データベースの ReadWriteMode
Analysis Services のデータベース管理者 (DBA) がデータベースを、読み書き可能から読み取り専用に変更したり、読み取り専用から読み書き可能に変更したりすることは少なくありません。こうした状況は、ソリューションのスケールアウトやパフォーマンスの向上のために 1 つのデータベース フォルダを複数のサーバー間で共有するなど、ビジネス上のニーズによって頻繁に発生します。このような場合は、ReadWriteMode データベース プロパティを使用すると、Analysis Services DBA はデータベースの動作モードを容易に変更できます。
ReadWriteMode データベース プロパティ
ReadWriteMode データベース プロパティは、データベースが読み取り/書き込みモードと読み取り専用モードのどちらであるかを指定します。このプロパティの使用可能な値は 2 つだけです。データベースが読み取り専用モードの場合は、変更または更新をデータベースに適用できません。一方、データベースが読み取り/書き込みモードの場合は、変更や更新を行うことができます。ReadWriteMode データベース プロパティは読み取り専用プロパティとして定義されています。このプロパティは、Attach コマンドを使用してのみ設定できます。
データベースが読み取り専用モードの場合は、一定の制限が適用され、データベースに許可されている通常の操作に影響を与えます。制限される操作については、次の表を参照してください。
ReadOnly モード |
制限される操作 |
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XML/A コマンド
注
これらのコマンドのいずれかを実行すると、エラーが発生します。
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Create Alter Delete Process MergePartitions DesignAggregations CommitTransaction Restore Synchronize Insert Update Drop
注
読み取り専用に設定されているデータベースでは、セルの書き戻しは許可されていますが、変更はコミットできません。
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MDX ステートメント
注
これらのステートメントのいずれかを実行すると、エラーが発生します。
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COMMIT TRAN CREATE SESSION CUBE ALTER CUBE ALTER DIMENSION CREATE DIMENSION MEMBER DROP DIMENSION MEMBER ALTER DIMENSION
注
Excel ユーザーは、ピボット テーブルのグループ化機能を使用できません。この機能は、CREATE SESSION CUBE コマンドを使用して内部的に実装されているためです。
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DMX ステートメント
注
これらのステートメントのいずれかを実行すると、エラーが発生します。
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CREATE [SESSION] MINING STRUCTURE ALTER MINING STRUCTURE DROP MINING STRUCTURE CREATE [SESSION] MINING MODEL DROP MINING MODEL IMPORT SELECT INTO INSERT UPDATE DELETE |
バックグラウンド操作 |
データベースを変更するすべてのバックグラウンド処理は無効になっています。これには、レイジー処理およびプロアクティブ キャッシュが含まれています。 |
ReadWriteMode の使用方法
ReadWriteMode データベース プロパティは、Attach データベース コマンドの一部として使用されます。Attach コマンドを使うと、データベース プロパティに ReadWrite または ReadOnly を設定できます。ReadWriteMode データベース プロパティの値は、読み取り専用として定義されているため、直接更新することはできません。データベースは、ReadWriteMode プロパティが ReadWrite に設定された状態で作成されます。データベースを読み取り専用モードで作成することはできません。
ReadWriteMode データベース プロパティの ReadWrite と ReadOnly を切り替えるには、Detach/Attach コマンド シーケンスを実行する必要があります。
Attach を除き、すべてのデータベース操作では、ReadWriteMode データベース プロパティが現在の状態で維持されます。たとえば、Alter、Backup、Restore および Synchronize などの操作では、ReadWriteMode 値が保持されます。
注 |
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ローカル キューブは、読み取り専用データベースから作成できます。 |