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データ フィードでのデータのインポート

データ フィードは、オンライン データ ソースから生成され、宛先のドキュメントやアプリケーションに送信される 1 つ以上の XML データ ストリームです。PowerPivot for Excel では、テーブルのインポート ウィザードを使用して、PowerPivot ブックにデータ フィードをインポートできます。 ブックにインポートしたデータ フィードは、スケジュールしたデータ更新操作で使用できます。 

注意

Windows Vista および Windows 7 では、PowerPivot ウィンドウの機能をリボンから実行できます。このトピックではその手順について説明しています。Windows XP では、同じ機能を一連のメニューから実行できます。Windows XP を使用している場合、メニュー コマンドとリボン コマンドの対応については、「Windows XP の PowerPivot UI」を参照してください。

このトピックの内容は次のとおりです。

前提条件

インポート方法の選択

パブリックまたは企業データのソースからのデータ フィードのインポート

SharePoint リストからのデータ フィードのインポート

Reporting Services レポートからのデータ フィードのインポート

前提条件

フィードは Atom フィードである必要があります。RSS フィードはサポートされていません。

フィードが一般公開されているか、現在ログインしている Windows アカウントでそのフィードに接続するための権限を持っている必要があります。

SharePoint リストをデータ フィードとしてエクスポートするには、データのインポート元の SharePoint サーバーに ADO.NET Data Services 3.5 SP1 が必要です。詳細については、「ハードウェアおよびソフトウェアの要件を決定する (SharePoint Server 2010)」を参照してください。「ソフトウェア要件」に、前提条件となるソフトウェアの一覧があるので、使用しているオペレーティング システム (Windows Server 2008 SP2 または Windows Server 2008 R2) に対応する ADO.NET Data Services 3.5 のリンクをクリックしてください。

インポート方法の選択

データはインポート中に 1 回追加され、PowerPivot ブックに配置されます。フィードから更新されたデータを取得する場合は、PowerPivot for Excel からのデータを更新するか、または SharePoint にパブリッシュした後にブックのデータ更新スケジュールを設定します。詳細については、「PowerPivot でデータを更新する各種の方法」を参照してください。

次のいずれかの方法を使用して、データ フィードを PowerPivot ブックにインポートできます。

アプリケーション

アプローチ

リンク

PowerPivot for Excel

[データ フィードから] をクリックして、フィードを Atom サービス ドキュメントからインポートするか、単一のデータ フィードを、Atom 形式でフィードを生成するサービスまたはアプリケーションからインポートします。

この方法を使用して、外部または内部サービスから、あるいは HTTP 接続を介して Atom フィードを提供するアプリケーションからフィードをインポートします。

操作方法

SharePoint 2010 リスト

SharePoint リストの全部または一部を Atom データ フィードとしてエクスポートします。

操作方法

Reporting Services

SQL Server 2008 R2 レポート サーバーで実行するレポートの全部または一部を Atom データ フィードとしてエクスポートします。

操作方法

パブリックまたは企業データのソースからのデータ フィードのインポート

パブリック フィードにアクセスするか、または専用または従来のデータベース システムから Atom フィードを生成するカスタム データ サービスを作成できます。

  1. PowerPivot ウィンドウの [ホーム] タブで、[データ フィードから] をクリックします。テーブルのインポート ウィザードが表示されます。

  2. アクセスするフィードを表す名前を入力します。複数のフィードまたはデータ ソースをインポートする場合、接続を表す名前を使用すると、接続の使用方法の識別に役立ちます。

  3. データ フィードのアドレスを入力します。有効な値は次のとおりです。

    1. Atom データを含む XML ドキュメント。たとえば、次の URL は Open Government Data Initiative Web サイトのパブリック フィードを指します。

      http://ogdi.cloudapp.net/v1/dc/banklocations/
      
    2. 1 つ以上のフィードを指定する .atomsvc ドキュメント。.atomsvc ドキュメントは、1 つ以上のフィードを提供するサービスまたはアプリケーションを指します。各フィードは、結果セットを返すベース クエリとして指定されます。

      Web サーバー上の .atomsvc ドキュメントに対する URL アドレスを指定するか、またはコンピューター上の共有フォルダーまたはローカル フォルダーからファイルを開くことができます。Reporting Services レポートをエクスポートしている間にコンピューターに保存した .atomsvc ドキュメント、または SharePoint サイトに対して作成されたデータ フィード ライブラリ内の .atomsvc ドキュメントが存在する可能性があります。詳細については、「Reporting Services レポートのデータのインポート」または Microsoft Web サイトの「PowerPivot データ フィードの管理」を参照してください。

      注意

      URL アドレスまたは共有フォルダーを介してアクセスできる .atomsvc ドキュメントを指定することをお勧めします。これは、SharePoint へのブックのパブリッシュ後に、後でブックの自動データ更新を設定するオプションが提供されるためです。コンピューター上のローカルな場所でない場所が指定されていれば、サーバーは、同じ URL アドレスまたはネットワーク フォルダーを再使用してデータを更新できます。

  4. [接続テスト] をクリックして、フィードが使用可能であることを確認します。または、[詳細設定] をクリックして、ベース URL またはサービス ドキュメント URL に、フィードを提供するクエリまたはサービス ドキュメントが含まれていることを確認することもできます。

  5. インポートを続行するには、[次へ] をクリックします。

  6. ウィザードの [テーブルとビューの選択] ページの [表示名] フィールドで、データ フィード コンテンツを、インポート後にこのデータが格納されるテーブルを表す名前に置き換えます。

  7. [プレビューとフィルター] をクリックしてデータを確認し、列の選択を変更します。レポートのデータ フィードでインポートされる行を制限することはできませんが、チェック ボックスをオフにすることで列を削除できます。[OK] をクリックします。

  8. [テーブルとビューの選択] ページで、[完了] をクリックします。

  9. すべての行がインポートされたら、[閉じる] をクリックします。

SharePoint リストからのデータ フィードのインポート

SharePoint 2010 では、リボンに [データ フィードとしてエクスポート] ボタンを持つ SharePoint リストをインポートできます。このボタンをクリックすると、リストをフィードとしてエクスポートできます。Excel 2010 および PowerPivot for Excel がインストールされている場合、データ フィードのエクスポートに応答して PowerPivot ウィンドウが起動します。PowerPivot ブックを既に開いている場合は、既存のブックにフィードを追加するか、新しいブックを作成することができます。ブックを開いていない場合は、新しいブックが作成されます。

注意

PowerPivot 機能がアクティブ化されているサイトの [ライブラリ ツール] リボンには [データ フィードとしてエクスポート] ボタンが表示されます。SharePoint 管理者は、使用できない機能をアクティブ化することができます。詳細については、Microsoft Web サイトの「サイト コレクションの PowerPivot 統合をアクティブ化する方法」を参照してください。

または、PowerPivot for Excel から開始して、インポートするリストを指定することもできます。方法について学習するには、次の手順に従ってください。

  1. PowerPivot ウィンドウの [ホーム] タブで、[データ フィードから] をクリックします。テーブルのインポート ウィザードが表示されます。

  2. アクセスするフィードを表す名前を入力します。複数のフィードまたはデータ ソースをインポートする場合、接続を表す名前を使用すると、接続の使用方法の識別に役立ちます。

  3. [データ フィード URL] で、リスト データ サービスへのアドレスを入力し、<server-name> を実際の SharePoint サーバーの名前に置き換えます。

    http://<server-name>/_vti_bin/listdata.svc
    
  4. [接続テスト] をクリックして、フィードが使用可能であることを確認します。または、[詳細設定] をクリックして、サービス ドキュメント URL に、リスト データ サービスのアドレスが含まれていることを確認することもできます。

  5. インポートを続行するには、[次へ] をクリックします。

  6. ウィザードの [テーブルとビューの選択] ページで、インポートするリストを選択します。たとえば、PowerPivot ギャラリー内のすべてのドキュメントに関するメタデータをインポートする場合、リストから PowerPivot ギャラリーを選択できます。

    注意

    列を含むリストのみをインポートできます。

  7. [プレビューとフィルター] をクリックしてデータを確認し、列の選択を変更します。レポートのデータ フィードでインポートされる行を制限することはできませんが、チェック ボックスをオフにすることで列を削除できます。[OK] をクリックします。

  8. [テーブルとビューの選択] ページで、[完了] をクリックします。

  9. すべての行がインポートされたら、[閉じる] をクリックします。

Reporting Services レポートからのデータ フィードのインポート

SQL Server 2008 R2 Reporting Services を配置している場合は、新しい Atom 表示拡張機能を使用して既存のレポートからデータ フィードを生成できます。ワークステーションには、PowerPivot for Excel と統合された Excel 2010 が必要です。PowerPivot は、データ フィードのエクスポートに応答して起動します。そして、受信したテーブルと列が自動的に追加され、テーブルと列の間のリレーションシップが作成されます。

または、PowerPivot ウィンドウの [ホーム] タブの [外部データの取り込み] グループで、[レポートから] ボタンをクリックします。Reporting Services レポートからデータ フィードをインポートする方法の詳細については、「Reporting Services レポートのデータのインポート」を参照してください。