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Tablix データ領域に表示するデータの準備 (レポート ビルダー 3.0 および SSRS)

Tablix データ領域には、データセットのデータが表示されます。データセットに取得されたすべてのデータを表示することも、フィルターを作成してデータのサブセットのみを表示することもできます。NULL 値に入力する条件式を追加したり、データセットのクエリを変更して既存の列の並べ替え順序を定義する列を含めることもできます。

注意

レポート定義 (.rdl) は、Business Intelligence Development Studio のレポート ビルダー 3.0 およびレポート デザイナーで作成および変更できます。これらの作成環境では、レポートおよび関連アイテムの作成方法、開く方法、および保存方法が異なります。詳細については、microsoft.com Web サイトの「レポート デザイナーとレポート ビルダー 3.0 でのレポートのデザイン (SSRS)」を参照してください。

NULL および空白のフィールド値の操作

データセット内のフィールド コレクションのデータには、実行時にデータ ソースから取得されたすべてのデータが含まれます。これには、NULL 値と空白の値も含まれます。通常、NULL 値と空白の値は区別できませんが、ほとんどの場合、この動作は適切です。たとえば、SumAvg などの数値の集計関数では、NULL 値は無視されます。詳細については、「集計関数リファレンス (レポート ビルダー 3.0 および SSRS)」を参照してください。

NULL 値を他の方法で処理する場合は、条件式またはカスタム コードを使用して、NULL 値をカスタム値で置き換えます。たとえば、次の式は、フィールド [Size] に NULL 値がある場合にテキスト Null に置き換えます。

=IIF(Fields!Size.Value IS NOTHING,"Null",Fields!Size.Value)

Transact-SQL クエリを使用して SQL Server データ ソースからデータを取得する前にデータから NULL 値を削除する方法の詳細については、SQL Server オンライン ブックにある SQL Server のマニュアルの「NULL 値」および「NULL 値と結合」を参照してください。

NULL フィールド名の処理

フィールド自体がクエリ結果セット内に存在していれば、式で NULL 値のテストを行うことに問題はありません。カスタム コードを使用して、実行時にデータ ソースから返されるコレクション フィールドにフィールド自体が存在するかどうかをテストできます。詳細については、「データセット フィールド コレクションの参照の使用 (レポート ビルダー 3.0 および SSRS)」を参照してください。

[並べ替え順序] 列の追加

既定では、データセット フィールドの値をアルファベット順に並べ替えることができます。別の順序で並べ替えるには、データ領域で目的の並べ替え順序を定義する新しい列をデータセットに追加します。たとえば、フィールド [Color] を並べ替えて、白と黒のアイテムを最初に表示するには、次のクエリのように、列 [ColorSortOrder] を追加します。

SELECT ProductID, p.Name, Color,
   CASE
      WHEN p.Color = 'White' THEN 1
      WHEN p.Color = 'Black' THEN 2
      WHEN p.Color = 'Blue' THEN 3
      WHEN p.Color = 'Yellow' THEN 4
      ELSE 5
   END As ColorSortOrder
FROM Production.Product p

この並べ替え順序に従ってテーブル データ領域を並べ替えるには、詳細グループの並べ替え式を =Fields!ColorSortOrder.Value に設定します。詳細については、「データ領域内のデータを並べ替える方法 (レポート ビルダー 3.0 および SSRS)」を参照してください。