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チュートリアル: 式の概要

式を使用すると、強力で柔軟なレポートを作成できます。このチュートリアルでは、一般的な関数および演算子を使用した式を作成および実装する方法を説明します。[式] ダイアログ ボックスを使用して、名前値の連結、独立したデータセット内の値の参照、フィールド値に基づいた画像の表示などを行うための式を作成します。

レポートは縞状で、各行には白と白でない色が交互に使用されます。レポートには、白以外の行の色を選択するためのパラメーターが含まれています。

次の図に、ここで作成するレポートと同様のレポートを示します。

式を実装する縞状レポート

学習する内容

このチュートリアルでは、次の方法を学習します。

  1. テーブルまたはマトリックス ウィザードを使用して表レポートとデータセットを作成する

  2. データ ソースおよびデータセットの既定名を更新する

  3. 姓、名、およびイニシャルを表示する

  4. 画像を使用して性別を表示する

  5. CountryRegion 名を参照する

  6. 前回の購入日からの日数をカウントする

  7. インジケーターを使用して売上比較を示す

  8. レポートを縞状レポートにする

その他のオプションの手順

  • 日付列の書式を設定する

  • レポート タイトルを追加する

  • レポートを保存する

このチュートリアルの推定所要時間: 30 分

要件

要件については、「チュートリアルの前提条件 (レポート ビルダー 3.0)」を参照してください。

1.テーブルまたはマトリックス ウィザードを使用して表レポートとデータセットを作成する

表レポート、データ ソース、およびデータセットを作成します。テーブルのレイアウト時には、少数のフィールドのみを含めておきます。ウィザードの完了後に、列を手動で追加します。ウィザードを使用すると、容易にテーブルをレイアウトし、スタイルを適用できます。

注意注

このチュートリアルのクエリにはデータ値が含まれているため、外部のデータ ソースを必要としません。この場合、クエリが非常に長くなります。ビジネス環境でクエリにデータを含めることはありません。これは、学習に使用することのみを目的としています。
注意注

このチュートリアルでは、ウィザードに関する複数の手順を 1 つにまとめて示します。レポート サーバーの参照、データ ソースの選択、およびデータセットの作成に関する詳細な手順については、このシリーズの最初のチュートリアル (「チュートリアル : 基本的なテーブル レポートの作成 (レポート ビルダー 3.0)」) を参照してください。

新しい表レポートを作成するには

  1. [スタート] ボタンをクリックし、[プログラム]、[Microsoft SQL Server 2008 R2 レポート ビルダー 3.0] の順にポイントして、[レポート ビルダー 3.0] をクリックします。

    [作業の開始] ダイアログ ボックスが表示されます。

    注意注

    [作業の開始] ダイアログ ボックスが表示されない場合は、[レポート ビルダー] ボタンの [新規作成] をクリックします。
    注意注

    ClickOnce バージョンの Report Builder 3.0 を使用する場合は、レポート マネージャーを開いて [レポート ビルダー] をクリックするか、Reporting Services のコンテンツの種類 (レポートなど) が有効になっている SharePoint サイトに移動して共有ドキュメント ライブラリの [ドキュメント] タブで [新しいドキュメント] メニューの [レポート ビルダー レポート] をクリックします。

  2. 左ペインで、[新しいレポート] が選択されていることを確認します。

  3. 右ペインで、[テーブルまたはマトリックス ウィザード] をクリックします。

  4. [データセットの選択] ページで、[データセットを作成する] をクリックします。

  5. [次へ] をクリックします。

  6. [データ ソースへの接続の選択] ページで、種類が [SQL Server] のデータ ソースを選択します。一覧からデータ ソースを選択するか、レポート サーバーを参照してデータ ソースを選択します。

  7. [次へ] をクリックします。

  8. [クエリのデザイン] ページで、[テキストとして編集] をクリックします。

  9. 次のクエリをクエリ ペインに貼り付けます。

    SELECT 'Lauren' AS FirstName,'Johnson' AS LastName, 'American Samoa' AS StateProvince, 1 AS CountryRegionID,'Unknown' AS Gender, CAST(9996.60 AS money) AS YTDPurchase, CAST('2010-6-10' AS date) AS LastPurchase
UNION SELECT'Warren' AS FirstName, 'Pal' AS LastName, 'New South Wales' AS StateProvince, 2 AS CountryRegionID, 'Male' AS Gender, CAST(5747.25 AS money) AS YTDPurchase, CAST('2010-7-3' AS date) AS LastPurchase
UNION SELECT 'Fernando' AS FirstName, 'Ross' AS LastName, 'Alberta' AS StateProvince, 3 AS CountryRegionID, 'Male' AS Gender, CAST(9248.15 AS money) AS YTDPurchase, CAST('2010-10-17' AS date) AS LastPurchase
UNION SELECT 'Rob' AS FirstName, 'Caron' AS LastName, 'Northwest Territories' AS StateProvince, 3 AS CountryRegionID, 'Male' AS Gender, CAST(742.50 AS money) AS YTDPurchase, CAST('2010-4-29' AS date) AS LastPurchase
UNION SELECT 'James' AS FirstName, 'Bailey' AS LastName, 'British Columbia' AS StateProvince, 3 AS CountryRegionID, 'Male' AS Gender, CAST(1147.50 AS money) AS YTDPurchase, CAST('2010-6-15' AS date) AS LastPurchase
UNION SELECT  'Bridget' AS FirstName, 'She' AS LastName, 'Hamburg' AS StateProvince, 4 AS CountryRegionID, 'Female' AS Gender, CAST(7497.30 AS money) AS YTDPurchase, CAST('2010-5-10' AS date) AS LastPurchase
UNION SELECT 'Alexander' AS FirstName, 'Martin' AS LastName, 'Saxony' AS StateProvince, 4 AS CountryRegionID, 'Male' AS Gender, CAST(2997.60 AS money) AS YTDPurchase, CAST('2010-11-19' AS date) AS LastPurchase
UNION SELECT 'Yolanda' AS FirstName, 'Sharma' AS LastName ,'Micronesia' AS StateProvince, 5 AS CountryRegionID, 'Female' AS Gender, CAST(3247.95 AS money) AS YTDPurchase, CAST('2010-8-23' AS date) AS LastPurchase
UNION SELECT 'Marc' AS FirstName, 'Zimmerman' AS LastName, 'Moselle' AS StateProvince, 6 AS CountryRegionID, 'Male' AS Gender, CAST(1200.00 AS money) AS YTDPurchase, CAST('2010-11-16' AS date) AS LastPurchase
UNION SELECT 'Katherine' AS FirstName, 'Abel' AS LastName, 'Moselle' AS StateProvince, 6 AS CountryRegionID, 'Female' AS Gender, CAST(2025.00 AS money) AS YTDPurchase, CAST('2010-12-1' AS date) AS LastPurchase
UNION SELECT 'Nicolas' as FirstName, 'Anand' AS LastName, 'Seine (Paris)' AS StateProvince, 6 AS CountryRegionID, 'Male' AS Gender, CAST(1425.00 AS money) AS YTDPurchase, CAST('2010-12-11' AS date) AS LastPurchase
UNION SELECT 'James' AS FirstName, 'Peters' AS LastName, 'England' AS StateProvince, 12 AS CountryRegionID, 'Male' AS Gender, CAST(887.50 AS money) AS YTDPurchase, CAST('2010-8-15' AS date) AS LastPurchase
UNION SELECT 'Alison' AS FirstName, 'Nath' AS LastName, 'Alaska' AS StateProvince, 7 AS CountryRegionID, 'Female' AS Gender, CAST(607.50 AS money) AS YTDPurchase, CAST('2010-10-13' AS date) AS LastPurchase
UNION SELECT 'Grace' AS FirstName, 'Patterson' AS LastName, 'Kansas' AS StateProvince, 7 AS CountryRegionID, 'Female' AS Gender, CAST(1215.00 AS money) AS YTDPurchase, CAST('2010-10-18' AS date) AS LastPurchase
UNION SELECT 'Bobby' AS FirstName, 'Sanchez' AS LastName, 'North Dakota' AS StateProvince, 7 AS CountryRegionID, 'Female' AS Gender, CAST(6191.00 AS money) AS YTDPurchase, CAST('2010-9-17' AS date) AS LastPurchase
UNION SELECT 'Charles' AS FirstName, 'Reed' AS LastName, 'Nebraska' AS StateProvince, 7 AS CountryRegionID, 'Male' AS Gender, CAST(8772.00 AS money) AS YTDPurchase, CAST('2010-8-27' AS date) AS LastPurchase
UNION SELECT 'Orlando' AS FirstName, 'Romeo' AS LastName, 'Texas' AS StateProvince, 7 AS CountryRegionID, 'Male' AS Gender, CAST(8578.00 AS money) AS YTDPurchase, CAST('2010-7-29' AS date) AS LastPurchase
UNION SELECT 'Cynthia' AS FirstName, 'Randall' AS LastName, 'Utah' AS StateProvince, 7 AS CountryRegionID, 'Female' AS Gender, CAST(7218.10 AS money) AS YTDPurchase, CAST('2010-1-11' AS date) AS LastPurchase
UNION SELECT 'Rebecca' AS FirstName, 'Roberts' AS LastName, 'Washington' AS StateProvince, 7 AS CountryRegionID, 'Female' AS Gender, CAST(8357.80 AS money) AS YTDPurchase, CAST('2010-10-28' AS date) AS LastPurchase
UNION SELECT 'Cristian' AS FirstName, 'Petulescu' AS LastName, 'Wisconsin' AS StateProvince, 7 AS CountryRegionID, 'Male' AS Gender, CAST(3470.00 AS money) AS YTDPurchase, CAST('2010-11-30' AS date) AS LastPurchase
UNION SELECT 'Cynthia' AS FirstName, 'Randall' AS LastName, 'Utah' AS StateProvince, 7 AS CountryRegionID, 'Female' AS Gender, CAST(7218.10 AS money) AS YTDPurchase, CAST('2010-1-11' AS date) AS LastPurchase
UNION SELECT 'Rebecca' AS FirstName, 'Roberts' AS LastName, 'Washington' AS StateProvince, 7 AS CountryRegionID, 'Female' AS Gender, CAST(8357.80 AS money) AS YTDPurchase, CAST('2010-10-28' AS date) AS LastPurchase
UNION SELECT 'Cristian' AS FirstName, 'Petulescu' AS LastName, 'Wisconsin' AS StateProvince, 7 AS CountryRegionID, 'Male' AS Gender, CAST(3470.00 AS money) AS YTDPurchase, CAST('2010-11-30' AS date) AS LastPurchase

    クエリには、生年月日、名前、姓、州または郡、国または地域の識別子、性別、年度累計購入額などを示す列の名前が指定されています。

  10. クエリ デザイナーのツール バーで、[実行] (!) をクリックします。結果セットには FirstName、LastName、StateProvince、CountryRegionID、Gender、YTDPurchase、および LastPurchase の各列が含まれ、20 行のデータが表示されます。

  11. [次へ] をクリックします。

  12. [フィールドの配置] ページで、[使用できるフィールド] ボックスから [値] ボックスに、次に示すフィールドを指定順にドラッグします。

    • StateProvince

    • CountryRegionID

    • LastPurchase

    • YTDPurchase

    CountryRegionID および YTDPurchase には数値データが格納されているため、これらには既定で SUM 集計が適用されます。

    注意注

    この時点で FirstName フィールドと LastName フィールドは含まれていません。これらは後の手順で追加します。

  13. [値] ボックスの一覧の [CountryRegionID] を右クリックし、[合計] をクリックします。

    これでもう CountryRegionID には合計が適用されていません。

  14. [値] ボックスの一覧の [YTDPurchase] を右クリックし、[合計] をクリックします。

    これでもう YTDPurchase には合計が適用されていません。

  15. [次へ] をクリックします。

  16. [レイアウトの選択] ページで、[次へ] をクリックします。

  17. [スタイルの選択] ページで [スレート] をクリックしてから、[完了] をクリックします。

2.データ ソースおよびデータセットの既定名を更新する

データ ソースの既定名を更新するには

  1. レポート データ ペインで [データ ソース] を展開します。

  2. [DataSource1] を右クリックし、[データ ソースのプロパティ] をクリックします。

  3. [名前] ボックスに「ExpressionsDataSource」と入力します。

  4. [OK] をクリックします。

データセットの既定名を更新するには

  1. レポート データ ペインで [データセット] を展開します。

  2. [DataSet1] を右クリックし、[データセットのプロパティ] をクリックします。

  3. [名前] ボックスに「Expressions」と入力します。

  4. [OK] をクリックします。

3.姓、名、およびイニシャルを表示する

姓およびイニシャルを含む名前に評価される式に、Left 関数および連結 (&) 演算子を使用します。式を手順どおりに作成することも、手順をスキップして先に進み、チュートリアルから式をコピーして [式] ダイアログ ボックスに貼り付けることもできます。

Name 列を追加するには

  1. [StateProvince] 列を右クリックし、[列の挿入] をポイントして、[左] をクリックします。

    [StateProvince] 列の左側に、新しい列が追加されます。

  2. 新しい列のタイトルをクリックし、「Name」と入力します。

  3. [Name] 列のデータ セルを右クリックし、[式] をクリックします。

  4. [式] ダイアログ ボックスで、[共通の関数] を展開し、[テキスト] をクリックします。

  5. [アイテム] ボックスの一覧の [Left] をダブルクリックします。

    Left 関数が式に追加されます。

  6. [カテゴリ] ボックスの一覧の [フィールド (Expressions)] をクリックします。

  7. [値] ボックスの一覧の [FirstName] をダブルクリックします。

  8. 「, 1)」と入力します。

    この式により、FirstName 値の左から数えて 1 文字が抽出されます。

  9. 「&" "&」と入力します。

  10. [値] ボックスの一覧の [LastName] をダブルクリックします。

    完成した式は、=Left(Fields!FirstName.Value, 1) &" "& Fields!LastName.Value のようになります。

  11. [OK] をクリックします。

  12. [実行] をクリックして、レポートをプレビューします。

4.画像を使用して性別を表示する

画像を使用して個人の性別を示し、3 つ目の画像を使用して不明な性別値を識別します。レポートに、非表示の画像を 3 つと、画像を表示するための新しい列を追加し、Gender フィールドの値に基づいて、この列に表示する画像を決定します。

レポートを縞状レポートにする際に、画像を格納するテーブル セルに色を適用するには、四角形を追加して、この四角形に画像を追加します。四角形を使用するのは、背景色を画像には適用せず、四角形に適用できるようにするためです。

このチュートリアルでは、Windows と共にインストールされた画像を使用しますが、それ以外の任意の画像を使用することもできます。埋め込み画像を使用する場合は、ローカル コンピューターにもレポート サーバーにもその画像をインストールする必要はありません。

画像をレポート本文に追加するには

  1. [デザイン] をクリックしてデザイン ビューに戻ります。

  2. リボンの [挿入] タブで [画像] をクリックして、レポート本文内のテーブルより下をクリックします。

    [画像のプロパティ] ダイアログ ボックスが表示されます。

  3. [インポート] をクリックし、C:\Users\Public\Public Pictures\Sample Pictures に移動します。

  4. Penguins.JPG をクリックし、[開く] をクリックします。

    [画像のプロパティ] ダイアログ ボックスで [表示] をクリックし、[非表示] をクリックします。

  5. [OK] をクリックします。

  6. 手順 2. ～ 5. を繰り返します。ただし画像は Koala.JPG を選択します。

  7. 手順 2. ～ 5. を繰り返します。ただし画像は Tulips.JPG を選択します。

Gender 列を追加するには

  1. [Name] 列を右クリックし、[列の挿入] をポイントして、[右] をクリックします。

    [Name] 列の右側に、新しい列が追加されます。

  2. 新しい列のタイトルをクリックし、「Gender」と入力します。

四角形を追加するには

  • リボンの [挿入] タブで [四角形] をクリックし、[Gender] 列のデータ セル内をクリックします。

    四角形がセルに追加されます。

四角形に画像を追加するには

  1. 四角形内を右クリックし、[挿入] をポイントして、[画像] をクリックします。

  2. [画像のプロパティ] ダイアログ ボックスで [次の画像を使用] ボックスの横にある下矢印をクリックし、追加した画像のいずれか (Penguins.JPG など) をクリックします。

  3. [OK] をクリックします。

画像を使用して性別を示すには

  1. [Gender] 列のデータ セル内の画像を右クリックし、[画像のプロパティ] をクリックします。

  2. [画像のプロパティ] ダイアログ ボックスで、[次の画像を使用] ボックスの横にある式 ([fx]) ボタンをクリックします。

  3. [式] ダイアログ ボックスで、[共通の関数] を展開し、[プログラム フロー] をクリックします。

  4. [アイテム] ボックスの一覧の [Switch] をダブルクリックします。

  5. [カテゴリ] ボックスの一覧の [フィールド (Expressions)] をクリックします。

  6. [値] ボックスの一覧の [Gender] をダブルクリックします。

  7. 「="Male", "Koala",」と入力します。

  8. [値] ボックスの一覧の [Gender] をダブルクリックします。

  9. 「="Female", "Penguins",」と入力します。

  10. [値] ボックスの一覧の [Gender] をダブルクリックします。

  11. 「="Unknown", "Tulips")」と入力します。

    完成した式は、=Switch(Fields!Gender.Value ="Male", "Koala",Fields!Gender.Value ="Female","Penguins",Fields!Gender.Value ="Unknown","Tulips") のようになります。

  12. [OK] をクリックします。

  13. [OK] を再度クリックして、[画像のプロパティ] ダイアログ ボックスを閉じます。

  14. [実行] をクリックして、レポートをプレビューします。

5.CountryRegion 名を参照する

CountryRegion データセットを作成し、Lookup 関数を使用して、国/地域の識別子の代わりに国/地域の名前を表示します。

CountryRegion データセットを作成するには

  1. [デザイン] をクリックしてデザイン ビューに戻ります。

  2. レポート データ ペインで、[新規作成] をクリックし、[データセット] をクリックします。

  3. [レポートに埋め込まれたデータセットを使用します] をクリックします。

  4. [データ ソース] ボックスの一覧の [ExpressionsDataSource] をクリックします。

  5. [名前] ボックスに「CountryRegion」と入力します。

  6. クエリの種類に [テキスト] が選択されていることを確認し、[クエリ デザイナー] をクリックします。

  7. [テキストとして編集] をクリックします。

  8. 次のクエリをコピーし、クエリ ペインに貼り付けます。

    SELECT 1 AS ID, 'American Samoa' AS CountryRegion
UNION SELECT 2 AS CountryRegionID, 'Australia' AS CountryRegion
UNION SELECT 3 AS ID, 'Canada' AS CountryRegion
UNION SELECT 4 AS ID, 'Germany' AS CountryRegion
UNION SELECT 5 AS ID, 'Micronesia' AS CountryRegion
UNION SELECT 6 AS ID, 'France' AS CountryRegion
UNION SELECT 7 AS ID, 'United States' AS CountryRegion
UNION SELECT 8 AS ID, 'Brazil' AS CountryRegion
UNION SELECT 9 AS ID, 'Mexico' AS CountryRegion
UNION SELECT 10 AS ID, 'Japan' AS CountryRegion
UNION SELECT 10 AS ID, 'Australia' AS CountryRegion
UNION SELECT 12 AS ID, 'United Kingdom' AS CountryRegion

  9. [実行] (!) をクリックしてクエリを実行します。

    クエリ結果は国/地域の識別子と名前です。

  10. [OK] をクリックします。

  11. [OK] を再度クリックして、[データセットのプロパティ] ダイアログ ボックスを閉じます。

CountryRegion データセット内の値を参照するには

  1. [Country Region ID] 列タイトルをクリックし、テキストの " ID" という部分を削除します。

  2. [Country Region] 列のデータ セルを右クリックし、[式] をクリックします。

  3. 先頭の等号 (=) 部分を除いて、式を削除します。

    式の = だけが残ります。

  4. [式] ダイアログ ボックスで、[共通の関数] を展開し、[その他] をクリックします。

  5. [アイテム] ボックスの一覧の [Lookup] をダブルクリックします。

  6. [カテゴリ] ボックスの一覧の [フィールド (Expressions)] をクリックします。

  7. [値] ボックスの一覧の [CountryRegionID] をダブルクリックします。

  8. カーソルが別の位置にある場合は、CountryRegionID.Value の直後に置きます。

  9. 右かっこを削除し、「,Fields!ID.value, Fields!CountryRegion.value, "CountryRegion")」と入力します。

    完成した式は、=Lookup(Fields!CountryRegionID.Value,Fields!ID.value, Fields!CountryRegion.value, "CountryRegion") のようになります。

    Lookup 関数の構文は、CountryRegion データセット内にあり同じ CountryRegion データセット内の CountryRegion を返す ID と、CountryRegionID との間に参照を指定しています。

  10. [OK] をクリックします。

  11. [実行] をクリックして、レポートをプレビューします。

6.前回の購入日からの日数をカウントする

列を追加し、Now 関数または ExecutionTime 組み込みグローバル変数を使用して、個人の前回購入日から今日までの日数を計算します。

Days Ago 列を追加するには

  1. [デザイン] をクリックしてデザイン ビューに戻ります。

  2. [Last Purchase] 列を右クリックし、[列の挿入] をポイントして、[右] をクリックします。

    [Last Purchase] 列の右側に、新しい列が追加されます。

  3. 列ヘッダーに「Days Ago」と入力します。

  4. [Days Ago] 列のデータ セルを右クリックし、[式] をクリックします。

  5. [式] ダイアログ ボックスで、[共通の関数] を展開し、[日付と時刻] をクリックします。

  6. [アイテム] ボックスの一覧の [DateDiff] をダブルクリックします。

  7. カーソルが別の位置にある場合は、DateDiff( の直後に置きます。

  8. 「"d",」と入力します。

  9. [カテゴリ] ボックスの一覧の [フィールド (Expressions)] をクリックします。

  10. [値] ボックスの一覧の [LastPurchase] をダブルクリックします。

  11. カーソルが別の位置にある場合は、Fields!LastPurchase.Value の直後に置きます。

  12. 「,」と入力します。

  13. [カテゴリ] ボックスの一覧の [日付と時刻] を再度クリックします。

  14. [アイテム] ボックスの一覧の [Now] をダブルクリックします。

    注記注意

    運用環境のレポートでは、レポートのレンダリングごとに何度も評価される式に Now 関数を使用しないでください (レポートの詳細行内など)。Now の値が行ごとに変わり、それが式の評価に影響して、わずかに一貫性に欠ける結果を招きます。これを回避するには、Reporting Services で提供されている ExecutionTime グローバル変数を使用してください。

  15. カーソルが別の位置にある場合は、Now( の直後に置きます。

  16. 左かっこを削除し、「)」と入力します。

    完成した式は、=DateDiff("d", Fields!LastPurchase.Value, Now) のようになります。

  17. [OK] をクリックします。

7.インジケーターを使用して売上比較を示す

新しい列を追加し、インジケーターを使用して、個人の年度累計 (YTD) 購入額が平均 YTD 購入額を上回るか下回るかを示します。Round 関数では、値から小数が除去されます。

インジケーターとその状態を構成するには、多数の手順が必要です。「インジケーターを構成するには」では、手順をとばして先に進み、このチュートリアルから完成した式をコピーして、[式] ダイアログ ボックスに貼り付けることもできます。

+ or - AVG Sales 列を追加するには

  1. [YTD Purchase] 列を右クリックし、[列の挿入] をポイントして、[右] をクリックします。

    [YTD Purchase] 列の右側に、新しい列が追加されます。

  2. 新しい列のタイトルをクリックし、「+ or - AVG Sales」と入力します。

インジケーターを追加するには

  1. リボンの [挿入] タブで [インジケーター] をクリックし、[+ or - AVG Sales] 列のデータ セルをクリックします。

    [インジケーターの種類の選択] ダイアログ ボックスが表示されます。

  2. アイコン セットの [指向性] グループ内で、3 つの灰色の矢印のセットをクリックします。

  3. [OK] をクリックします。

インジケーターを構成するには

  1. インジケーターを右クリックし、[インジケーターのプロパティ] をクリックして、[値と状態] をクリックします。

  2. [値] ボックスの横にある式 ([Fx]) ボタンをクリックします。

  3. [式] ダイアログ ボックスで、[共通の関数] を展開し、[数学] をクリックします。

  4. [アイテム] ボックスの一覧の [Round] をダブルクリックします。

  5. [カテゴリ] ボックスの一覧の [フィールド (Expressions)] をクリックします。

  6. [値] ボックスの一覧の [YTDPurchase] をダブルクリックします。

  7. カーソルが別の位置にある場合は、Fields!YTDPurchase.Value の直後に置きます。

  8. 「 - 」と入力します。

  9. [共通の関数] を再度展開し、[集計] をクリックします。

  10. [アイテム] ボックスの一覧の [Avg] をダブルクリックします。

  11. [カテゴリ] ボックスの一覧の [フィールド (Expressions)] をクリックします。

  12. [値] ボックスの一覧の [YTDPurchase] をダブルクリックします。

  13. カーソルが別の位置にある場合は、Fields!YTDPurchase.Value の直後に置きます。

  14. 「, "Expressions"))」と入力します。

    完成した式は、=Round(Fields!YTDPurchase.Value - Avg(Fields!YTDPurchase.Value, "Expressions")) のようになります。

  15. [OK] をクリックします。

  16. [状態の単位] ボックスの一覧の [数値] をクリックします。

  17. 下矢印のある行で、[開始] 値のボックスの右にある [fx] ボタンをクリックします。

  18. [式] ダイアログ ボックスで、[共通の関数] を展開し、[数学] をクリックします。

  19. [アイテム] ボックスの一覧の [Round] をダブルクリックします。

  20. [カテゴリ] ボックスの一覧の [フィールド (Expressions)] をクリックします。

  21. [値] ボックスの一覧の [YTDPurchase] をダブルクリックします。

  22. カーソルが別の位置にある場合は、Fields!YTDPurchase.Value の直後に置きます。

  23. 「 - 」と入力します。

  24. [共通の関数] を再度展開し、[集計] をクリックします。

  25. [アイテム] ボックスの一覧の [Avg] をダブルクリックします。

  26. [カテゴリ] ボックスの一覧の [フィールド (Expressions)] をクリックします。

  27. [値] ボックスの一覧の [YTDPurchase] をダブルクリックします。

  28. カーソルが別の位置にある場合は、Fields!YTDPurchase.Value の直後に置きます。

  29. 「, "Expressions")) < 0」と入力します。

    完成した式は、=Round(Fields!YTDPurchase.Value - Avg(Fields!YTDPurchase.Value, "Expressions")) < 0 のようになります。

  30. [OK] をクリックします。

  31. [終了] 値のボックスに「0」と入力します。

  32. 水平矢印のある行をクリックし、[削除] をクリックします。

  33. 上矢印のある行で、[開始] ボックスに「0」と入力します。

  34. [終了] 値のボックスの右にある [Fx] ボタンをクリックします。

  35. [式] ダイアログ ボックスで、=Round(Fields!YTDPurchase.Value - Avg(Fields!YTDPurchase.Value, "Expressions")) >0 という式を作成します。

  36. [OK] をクリックします。

  37. [OK] を再度クリックして、[インジケーターのプロパティ] ダイアログ ボックスを閉じます。

  38. [実行] をクリックして、レポートをプレビューします。

8.レポートを縞状レポートにする

パラメーターを使用して、レポート内で 1 行おきに適用する色を指定し、レポートを縞状にします。

パラメーター追加するには

  1. [デザイン] をクリックしてデザイン ビューに戻ります。

  2. [レポート データ] ペインで、[パラメーター] を右クリックし、[パラメーターの追加] をクリックします。

    [レポート パラメーターのプロパティ] ダイアログ ボックスが表示されます。

  3. [プロンプト] に「Choose color」と入力します。

  4. [名前] に「RowColor」と入力します。

  5. 左ペインの [使用できる値] をクリックします。

  6. [値の指定] をクリックします。

  7. [追加] をクリックします。

  8. [ラベル] ボックスに「Yellow」と入力します。

  9. [値] ボックスに「Yellow」と入力します。

  10. [追加] をクリックします。

  11. [ラベル] ボックスに「Green」と入力します。

  12. [値] ボックスに「PaleGreen」と入力します。

  13. [追加] をクリックします。

  14. [ラベル] ボックスに「Blue」と入力します。

  15. [値] ボックスに「LightBlue」と入力します。

  16. [追加] をクリックします。

  17. [ラベル] ボックスに「Pink」と入力します。

  18. [値] ボックスに「Pink」と入力します。

  19. [OK] をクリックします。

詳細行に色を交互に適用する

  1. リボンの [表示] タブをクリックし、[プロパティ] が選択されていることを確認します。

  2. [Name] 列のデータ セルをクリックし、Shift キーを押します。

  3. 行内のセルを 1 つおきにクリックします。

  4. プロパティ ペインで、[BackgroundColor] をクリックします。

    プロパティ ペインのプロパティがカテゴリごとに整理されている場合、[BackgroundColor] は [塗りつぶし] カテゴリ内にあります。

  5. 下矢印をクリックし、[式] をクリックします。

  6. [式] ダイアログ ボックスで、[共通の関数] を展開し、[プログラム フロー] をクリックします。

  7. [アイテム] ボックスの一覧の [IIf] をダブルクリックします。

  8. [共通の関数] を展開し、[集計] をクリックします。

  9. [アイテム] ボックスの一覧の [RunningValue] をダブルクリックします。

  10. [カテゴリ] ボックスの一覧の [フィールド (Expressions)] をクリックします。

  11. [値] ボックスの一覧の [FirstName] をダブルクリックします。

  12. カーソルが別の位置にある場合は、Fields!FirstName.Value の直後に置き、「, 」と入力します。

  13. [共通の関数] を展開し、[集計] をクリックします。

  14. [アイテム] ボックスの一覧の [Count] をダブルクリックします。

  15. カーソルが別の位置にある場合は、Count( の直後に置きます。

  16. 左かっこを削除し、「,"Expressions")」と入力します。

    注意注

    Expressions は、データ行をカウントするデータセットの名前です。

  17. [演算子] を展開し、[算術] をクリックします。

  18. [アイテム] ボックスの一覧の [Mod] をダブルクリックします。

  19. カーソルが別の位置にある場合は、Mod の直後に置きます。

  20. 「 2 =0,」と入力します。

    重要な注意事項重要

    2 という数値の前に、必ずスペースを入れてください。

  21. [パラメーター] をクリックし、[値] ボックスの一覧の [RowColor] をダブルクリックします。

  22. カーソルが別の位置にある場合は、Parameters!RowColor.Value の直後に置きます。

  23. 「, "White")」と入力します。

    完成した式は、=IIf(RunningValue(Fields!FirstName.Value,Count, "Expressions") Mod 2 =0, Parameters!RowColor.Value, "White") のようになります。

  24. [OK] をクリックします。

レポートを実行する

  1. [ホーム] タブが表示されていない場合は [ホーム] をクリックして、デザイン ビューに戻ります。

  2. [実行] をクリックします。

  3. [色の選択] ボックスの一覧で、レポートの白でない行に使用する色を選択します。

  4. [レポートの表示] をクリックします。

    選択した背景色が 1 行おきに適用された状態でレポートが表示されます。

(省略可能) 日付列の書式を設定する

日付が格納される [Last Purchase] 列の書式を設定します。

日付列の書式を設定するには

  1. [デザイン] をクリックしてデザイン ビューに戻ります。

  2. [Last Purchase] 列のデータ セルを右クリックし、[テキスト ボックスのプロパティ] をクリックします。

  3. [テキスト ボックスのプロパテ] ダイアログ ボックスで、[数値]、[日付] の順にクリックし、「*1/31/2000」と入力します。

  4. [OK] をクリックします。

(省略可能) レポート タイトルを追加する

レポートにタイトルを追加します。

レポート タイトルを追加するには

  1. デザイン画面で、[クリックしてタイトルを追加] をクリックします。

  2. 「Sales Comparison Summary」と入力し、テキスト ボックスの外側をクリックします。

  3. "Sales Comparison Summary" と表示されているテキスト ボックスを右クリックし、[テキスト ボックスのプロパティ] をクリックします。

  4. [テキスト ボックスのプロパティ] ダイアログ ボックスで、[フォント] をクリックします。

  5. [サイズ] ボックスの一覧の [18pt] をクリックします。

  6. [色] ボックスの一覧の [灰色] をクリックします。

  7. [太字] および [斜体] をクリックします。

  8. [OK] をクリックします。

(省略可能) レポートを保存する

レポートは、レポート サーバー、SharePoint ライブラリ、または自分のコンピューターに保存することができます。詳細については、「レポート サーバーと SharePoint レポート サーバー (レポート ビルダー 3.0 および SSRS)」を参照してください。

このチュートリアルでは、レポートをレポート サーバーに保存します。レポート サーバーにアクセスできない場合は、レポートを自分のコンピューターに保存してください。

レポート サーバーにレポートを保存するには

  1. [レポート ビルダー] ボタンの [名前を付けて保存] をクリックします。

  2. [最近使ったサイトとサーバー] をクリックします。

  3. レポートを保存する権限があるレポート サーバーの名前を入力するか選択します。

    "レポート サーバーに接続しています" というメッセージが表示されます。接続が完了すると、レポート サーバー管理者がレポートの既定の場所として指定したレポート フォルダーのコンテンツが表示されます。

  4. [名前] に表示されている既定の名前を「Sales Comparison Summary」に変更します。

  5. [保存] をクリックします。

レポートがレポート サーバーに保存されます。接続しているレポート サーバーの名前がウィンドウ下部のステータス バーに表示されます。

自分のコンピューターにレポートを保存するには

  1. [レポート ビルダー] ボタンの [名前を付けて保存] をクリックします。

  2. [デスクトップ]、[マイ ドキュメント]、または [マイ コンピューター] をクリックして、レポートを保存するフォルダーを参照します。

  3. [名前] に表示されている既定の名前を「Sales Comparison Summary」に変更します。

  4. [保存] をクリックします。