次の方法で共有


中級者向けデータ マイニング チュートリアル (Analysis Services - データ マイニング)

Microsoft Analysis Services には、データ マイニング モデルを作成し、データ マイニング モデルを使用して作業を行うための統合環境が用意されています。データ ソースへのバインド、同じデータでの複数のモデルの作成とテスト、および予測分析で使用するモデルの配置を簡単に行うことができます。

「基本的なデータ マイニング チュートリアル」では、Business Intelligence Development Studio を使用してデータ マイニング ソリューションを作成する方法を学習し、顧客の購買行動を分析して見込み客を限定するための絞り込みメール配信キャンペーンをサポートする 3 つのモデルを作成しました。

このチュートリアルを完了するには、データ マイニング ツールおよび「基本的なデータ マイニング チュートリアル」で紹介したマイニング モデル ビューアーを使い慣れていることが必要です。この中級者向けチュートリアルでは、この使用経験があることを前提に、予測分析やマーケット バスケット分析を含めたいくつかの新しいシナリオを紹介します。そして、時系列モデル、アソシエーション モデル、およびシーケンス クラスター モデルの作成方法を学習します。また、モデルで入れ子になったテーブルを使用する方法、および入れ子になったテーブルに対してフィルターを作成する方法も学習します。

すべてのシナリオで AdventureWorksDW2008R2 データ ソースが使用されますが、シナリオごとに異なるデータ ソース ビューを作成します。データ ソースを最初に作成すれば、後はどの順序でレッスンを進めてもかまいません。

レッスンは互いに独立しており、個別に実行できます。

レッスンのシナリオ

絞り込みメール配信キャンペーンの成功を受けて、データ マイニングの知識を活かしてビジネス プランニングに使用する新しいモデルを開発するように依頼されました。対象となるのは次の新しい種類のモデルです。

  • 世界の各地域での製品売上を予測するための時系列モデル。地域ごとの個別モデル、およびクロス予測に使用できる汎用モデルを作成します。

  • Adventure Works Cycles の電子商取引サイトを通じて購入された製品のグループを分析するためのアソシエーション モデル。このマーケット バスケット モデルに基づいて、顧客に製品を勧めることができます。

  • 顧客が製品を購入する順序を分析するためのシーケンス クラスター モデル。このモデルに基づいて、Web サイト デザインの変更や新たな製品を計画することができます。

  • ニューラル ネットワーク モデルおよびロジスティック回帰モデル。コール センター データの調査分析を実行します。予備モデル基づく洞察を基にして、コール センターでの顧客の作業環境を向上させるために実行できる方法を識別するモデルを作成します。

学習する内容

このチュートリアルでは、複数種類のデータ マイニング アルゴリズムの作成方法と使用方法を説明します。また、以下の概念についても説明します。

  • 入れ子になったテーブルを使用したモデルの作成

  • 入れ子になったテーブル キー、時系列キー、またはシーケンス キーの選択

  • モデル作成時または予測作成時の入れ子になったテーブルのフィルター処理

  • モデルをサポートできるだけのデータがあるかどうかの判断

  • 汎用モデルの作成と複数のデータ セットへの適用

このチュートリアルは次のレッスンで構成されています。

必要条件

次のソフトウェアがインストールされていることを確認してください。

  • Microsoft SQL Server 2008 R2

  • Microsoft SQL Server Analysis Services

  • SQL Server と AdventureWorksDW2008R2 データベース。

セキュリティ強化のため、既定ではサンプル データベースがインストールされません。Microsoft SQL Server の公式データベースをインストールするには、Microsoft SQL Sample Databases ページにアクセスし、SQL Server 2008R2 を選択してください。

注意

チュートリアルを始めから終わりまで通して学習する場合、ドキュメント ビューアーのツール バーに [次のトピック] ボタンと [前のトピック] ボタンを追加すると、手順間の前後の移動が容易になります。詳細については、「ヘルプへの [次のトピック] ボタンと [前のトピック] ボタンの追加」を参照してください。