レポート モデル クエリ デザイナーのユーザー インターフェイス (レポート ビルダー 3.0)

レポート ビルダー 3.0 には、レポートに必要なデータを指定して、レポート モデルから抽出するためのクエリ デザイナーが 2 つ用意されています。モデルのエンティティやエンティティのフィールドを参照したり選択したりする場合は、グラフィカル クエリ デザイナーを使用します。XML 形式の SMDL (セマンティック モデル定義言語) 仕様を直接操作するには、テキストベースのクエリ デザイナーを使用します。

セキュリティに関する注意
ユーザーは、クエリを作成して実行する際にデータ ソースにアクセスします。したがって、データ ソースに対する最小限の権限 (読み取り専用権限など) を付与する必要があります。

セキュリティに関する注意
レポート ビルダー 3.0 のレポートでは、データ ソースの資格情報を要求するレポート モデルは使用できません。レポート モデルを使用するには、格納されている資格情報または Windows 資格情報を使用するようにモデルが構成されている必要があります。

グラフィカルなクエリ デザイナー

レポート ビルダーには、SMDL クエリのデザインおよび実行に使用できるグラフィカルなクエリ デザイナーが用意されています。レポートの処理時には、作成したクエリに基づいて、レポート データセットのフィールド コレクションが設定されます。グラフィカル クエリ デザイナーは、3 つの領域 (ペイン) に分割されています。

次の図に各ペインの名称を示します。

次の表に各ペインの機能を示します。

ペイン	機能
エクスプローラー ペイン	モデル内のエンティティやエンティティ フィールドをグラフィカルに表示します。このペインは、エンティティや、そのエンティティに関連したエンティティ、フィールドを参照するときに使用します。
デザイン領域	モデルからフィールドが一覧表示されます。このペインは、選択したフィールドのレイアウトを調整するときに使用します。
結果ペイン	クエリの結果を表示します。クエリを実行するには、任意のペインで右クリックして、[実行] をクリックするか、ツール バーの [実行] () ボタンをクリックします。

エクスプローラー ペインまたはデザイン領域ペインの情報を変更した場合、[実行] をクリックしたときに、変更内容が結果ペインに反映されます。

デザイン領域から列を削除するなど、特定のペインで操作を実行するには、列を右クリックして表示されるメニューから目的のコマンドをクリックします。

グラフィカルなクエリ デザイナーのツール バー

ツール バーのボタンを使用してクエリをデザインすることもできます。次の表は、ツール バーのボタンと、各ボタンの用途を一覧にしたものです。

ボタン	説明
[テキストとして編集]	テキスト ベースのクエリ デザイナーと、グラフィカルなクエリ デザイナー間で切り替えます。レポート サーバー モデル データ ソースのクエリは、XML 形式の SMQL (セマンティック モデル クエリ言語) 仕様です。詳細については、Reporting Services のドキュメント (SQL Server オンライン ブック) の「モデル デザイナーのクエリ プロパティ」を参照してください。
[インポート]	ファイル システムのレポート定義 (.rdl) ファイルから既存のクエリをインポートします。
	最後の操作を元に戻します。
	最後の操作を再実行します。
	クエリを実行し、その結果として得られた行を結果ペインに表示します。
	[データのフィルター選択] ダイアログ ボックスを開きます。このダイアログ ボックスでは、フィルターを適用するデータを選択できます。フィルターは、デザイン領域に現在表示されているデータとは無関係に指定できます。

テキストベースのクエリ デザイナー

パブリッシュされたレポート モデルをデータ ソースとして選択してクエリを作成する場合、グラフィカル クエリ デザイナーが既定のビューとして表示されます。テキストベースのクエリ デザイナーに切り替えるには、ツール バーの [テキストとして編集] 切り替えボタンをクリックします。

テキストベースのクエリ デザイナーは、SMQL クエリ ペインと結果ペインという 2 つのペインで構成されます。このクエリ デザイナー ビューは主に、SMQL クエリ仕様を他のソースから入手でき、それをクエリ ペインに貼り付ける場合に使用します。グラフィカルなクエリ デザイナーと異なり、テキストベースのクエリ デザイナーでは、クエリ構文のチェックやクエリの再構成は行われません。ツール バーの [実行] をクリックすると、データ ソースに対するクエリが実行され、その結果が結果ペインに表示されます。

次の図に各ペインの名称を示します。

次の表に各ペインの機能を示します。

ペイン	機能
クエリ ペイン	SMQL 仕様テキストを表示します。詳細については、Reporting Services のドキュメント (SQL Server オンライン ブック) の「モデル デザイナーのクエリ プロパティ」を参照してください。
結果ペイン	クエリの結果を表示します。クエリを実行するには、任意のペインで右クリックして、[実行] をクリックするか、ツール バーの [実行] ボタンをクリックします。

テキスト ベースのクエリ デザイナーのツール バー

ツール バーのボタンを使用してクエリをデザインすることもできます。次の表は、ツール バーのボタンと、各ボタンの用途を一覧にしたものです。

ボタン	説明
[テキストとして編集]	テキスト ベースのクエリ デザイナーと、グラフィカルなクエリ デザイナー間で切り替えます。
[インポート]	既存のレポートからクエリをインポートします。
	クエリ テキストを実行し、その結果として得られた行セットを結果ペインに表示します。

関連項目

その他の技術情報

クエリ デザイナー (レポート ビルダー 3.0)