Axes プロパティ
CellSet の軸を含む AxisCollection クラスのインスタンスを取得します。
名前空間: Microsoft.AnalysisServices.AdomdClient
アセンブリ: Microsoft.AnalysisServices.AdomdClient (Microsoft.AnalysisServices.AdomdClient.dll)
構文
'宣言
Public ReadOnly Property Axes As AxisCollection
Get
'使用
Dim instance As CellSet
Dim value As AxisCollection
value = instance.Axes
public AxisCollection Axes { get; }
public:
property AxisCollection^ Axes {
AxisCollection^ get ();
}
member Axes : AxisCollection
function get Axes () : AxisCollection
プロパティ値
型: Microsoft.AnalysisServices.AdomdClient. . :: . .AxisCollection
CellSet の軸を含む AxisCollection です。
説明
Microsoft SQL Server 2005 Analysis Services (SSAS) では、セル セットによって表されるデータは、1 つ以上の軸に沿って構成されます。この情報を視覚的に構成するため、CellSet は各クエリ軸に対して Axis を提供します。これらのオブジェクトは、Axes プロパティが提供する AxisCollection コレクション内で利用できます。
フィルタとクエリ軸
一般的な MDX SELECT ステートメントでは、データを表示する軸を 1 つ以上定義します。これらはクエリ軸と呼ばれます。たとえば、次の MDX SELECT ステートメントでは、Adventure Works キューブに対するクエリにおいて、2 つのクエリ軸 COLUMNS と ROWS が定義されています。
SELECT
[Account].[Account].Children ON COLUMNS,
[Reseller].[Reseller].Children ON ROWS
FROM
[Adventure Works]
この MDX クエリは、2 つの軸を持つセル セットを表しているように見えますが、実際には、3 つの軸が表されています。つまり、2 つのクエリ軸と 1 つのフィルタ軸です。
フィルタ軸は、クエリ軸と同じ方法で多次元データのフィルタ選択を行います。ただし、フィルタ軸は MDX クエリに常に存在し、別に定義されていない場合には、クエリ軸によって明示的に参照されない各階層の既定メンバで構成されます。MDX SELECT ステートメントの WHERE 句を使用して、フィルタ軸を明示的に定義できます。たとえば、次の MDX クエリは、前の MDX クエリと同じ結果を返しますが、前のクエリでは暗黙的であったフィルタ軸が、より明示的に宣言されています。
SELECT
[Account].[Account].Children ON COLUMNS,
[Reseller].[Reseller].Children ON ROWS
FROM
[Adventure Works]
WHERE
([Measures].DEFAULTMEMBER, [Date].[Calendar].DEFAULTMEMBER)
フィルタ軸とクエリ軸のもう 1 つの違いは、フィルタ軸は単一の組を解決する必要がありますが、クエリ軸は単一のセットを解決する必要があることです。
フィルタ軸は、MDX クエリで明示的に宣言されるのではなく、暗黙的に含まれるのが普通なので、フィルタ軸が常に存在するように注意することが重要です。フィルタ軸は、このプロパティによって返されるコレクションには含まれません。0 次元 MDX クエリの場合、このプロパティは空のコレクションを返します。フィルタ軸を取得するには、FilterAxis プロパティを使用して、フィルタ軸を表す Axis に対する参照を取得します。