チュートリアル: レポートへの円グラフの追加 (レポート デザイナー)
円グラフとドーナツ グラフは、データを全体の比率として表示します。円グラフは、主に、グループ間の比較を示すために使用されます。円グラフとドーナツ グラフは、ピラミッド グラフやじょうごグラフと同様、図形グラフの一種です。図形グラフには軸がありません。図形グラフに数値フィールドをドロップすると、それぞれの値の全体に占める比率が計算されます。図形グラフの詳細については、「図形グラフ (レポート ビルダー 3.0 および SSRS)」を参照してください。
円グラフのデータ ポイントが多すぎると、データ ポイントが過密状態になり、グラフが見づらくなる場合があります。この場合は、折れ線グラフの使用を検討してください。円グラフは、情報を少数のデータ ポイントに集計したうえで使用するようにします。
必要条件
このチュートリアルを使用するには、システムに次のものがインストールされている必要があります。
SQL Server Business Intelligence Development Studio。
注 Business Intelligence (BI) Development Studio は、Itanium ベースのコンピューターではサポートされていません。ただし、x64 ベースのコンピューターでは、BI Development Studio を使用できます。SQL Server サンプル データベースを Itanium ベースのコンピューターに配置した場合は、x86 または x64 ベースのコンピューターの BI Development Studio を使用し、サンプルを修正して実行します。
SQL Server および AdventureWorks2008 サンプル データベース。
このチュートリアルの推定所要時間: 10 分
円グラフ用のデータ ソースを定義するには
[表示] メニューの [レポート データ] をクリックします。Business Intelligence Development Studio 環境にレポート データ ペインが表示されます。
レポート データ ペインで、[新規作成] をクリックし、[データ ソース] をクリックします。
[データ ソースのプロパティ] ダイアログ ボックスで、[埋め込み接続] が選択されていることを確認します。
[編集] をクリックします。
[接続プロパティ] ダイアログ ボックスの [サーバー名] ボックスにサーバーの名前を入力します。
[Windows 認証を使用する] または [SQL Server 認証] をクリックし、AdventureWorks2008 データベースへのアクセス権限を持ったユーザーの名前とパスワードを入力します。
[データベース名の選択または入力] ボックスの一覧で、「AdventureWorks2008」と入力するか、[AdventureWorks2008] を選択します。
[OK] をクリックします。レポート データ ペインに新しいデータ ソース (既定では DataSource1) が表示されます。
レポートのデータセットを定義するには
レポート データ ペインで、前の手順で作成したデータ ソースを右クリックし、[データセットの追加] をクリックします。
[データセットのプロパティ] ダイアログ ボックスの [クエリ] ボックスに次のクエリを入力します。
SELECT [FullName] as Name ,[2002] as SalesBeforeLast ,[2003] as SalesLastYear ,[2004] as SalesYTD FROM [Sales].[vSalesPersonSalesByFiscalYears]
[OK] をクリックします。
レポートに円グラフを追加するには
[表示] メニューの [ツールボックス] をクリックします。
ツールボックスで [グラフ] アイコンをダブルクリックするか、デザイン画面にドラッグ アンド ドロップします。
[グラフの種類を選択] ダイアログ ボックスで、[図形] をクリックします。一覧の最初にある円グラフ アイコンを選択します。
レポート データ ペインからカテゴリ フィールドのドロップ ゾーンに、[Name] フィールドをドラッグ アンド ドロップします。
レポート データ ペインからデータ フィールドのドロップ ゾーンに、[SalesYTD] フィールドをドラッグ アンド ドロップします。
リボンの [プレビュー] をクリックします。
円グラフの各スライスにパーセンテージを表示するには
円グラフを右クリックし、[データ ラベルの表示] をクリックします。グラフにデータ ラベルが表示されます。
任意のラベルを右クリックし、[系列ラベルのプロパティ] をクリックします。
[系列ラベルのプロパティ] ダイアログ ボックスの [ラベル データ] ボックスで [#PERCENT] を選択します。
(省略可) ラベルに表示する小数点以下桁数を指定するには、"#PERECENT{Pn}" を指定します。n は表示する小数点以下桁数を表します。たとえば、キーワードの小数点以下桁数を 2 桁にする場合は、"#PERCENT{P2}" という文字列を使用します。
注 [系列ラベルのプロパティ] ダイアログ ボックスの [数値書式] は、パーセンテージの表示形式には影響しません。この場合、ラベルの表示形式がパーセンテージに設定されるだけで、円グラフに対する各スライスのパーセンテージが計算されるわけではありません。
円グラフに描画効果を追加するには
[表示] タブで、[プロパティ ペイン] オプションを選択します。
円グラフをクリックします。プロパティ ペインに、円グラフの系列のプロパティが表示されます。
プロパティ ペインで、[CustomAttributes] ノードを展開します。
[PieDrawingStyle] を [SoftEdge] に設定します。
注 グラフを 3 次元に設定した場合、描画効果は適用されません。
円グラフの 5% 未満のスライスを 1 つのスライスにまとめるには
プロパティ ペインを開きます。
デザイン画面で、円グラフの任意のスライスをクリックします。系列のプロパティが [プロパティ] ペインに表示されます。
[全般] セクションで、[CustomAttributes] ノードを展開します。
[CollectedStyle] プロパティを [SingleSlice] に設定します。
[CollectedThresholdUsePercent] プロパティを [True] に設定します。
[CollectedThreshold] プロパティを 5 に設定します。