BottomSum (DMX)
累積合計が指定された値以上になるテーブルの最下位行を、ランクの増加順 (昇順) に返します。
構文
BottomSum(<table expression>, <rank expression>, <sum>)
適用対象
<table column reference> などのテーブルを返す式、またはテーブルを返す関数です。
戻り値の型
<table expression>
説明
BottomSum 関数は、ランクの増加順に最下位行を返します。<rank expression> 値の合計が <sum> 引数によって指定された合計以上になるように、ランクは各行の <rank expression> 引数の結果値に基づいています。BottomSum は、指定された合計の値に一致するまで、可能な限り小さい要素数を返します。
例
次の例では、「基本的なデータ マイニング チュートリアル」で作成した Association モデルに対する予測クエリを作成します。
BottomSum の動作を理解するには、最初に、入れ子になったテーブルのみを返す予測クエリを実行すると役立つ場合があります。
SELECT Predict ([Association].[v Assoc Seq Line Items], INCLUDE_STATISTICS, 10)
FROM
[Association]
NATURAL PREDICTION JOIN
SELECT (SELECT 'Women''s Mountain Shorts' as [Model]) AS [v Assoc Seq Line Items]) AS t
注 |
---|
この例では、入力値として指定された値には単一引用符が含まれているため、この単一引用符の前にもう 1 つ単一引用符に追加してエスケープする必要があります。エスケープ文字を挿入するための構文がわからない場合は、予測クエリ ビルダを使用してクエリを作成できます。ドロップダウン リストから値を選択すると、必要なエスケープ文字が挿入されます。詳細については、「データ マイニング デザイナで単一クエリを作成する方法」を参照してください。 |
例の結果を次に示します。
Model |
$SUPPORT |
$PROBABILITY |
$ADJUSTEDPROBABILITY |
---|---|---|---|
Sport-100 |
4334 |
0.291283016 |
0.252695851 |
Water Bottle |
2866 |
0.192620472 |
0.175205052 |
Patch kit |
2113 |
0.142012232 |
0.132389356 |
Mountain Tire Tube |
1992 |
0.133879965 |
0.125304948 |
Mountain-200 |
1755 |
0.117951475 |
0.111260823 |
Road Tire Tube |
1588 |
0.106727603 |
0.101229538 |
Cycling Cap |
1473 |
0.098998589 |
0.094256014 |
Fender Set - Mountain |
1415 |
0.095100477 |
0.090718432 |
Mountain Bottle Cage |
1367 |
0.091874454 |
0.087780332 |
Road Bottle Cage |
1195 |
0.080314537 |
0.077173962 |
BottomSum 関数は、このクエリの結果を受け取り、最小値の行から順に、合計して指定されたカウントになるまで返します。
SELECT
BottomSum
(
Predict([Association].[v Assoc Seq Line Items],INCLUDE_STATISTICS,10),
$PROBABILITY,
.1)
FROM
[Association]
NATURAL PREDICTION JOIN
(SELECT (SELECT 'Women''s Mountain Shorts' as [Model]) AS [v Assoc Seq Line Items]) AS t
BottomSum 関数の最初の引数はテーブル列の名前です。この例では、Predict 関数を呼び出して INCLUDE_STATISTICS 引数を使用することで、入れ子になったテーブルが返されます。
BottomSum 関数の 2 番目の引数は、結果の並べ替えに使用する、入れ子になったテーブルの列です。この例では、INCLUDE_STATISTICS オプションによって $SUPPORT 列、$PROBABILTY 列、および $ADJUSTED PROBABILITY 列が返されます。この例では $PROBABILITY を使用して、合計して 50% 以上の確率になる行を返します。
BottomSum 関数の 3 番目の引数は、対象の合計を倍精度浮動小数点数として指定します。合計が 10% の確率となる、カウントが最小の製品の行を取得するには「1」と入力します。
例の結果 :
モデル |
$SUPPORT |
$PROBABILITY |
$ADJUSTEDPROBABILITY |
---|---|---|---|
Road Bottle Cage |
1195 |
0.08… |
0.07… |
Mountain Bottle Cage |
1367 |
0.09… |
0.08… |
注 この例は、BottomSum の使用方法を示すことだけを目的としています。データセットのサイズに応じて、このクエリの実行には長い時間がかかる場合があります。