Analysis Services MDX クエリ デザイナー (PowerPivot)
Analysis Services 多次元式 (MDX) クエリ デザイナーには、Microsoft SQL Server Analysis Services データ ソースに対する MDX クエリの作成に役立つグラフィカル ユーザー インターフェイスが用意されています。MDX のグラフィカル クエリ デザイナーには、デザイン モードとクエリ モードという 2 つのモードがあります。どちらのモードでもメタデータ ペインが表示されます。このペインから、選択したキューブのメンバーをドラッグすることによって、使用するデータを取得する MDX クエリを作成できます。
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ユーザーは、クエリを作成して実行する際にデータ ソースにアクセスします。したがって、データ ソースに対する最小限の権限 (読み取り専用権限など) を付与する必要があります。 |
以下のセクションでは、グラフィカル クエリ デザイナーの各モードで表示される、ツール バーのボタンとクエリ デザイナーのペインについて説明します。
グラフィカル MDX クエリ デザイナー (デザイン モード)
MDX クエリを編集する場合、グラフィカル MDX クエリ デザイナーはデザイン モードで開きます。
次の図は、デザイン モードで表示される各ペインの名称を示しています。
このモードのペインの一覧を次の表に示します。
ペイン |
機能 |
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キューブの選択ボタン ([...]) |
現在選択されているキューブを表示します。 |
メタデータ ペイン |
選択されたキューブで定義されているメジャー、主要業績評価指標 (KPI)、およびディメンションの階層リストを表示します。 |
計算されるメンバー ペイン |
現在定義されている、クエリに使用することのできる計算されるメンバーを表示します。 |
フィルター ペイン |
ディメンションおよび関連する階層を選択することにより、ソースのデータをフィルター処理し、返されるデータを制限できます。 |
データ ペイン |
メタデータ ペインや計算されるメンバー ペインからアイテムをドラッグすると、結果セットの列見出しが表示されます。[自動実行] ボタンが選択されている場合、結果セットは自動的に更新されます。 |
データ ペインには、メタデータ ペインからディメンション、メジャー、KPI をドラッグしたり、計算されるメンバー ペインから計算されるメンバーをドラッグしたりできます。フィルター ペインでは、ディメンションや関連する階層を選択し、フィルター式を設定することによって、クエリに利用可能なデータを制限できます。[自動実行] () 切り替えボタンがオンになっている場合、データ ペインにメタデータ オブジェクトをドロップするたびに、クエリが自動的に実行されます。クエリを手動で実行するには、ツール バーの [実行] (
) ボタンを使用します。
このモードで MDX クエリを作成すると、次のような追加のプロパティがクエリに自動的に追加されます。
[メンバーのプロパティ] MEMBER_CAPTION、MEMBER_UNIQUE_NAME
[セルのプロパティ] VALUE、BACK_COLOR、FORE_COLOR、FORMATTED_VALUE、FORMAT_STRING、FONT_NAME、FONT_SIZE、FONT_FLAGS
独自の追加プロパティを指定するには、クエリ モードで MDX クエリを手動で編集する必要があります。
ファイルからの .mdx クエリのインポートはサポートされていません。
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MDX の詳細および MDX クエリ デザイナーの一般的な情報については、SQL Server 2008 オンライン ブックの「Analysis Services - 多次元データ」で MDX クエリ エディターに関するトピックを参照してください。 |
グラフィカル MDX クエリ デザイナーのツール バー (デザイン モード)
クエリ デザイナーのツール バーにある各種のボタンを使用すると、グラフィカル インターフェイスを使用して MDX クエリをデザインできます。これらのボタンとその機能を次の表に示します。
ボタン |
説明 |
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[テキストとして編集] |
このデータ ソースの種類では使用できません。 |
[インポート] |
ファイル システムのレポート定義 (.rdl) ファイルから既存のクエリをインポートします。 |
コマンドの種類を MDX に切り替えます。 |
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データ ソースからメタデータを更新します。 |
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[計算されるメンバー ビルダー] ダイアログ ボックスを表示します。 |
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データ ペインに空のセルを表示するかどうかを切り替えます。これは、MDX で NON EMPTY 句を使用することに相当します。 |
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クエリを自動的に実行し、変更が生じるたびに結果を表示します。結果はデータ ペインに表示されます。 |
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集計をデータ ペインに表示します。 |
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データ ペインで選択した列をクエリから削除します。 |
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[クエリ パラメーター] ダイアログ ボックスを表示します。クエリ パラメーターの値を指定する場合、同じ名前のパラメーターが自動的に作成されます。 |
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クエリを準備します。 |
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クエリを実行し、結果をデータ ペインに表示します。 |
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クエリを取り消します。 |
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デザイン モードとクエリ モードを切り替えます。 |
グラフィカル MDX クエリ デザイナー (クエリ モード)
グラフィカル クエリ デザイナーをクエリ モードに変更するには、ツール バーの [デザイン モード] ボタンをクリックします。
次の図は、クエリ モードで表示される各ペインの名称を示しています。
このモードのペインの一覧を次の表に示します。
ペイン |
機能 |
---|---|
キューブの選択ボタン ([...]) |
現在選択されているキューブを表示します。 |
メタデータ/関数/テンプレート ペイン |
選択されたキューブで定義されているメジャー、KPI、およびディメンションの階層リストを表示します。 |
クエリ ペイン |
クエリ テキストを表示します。 |
結果ペイン |
クエリの実行結果を表示します。 |
メタデータ ペインには、[メタデータ]、[関数]、[テンプレート] の各タブが表示されます。[メタデータ] タブからは、ディメンション、階層、KPI、およびメジャーを MDX クエリ ペインにドラッグできます。[関数] タブからは、関数を MDX クエリ ペインにドラッグできます。[テンプレート] タブからは、MDX テンプレートを MDX クエリ ペインに追加できます。クエリを実行すると、結果ペインに MDX クエリの結果が表示されます。
デザイン モードで生成された既定の MDX クエリを拡張し、その他のメンバー プロパティおよびセル プロパティを追加できます。このクエリを実行すると、その値は結果セットに表示されません。ただし、値はデータセット フィールド コレクションと共に返されるため、これらの値を使用できます。
グラフィカル クエリ デザイナーのツール バー (クエリ モード)
クエリ デザイナーのツール バーにある各種のボタンを使用すると、グラフィカル インターフェイスを使用して MDX クエリをデザインできます。
デザイン モードでもクエリ モードでも、表示されるツール バー ボタンは同じです。ただし、クエリ モードでは、次のボタンが無効になります。
[テキストとして編集]
[計算されるメンバーの追加] (
)
[空のセルを表示] (
)
[自動実行] (
)
[集計の表示] (
)