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ルールおよび分析データを使用した多角形、線、およびポイントの表示の変更 (レポート ビルダー 3.0 および SSRS)

マップ レイヤー上の多角形、線、およびポイントの表示オプションを制御する方法として、レイヤーのオプションを設定する方法、レイヤー上のマップ要素ルールを設定する方法、およびレイヤー上の特定の埋め込みマップ要素のオプションをオーバーライドする方法があります。

表示オプションは、特定の優先順位に従って適用されます。以下に示すオプションは、後に出現するオプションほど優先順位が高くなります。

  1. 多角形レイヤー、線レイヤー、およびポイント レイヤーに対して設定されたオプションは、マップ要素がレポート定義に埋め込まれているかどうかに関係なく、そのレイヤー上のすべてのマップ要素に適用されます。

  2. ルールに対して設定されたオプションは、レイヤー上のすべてのマップ要素に適用されます。すべてのデータ ビジュアライゼーション オプションは、空間データに関連付けられているマップ要素にのみ適用されます。データ ビジュアライゼーション オプションを使用するには、表示バリエーションの基になるデータ フィールドを指定する必要があります。データ ビジュアライゼーション ルールを適用するには、あらかじめ分析データおよび空間データの対応フィールドを設定しておく必要があります。詳細については、「マップ (レポート ビルダー 3.0 および SSRS)」を参照してください。

  3. 選択した埋め込みマップ要素に設定したオプション。レイヤー オプションをオーバーライドした場合、レポート定義に加えた変更は永続的に保持されます。表示オプションをオーバーライドする以外に、データ フィールド値を変更して、特定の多角形、線、およびポイントをレイヤー上に表示する方法をカスタマイズすることもできます。

レイヤー上のマップ要素の表示を制御することに加え、レイヤーの透明度を制御して、先に描画されたレイヤーが後から描画されたレイヤーをとおして表示されるようにすることができます。マップまたはマップ レイヤー全体に影響するオプションを変更する方法の詳細については、「マップまたはマップ レイヤーのデータと表示のカスタマイズ (レポート ビルダー 3.0 および SSRS)」を参照してください。

注意

レポート定義 (.rdl) は、Business Intelligence Development Studio のレポート ビルダー 3.0 およびレポート デザイナーで作成および変更できます。これらの作成環境では、レポートおよび関連アイテムの作成方法、開く方法、および保存方法が異なります。詳細については、microsoft.com Web サイトの「レポート デザイナーとレポート ビルダー 3.0 でのレポートのデザイン (SSRS)」を参照してください。

この記事の内容

ルールについて

色ルールについて

サイズ ルールについて

幅ルールについて

マーカーの種類ルールについて

分布オプションについて

凡例および凡例項目について

ルールについて

レイヤー上のマップ要素の表示プロパティをレポート プロセッサによって自動的に調整するための 4 種類のルールを設定できます。ルールは、マップ要素の種類 (多角形、線、ポイント) に応じて異なります。

  • 多角形 : 多角形の色を変更します。

    • 多角形の中心点 : 各多角形の中心点に表示されるマーカーについて、マーカーの色、マーカー サイズ、およびマーカーの種類を変更します。
  • 線 : 線の色および線の幅を変更します。

  • ポイント : 各ポイントに表示されるマーカーについて、マーカーの色、マーカー サイズ、およびマーカーの種類を変更します。

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色ルールについて

色ルールは、多角形、線、およびポイントまたは多角形の中心点を表すマーカーの塗りつぶしの色に適用されます。

色ルールでは、次の 4 つのオプションがサポートされます。

  • [テンプレート スタイルを適用する] : ウィザードで選択したテーマに基づいて、レイヤーのテンプレート スタイルが定義されます。テーマによって、フォントのスタイル、罫線のスタイル、およびパレットが設定されます。

  • [色パレットを使用してデータを表示する] : 名前を使用してパレットを指定します。レポート プロセッサは、パレット内の各色を段階的に処理し、パレット内の各色について濃淡の変化を適用し、徐々に淡くしていくことで、レイヤー内の各マップ要素の色を設定します。

  • [色の範囲を使用してデータを表示する] : 開始色、中間色、および終了色を指定します。次に、分布オプションを指定します。レポート プロセッサは、分布オプション値を使用して、ヒート マップのような表示を生成する色のセットを作成します。ヒート マップでは、温度に対応する色が表示されます。たとえば、0 ~ 100 の範囲において、低い温度を表す小さな値は青色で表され、高い温度を表す大きな値は赤色で表されます。

  • [作成した色を使用してデータを表示する] : 色のセットを指定します。レポート プロセッサは、指定された値を順次処理して、レイヤー内の各マップ要素の色を設定します。

既定のパレットには、白色が含まれています。白色とパレット内の他の色との間でコントラストが大きくなるのを避けるには、パレット内の明るい色を開始色として指定します。

データと関連付けられていないマップ要素を色なしとして表示するには、レイヤー上のマップ要素の既定の色に [色なし] を設定します。

カラー スケール

既定では、すべての色ルール値は、最初の凡例に表示されるだけでなく、カラー スケールにも表示されます。カラー スケールは、1 つの色範囲を表示するために設計されています。カラー スケールに表示する最も重要なデータを選択します。

カラー スケールに含めない値を削除するには、すべてのレイヤーのすべての色ルールのカラー スケール オプションをクリアします。

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線幅ルールについて

幅ルールは線に適用されます。幅ルールでは、次の 2 つのオプションがサポートされます。

  • [既定の線幅を使用する] : 線幅をポイント単位で指定します。

  • [線の幅を使用してデータを表示する] : 線の最小幅および最大幅を設定し、幅を変更するために使用するデータ フィールドを指定します。次に、このデータを適用するための分布オプションを指定します。

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マーカーのサイズ ルールについて

サイズ ルールは、ポイントまたは多角形の中心点を表すマーカーに適用されます。サイズ ルールでは、次の 2 つのオプションがサポートされます。

  • [既定のマーカー サイズを使用する] : サイズをポイント単位で指定します。

  • [サイズを使用してデータを表示する] : マーカーの最小サイズおよび最大サイズを設定し、サイズを変更するために使用するデータ フィールドを指定します。次に、このデータを適用するための分布オプションを指定します。

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マーカーの種類ルールについて

マーカーの種類ルールは、ポイントまたは多角形の中心点を表すマーカーに適用されます。マーカーの種類ルールでは、次の 2 つのオプションがサポートされます。

  • [既定のマーカーの種類を使用する] : 使用できるマーカーの種類のいずれかを指定します。

  • [マーカーを使用してデータを表示する] : マーカーのセットを指定し、マーカーの使用順を指定します。マーカーの種類には、Circle、Diamond、Pentagon、PushPin、Rectangle、Star、Triangle、Trapezoid、および Wedge があります。

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分布オプションについて

値の分布を作成するには、データを範囲に分割します。分布タイプ、部分範囲の数、および範囲の最小値/最大値を指定します。

次のリストでは、3 つのマップ要素と、1 ~ 9999 の範囲内で 1、10、200、2000、4777、8999 の 6 つの関連付けられている分析値があることを想定しています。

  • [等間隔] : データは一定範囲の間隔に区分されます。たとえば、0 ~ 2999、3000 ~ 5999、および 6000 ~ 8999 の 3 つの範囲が作成されます。この場合、部分範囲 1 には、1、10、200、500 が区分されます。部分範囲 2 には、4777 が区分されます。部分範囲 3 には、8999 が区分されます。この方法では、データがどのように分布しているかは考慮されません。非常に大きい値や小さい値が含まれていると、分布結果が偏る可能性があります。

  • [均等割り付け] : 個々の範囲のアイテム数が均等になるようにデータが区分されます。たとえば、0 ~ 10、11 ~ 500、および 501 ~ 8999 の 3 つの範囲が作成されます。部分範囲 1 には、1 および 10 が区分されます。部分範囲 2 には、200 および 500 が区分されます。部分範囲 3 には、4777 および 8999 が区分されます。この方法では、非常に広い範囲または狭い範囲の区分を作成することで、分布が偏る可能性があります。

  • [最適] : つりあいのとれた部分範囲を形成するように分布が自動的に調整されます。部分範囲の数は、アルゴリズムによって決まります。

  • [カスタム] : 範囲の数を独自に指定して、値の分布を制御します。たとえば、1 ~ 2、3 ~ 8、および 9 の 3 つの範囲を指定できます。

各ルールでは、分布値によってマップ要素の表示値が変更されます。

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凡例および凡例項目について

凡例項目は、各レイヤーに対して指定したルールに基づいて自動的に作成されます。ルール オプションは、作成される項目の数および表示先の凡例を制御します。既定では、すべてのルールのすべての項目が最初の凡例に追加されます。最初の凡例から項目を移動するには、必要に応じて凡例を作成した後、それぞれのルールに対して、ルールに基づいて表示される項目を表示するための凡例を指定します。ルールに基づいて項目を非表示にするには、空白の凡例名を指定します。

凡例の表示位置を制御するには、[凡例のプロパティ] ダイアログ ボックスを使用して、マップ ビューポートを基準とする相対的な位置を指定します。詳細については、「マップの凡例、カラー スケール、および関連付けられているルールを変更する方法 (レポート ビルダー 3.0 および SSRS)」を参照してください。

凡例は、タイトルまたはテキストに合わせて自動的に拡張されます。凡例項目のテキストを書式設定するには、マップの凡例キーワードとカスタム書式を使用します。次の表に、使用できるさまざまな書式を示します。

キーワードおよび書式

説明

凡例のテキストとして表示される内容の例

#FROMVALUE {C0}

小数部のない合計金額を表示します。

$400

#FROMVALUE {C2}

合計金額を小数点以下 2 桁で表示します。

$400.55

#TOVALUE

データ フィールドの実際の数値を表示します。

10000

#FROMVALUE{N0} - #TOVALUE{N0}

範囲の実際の開始値と終了値を表示します。

10 - 790

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