプ オプションを指定します。詳細については、「dtexec ユーティリティ (SSIS ツール)」および「dtutil ユーティリティ (SSIS ツール)」を参照してください。

デバッグ ダンプ オプションを指定した場合、Integration Services によって作成されるデバッグ ダンプ ファイルを次に示します。

  • .mdmp デバッグ ダンプ ファイル。これはバイナリ ファイルです。

  • .tmp デバッグ ダンプ ファイル。これはテキスト形式のファイルです。

Integration Services の既定では、これらのファイルは <drive>:\Program Files\Microsoft SQL Server\100\Shared\ErrorDumps フォルダーに格納されます。

次の表では、.tmp ファイル内の特定のセクションのみについて説明します。.tmp ファイルには、次の表に記載されていないデータが他にも含まれています。

情報の種類

説明

環境

オペレーティング システムのバージョン、メモリの使用量のデータ、プロセス ID、およびプロセス イメージ名。環境情報は .tmp ファイルの先頭にあります。

# SSIS Textual Dump taken at 9/13/2007 1:50:34 PM

#PID 4120

#Image Name [C:\Program Files\Microsoft SQL Server\100\DTS\Binn\DTExec.exe]

# OS major=6 minor=0 build=6000

# Running on 2 amd64 processors under WOW64

# Memory: 58% in use.Physical: 845M/2044M  Paging: 2404M/4095M (avail/total)

ダイナミック リンク ライブラリ (DLL) のパスとバージョン

パッケージの処理中にシステムによって読み込まれる各 DLL のパスとバージョン番号。

# Loaded Module: c:\bb\Sql\DTS\src\bin\debug\i386\DTExec.exe (10.0.1069.5)

# Loaded Module: C:\Windows\SysWOW64\ntdll.dll (6.0.6000.16386)

# Loaded Module: C:\Windows\syswow64\kernel32.dll (6.0.6000.16386)

最新のメッセージ

システムで発行された最新のメッセージ。各メッセージの時刻、種類、説明、およびスレッド ID が含まれます。

[M:1]   Ring buffer entry:              (*pRecord)

[D:2]      <<<CRingBufferLogging::RingBufferLoggingRecord>>> ( @ 0282F1A8 )

[E:3]         Time Stamp: 2007-09-13 13:50:32.786      (szTimeStamp)

[E:3]         Thread ID: 2368           (ThreadID)

[E:3]         Event Name: OnError                        (EventName)

[E:3]         Source Name:                (SourceName)

[E:3]         Source ID:                        (SourceID)

[E:3]         Execution ID:                 (ExecutionGUID)

[E:3]         Data Code: -1073446879              (DataCode)

[E:3]         説明: コンポーネントが見つからないか、登録されていないか、アップグレードできないか、コンポーネントに必要なインターフェイスが見つかりません。このコンポーネントの連絡先情報は "" です。

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