SharePoint で PowerPivot データを自動的に更新する
SharePoint サイトに PowerPivot ブックをパブリッシュした場合は、ブック内のデータの自動更新のスケジュールを設定できます。このトピックでは、Sharepoint サイトから PowerPivot ブックのデータの自動更新を実行する方法について説明します。
注 |
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使用しているブックがローカルに保存されていて Sharepoint サイトで管理されていない場合は、PowerPivot for Excel で自らデータを更新する必要があります。ブック内から手動でデータを更新する方法の詳細については、「数式の再計算」を参照してください。 |
SharePoint からの PowerPivot データの更新
次の手順は、PowerPivot for SharePoint サーバー ソフトウェアがインストールされ、SharePoint サイトで有効になっていることを前提としています。また、手順は、Shared Documents や PowerPivot ギャラリーなどの SharePoint ライブラリに PowerPivot ブックがパブリッシュされていることも前提としています。これを行う方法の詳細については、「SharePoint への保存」を参照してください。
また、次の前提条件を満たしている必要があります。
データ更新スケジュールを作成するには、ブックの投稿レベル以上の権限を持っている必要があります。
更新を実行するアカウントは、Windows ドメイン ユーザー アカウントである必要があります。
データ更新時にアクセスされる外部データ ソースが使用可能であること、およびスケジュールに指定した資格情報がそれらのデータ ソースにアクセスする権限を持っていることが必要です。
更新操作の終了時に、ブックがチェックインされている必要があります。
パブリッシュ先の SharePoint サーバーに、データのインポートに使用したデータ プロバイダーがない場合があります。SharePoint 2010 は 64 ビット環境です。32 ビットの Excel を使用して PowerPivot ブックを作成した場合は、サーバー管理者と協力して、ブックで使用されているデータ プロバイダーの 32 ビット バージョンがサーバーにもインストールされていることを確認してください。
注 |
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データ更新の進行中に、サーバーによってブックがロックされることはありません。データ更新の開始時にブックがチェックアウトされている場合、サーバーは既知の最新バージョンを取得します。サーバーが変更の保存を試行した際にもファイルがチェックアウトされたままであった場合は、更新されたデ―タは破棄されます。サーバーが取得したコピーと大幅に異なるファイルがチェックインされた場合は、更新されたデータは破棄されます。 |
自動データ更新をスケジュールするには
SharePoint では、ブックが含まれている Sharepoint ライブラリでブックを選択し、下矢印をクリックして、コマンドの一覧を表示します。
[PowerPivot データ更新の管理] をクリックします。データ更新スケジュールが既に定義されている場合は、代わりに [データ更新履歴の表示] ページが表示されます。[データ更新の構成] をクリックすると、スケジュール定義ページが開きます。
注 コマンドが使用できない場合、PowerPivot for SharePoint がインストールされていないか SharePoint サイトで有効になっていません。機能をアクティブ化する方法については、Microsoft Web サイトの「サイト コレクションの PowerPivot 統合のアクティブ化」を参照してください。
スケジュール定義ページの [データ更新] セクションで、[有効] をクリックします。
[スケジュールの詳細] で、スケジュールの種類とデータを更新する頻度を指定します。
[最も早い開始時刻] で次のいずれかを指定します。
[営業時間後] は、営業時間外の処理期間を示します。これは、その日の営業時間に生成された最新のデータがデータベース サーバーに保存されている可能性が高い期間です。この処理期間の既定値は午後 8 時ですが、SharePoint 管理者はこの既定値を別の時刻に変更できます。
データ更新要求を処理キューに追加する特定の時刻。15 分間隔で指定できます。
[電子メールによる通知] で、データ更新エラーを通知する必要があるユーザーの電子メール アドレスを入力します。
[資格情報] で、更新時に PowerPivot for SharePoint で使用されるアカウント情報を入力します。データ更新処理のためにブックを開く際に使用されるため、このアカウントには、ブックに対する投稿権限が必要です。このアカウントは、使用する前にシステムに定義されている必要があります。次のいずれかのオプションを使用してデータ更新を実行できます。
[管理者が構成したデータ更新アカウントを使用する] をクリックして、定義済みのアカウントを使用します。これは自動データ更新アカウントです。このオプションを有効にした場合、アカウントがサーバーに構成され使用可能になります。このオプションを使用した場合、データ更新操作を実行したユーザーとしてこのアカウントがデータ更新の履歴に記録されます。
独自の Windows ユーザー資格情報を指定するには、[次の Windows ユーザー資格情報を使用して接続する] をクリックします。アカウント情報は、"ドメイン\ユーザー" の形式で入力します。このオプションを使用できない場合は、このオプションがサイトで無効になるように SharePoint 管理者によって設定されています。
Secure Store Service で定義された特定の Windows ユーザー アカウントでデータ更新を実行するには、[Secure Store Services (SSS) で保存した資格情報を使用して接続し、データ ソースにログオンする] をクリックします。このオプションを使用するには、SharePoint 管理者によって、アカウント情報を格納する SSS ID が作成され、使用する ID が提供されている必要があります。
データ更新で更新前のすべてのデータ ソースに対してクエリを再実行する場合は、[データ ソース] の [すべてのデータ ソース] チェック ボックスをオンにします。時間の経過と共にデータ ソースの一覧が変更される場合でも、すべての PowerPivot データ ソースが自動的に更新に含められます。
更新に含めるデータ ソースを手動で選択する場合は、[データ ソース] の [すべてのデータ ソース] チェック ボックスをオフにします。必要に応じて、特定のデータ ソースに個別のスケジュールを定義できます。
個々のデータ ソースに対するデータ更新をスケジュールするには、データ ソースを選択し、下矢印をクリックして、スケジュール オプションを展開します。この展開には、特定のデータ ソースに別の資格情報を入力するボックスも含まれます。ブックには、データ更新に必要なすべてのデータ ソース接続情報が既に含まれています。継続的な更新操作に別の資格情報を使用する場合は、データ ソース接続情報を変更するだけで済みます。
注 自動的に更新できるデータ ソースには、いくつかの制限が適用されます。データ ソースは、PowerPivot for SharePoint で使用できるネットワークの場所に存在する必要があります。必ず条件を満たすデータ ソースのみを選択します。詳細については、「PowerPivot でデータを更新する各種の方法」を参照してください。
[OK] をクリックして、スケジュールを保存します。
関連項目