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DAX 関数の種類

DAX には、ユーザーが既に使い慣れている Excel の関数と同じ機能と名前を持つ関数が用意されています。ただし、それらの関数は、DAX のデータ型を使用し、テーブルや列を対象とするように変更されています。加えて、DAX には、リレーションシップに基づく参照、テーブル全体で繰り返し実行して再帰的な計算を行う機能、タイム インテリジェンスを利用した計算など、特定の目的に使用する特別な関数が多数用意されています。

ここでは、DAX 言語でサポートされる関数の種類の概要について説明します。

テーブル値関数

新しい DAX 関数として、テーブルを出力する関数、入力としてテーブルを受け取る関数、またはその両方を行う関数が多数加わりました。テーブルに含めることができるのは 1 列であるため、テーブル値関数も入力として 1 列を受け取ります。DAX には、次の種類のテーブル値関数があります。

フィルター関数 現在の行に関連する列、テーブル、または値を返します。

集計関数 テーブルの複数の行にわたって式を集計します。

タイム インテリジェンス関数 日付のテーブルを返すか、集計の計算に日付のテーブルを使用します。

DAX の数式を最大限に活用するには、このようなテーブル値関数の使い方を理解することが大切です。詳細については、「PowerPivot の DAX 関数リファレンス」を参照してください。

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日付と時刻関数

DAX の日付と時刻関数は、Microsoft Excel の日付と時刻関数に似ています。ただし、DAX 関数は、Microsoft SQL Server で使用される datetime データ型に基づいています。詳細については、「日付と時刻の関数 (DAX)」を参照してください。

フィルター関数

DAX のフィルター関数を使用すると、特定のデータ型を返したり、関連テーブルで値を参照したり、関連する値によるフィルターを適用したりすることができます。参照関数では、データベースと同様、テーブルおよびリレーションシップを使用します。フィルター関数を使用すると、データ コンテキストを操作して、動的な計算を実行できます。詳細については、「フィルター関数 (DAX)」を参照してください。

情報関数

情報関数は、引数として渡されたセルまたは行を参照し、値が必要な型と一致するかどうかを通知します。たとえば、ISERROR 関数は、参照する値にエラーが含まれている場合に TRUE を返します。詳細については、「情報関数 (DAX)」を参照してください。

論理関数

論理関数は、式に対して操作を実行し、その式の値に関する情報を返します。たとえば、TRUE 関数を使用すると、評価対象の式が TRUE 値を返すかどうかがわかります。詳細については、「論理関数 (DAX)」を参照してください。

数学関数と三角関数

DAX の数学関数は、Excel の数学関数や三角関数と非常によく似ています。ただし DAX 関数で使用する数値データ型には、小さな違いがいくつかあります。詳細については、「数学関数と三角関数 (DAX)」を参照してください。

統計関数

PowerPivot には、Microsoft Excel と同様に、集計を実行する統計関数が用意されています。DAX では、集計と平均の作成や最小値と最大値の特定に加えて、集計前に列をフィルター処理したり、関連テーブルに基づき集計を作成したりすることができます。詳細については、「統計関数 (DAX)」を参照してください。

文字列関数

DAX の文字列関数は、Excel の文字列関数と非常によく似ています。文字列の一部を返したり、文字列内のテキストを検索したり、文字列値を連結したりすることができます。さらに、DAX には日付、時刻、数値の形式を制御する関数も用意されています。詳細については、「文字列関数 (DAX)」を参照してください。

タイム インテリジェンス関数

DAX に含まれるタイム インテリジェント関数を使用すると、カレンダーおよび日付に関して組み込まれた知識を使用する計算を作成できます。時刻と日付の範囲を集計や計算と一緒に使用することで、比較可能な複数期間の売上、在庫などに関する有意な比較を構築できます。詳細については、「タイム インテリジェンス関数 (DAX)」を参照してください。