変換のカスタム プロパティ

SQL Server Integration Services のオブジェクト モデルには、大部分のデータ フロー オブジェクトに共通するプロパティに加えて、オブジェクト固有のカスタム プロパティを持つ、多数のデータ フロー オブジェクトがあります。カスタム プロパティにアクセスできるのは実行時のみで、このプロパティに関する説明は、『Integration Services マネージ プログラミング リファレンス マニュアル』には記載されていません。

ここでは、さまざまなデータ フローの変換のカスタム プロパティを一覧で示し、それぞれについて説明します。データ フロー オブジェクトの大部分との共通プロパティについては、「共通プロパティ」を参照してください。

変換のプロパティの一部は、プロパティ式を使用して設定できます。詳細については、「式を使って設定できるデータ フロー プロパティ」を参照してください。

カスタム プロパティを持つ変換

集計

列エクスポート

行数

監査

あいまいグループ化

行サンプリング

キャッシュ変換

あいまい参照

スクリプト コンポーネント

文字マップ

列インポート

緩やかに変化するディメンション

条件分割

参照

並べ替え

列コピー

マージ結合

用語抽出

データ変換

OLE DB コマンド

用語参照

データ マイニング クエリ

比率サンプリング

ピボット解除

派生列

ピボット

カスタム プロパティを持たない変換

マージ変換マルチキャスト変換、および 全体結合変換 の各変換には、コンポーネント、入力、または出力レベルのいずれにも、カスタム プロパティがありません。これらの変換は、すべてのデータ フロー コンポーネントとの共通プロパティのみを使用します。

集計変換のカスタム プロパティ

集計変換には、カスタム プロパティと、すべてのデータ フロー コンポーネントとの共通プロパティの両方があります。

次の表は、集計変換のカスタム プロパティを示しています。すべてのプロパティは読み取り/書き込み可能です。

プロパティ

データ型

説明

AutoExtendFactor

Integer

集計の際にメモリを拡張できる割合を 1 ~ 100% の範囲で指定する値。このプロパティの既定値は 25 です。

CountDistinctKeys

Integer

集計で書き込むことのできる個別カウントの正確な数を指定する値。CountDistinctScale の値を指定すると、CountDistinctKeys の値が優先されます。

CountDistinctScale

Integer (列挙型)

集計でカウントできる、列の個別の値の概数を表す値。

このプロパティの値は、次のいずれか 1 つです。

  • Low (1): キー値の数が最大 500,000 個であることを示します。

  • Medium (2): キー値の数が最大 5,000,000 個であることを示します。

  • High (3): キー値の数が 25,000,000 個以上であることを示します。

  • Unspecified (0): CountDistinctScale の値が使用されないことを示します。Unspecified (0) オプションを使用すると、大規模なデータセットを処理する際のパフォーマンスに影響する場合があります。

Keys

Integer

集計で書き込まれる、GROUP BY キーの正確な数を指定する値。KeyScaleの値を指定すると、Keys の値が優先されます。

KeyScale

Integer (列挙型)

集計で書き込むことができる、GROUP BY キーの概数を表す値。

このプロパティの値は、次のいずれか 1 つです。

  • Low (1): キー値の数が最大 500,000 個であることを示します。

  • Medium (2): キー値の数が最大 5,000,000 個であることを示します。

  • High (3): キー値の数が 25,000,000 個以上であることを示します。

  • Unspecified (0): KeyScale の値が使用されないことを示します。

次の表は、集計変換の出力のカスタム プロパティを示しています。すべてのプロパティは読み取り/書き込み可能です。

プロパティ

データ型

説明

Keys

Integer

集計で書き込むことができる、GROUP BY キーの正確な数を指定する値。KeyScale の値を指定すると、Keys の値が優先されます。

KeyScale

Integer (列挙型)

集計で書き込むことができる、GROUP BY キーの概数を表す値。

このプロパティの値は、次のいずれか 1 つです。

  • Low (1): キー値の数が最大 500,000 個であることを示します。

  • Medium (2): キー値の数が最大 5,000,000 個であることを示します。

  • High (3): キー値の数が 25,000,000 個以上であることを示します。

  • Unspecified (0): KeyScale の値が使用されないことを示します。

次の表は、集計変換の出力列のカスタム プロパティを示しています。すべてのプロパティは読み取り/書き込み可能です。

プロパティ

データ型

説明

AggregationColumnId

Integer

GROUP BY 関数または集計関数に含まれる列の LineageID。

AggregationComparisonFlags

Integer

集計変換が列の文字列データを比較する方法を指定する値。詳細については、「文字列データの比較」を参照してください。

AggregationType

Integer (列挙型)

列に対して適用する集計操作を指定する値。

このプロパティの値は、次のいずれか 1 つです。

  • Count (1)

  • Count all (2)

  • Countdistinct (3)

  • Sum (4)

  • Average (5)

  • Maximum (7)

  • Minimum (6)

  • Group by (0)

CountDistinctKeys

Integer

集計の種類が個別のカウントの場合に、集計で書き込むことができるキーの正確な数を指定する値。CountDistinctScale の値を指定すると、CountDistinctKeys の値が優先されます。

CountDistinctScale

Integer (列挙型)

集計の種類が個別のカウントの場合に、集計で書き込むことができるキーの概数を表す値。

このプロパティの値は、次のいずれか 1 つです。

  • Low (1): キー値の数が最大 500,000 個であることを示します。

  • Medium (2): キー値の数が最大 5,000,000 個であることを示します。

  • High (3): キー値の数が 25,000,000 個以上であることを示します。

  • Unspecified (0): CountDistinctScale の値が使用されないことを示します。

IsBig

Boolean

40 億より大きい値、または有効桁数が倍精度浮動小数点数より多い値が列に含まれるかどうかを示す値。指定できる値は 0 または 1 です。0 の場合、IsBig は False であり、列に大きな値または正確な値が含まれないことを示します。このプロパティの既定値は 1 です。

集計変換の入力および入力列には、カスタム プロパティがありません。

詳細については、「集計変換」を参照してください。

監査変換のカスタム プロパティ

コンポーネント レベルでは、監査変換はすべてのデータ フロー コンポーネントとの共通プロパティのみを持ちます。

次の表は、監査変換の出力列のカスタム プロパティを示しています。すべてのプロパティは読み取り/書き込み可能です。

プロパティ名

データ型

説明

LineageItemSelected

Integer (列挙)

出力用に選択された監査項目。

このプロパティの値は、次のいずれか 1 つです。

  • 実行インスタンスの GUID (0)

  • 実行開始時刻 (4)

  • コンピューター名 (5)

  • パッケージ ID (1)

  • パッケージ名 (2)

  • タスク ID (8)

  • タスク名 (7)

  • ユーザー名 (6)

  • バージョン ID (3)

監査変換の入力、入力列、および出力には、カスタム プロパティがありません。

詳細については、「監査変換」を参照してください。

キャッシュ変換のカスタム プロパティ

キャッシュ変換には、カスタム プロパティと、すべてのデータ フロー コンポーネントとの共通プロパティの両方があります。

次の表は、キャッシュ変換のカスタム プロパティを示しています。すべてのプロパティは読み取り/書き込み可能です。

プロパティ

データ型

説明

Connectionmanager

String

接続マネージャーの名前を指定します。

ValidateExternalMetadata

Boolean

デザイン時に外部データ ソースを使用してキャッシュ変換を検証するかどうかを示します。このプロパティが False に設定されている場合、外部データ ソースに対する検証は実行時に行われます。

既定値は True です。

AvailableInputColumns

String

使用できる入力列の一覧。

InputColumns

String

選択した入力列の一覧。

CacheColumnName

String

選択した入力列にマップする列の名前を指定します。

CacheColumnName プロパティの列の名前は、[キャッシュ接続マネージャー エディター][列] ページに表示されている対応する列の名前に一致する必要があります。

詳細については、「[キャッシュ接続マネージャ エディタ]」を参照してください。

文字マップ変換のカスタム プロパティ

コンポーネント レベルでは、文字マップ変換はすべてのデータ フロー コンポーネントとの共通プロパティのみを持ちます。

次の表は、文字マップ変換の出力列のカスタム プロパティを示しています。すべてのプロパティは読み取り/書き込み可能です。

プロパティ

データ型

説明

InputColumnLineageId

Integer

出力列のソースである入力列の LineageID を指定する値。

MapFlags

Integer (列挙型)

文字マップ変換が列に対して行う文字列操作を指定する値。

このプロパティの値は、次のいずれか 1 つです。

  • バイトの反転 (2)

  • 全角 (6)

  • 半角 (5)

  • ひらがな (3)

  • カタカナ (4)

  • 言語の文字種 (7)

  • 小文字 (0)

  • 簡体字中国語 (8)

  • 繁体字中国語 (9)

  • 大文字 (1)

文字マップ変換の入力、入力列、および出力には、カスタム プロパティがありません。

詳細については、「文字マップ変換」を参照してください。

条件分割変換のカスタム プロパティ

コンポーネント レベルでは、条件分割変換はすべてのデータ フロー コンポーネントとの共通プロパティのみを持ちます。

次の表は、条件分割変換の出力のカスタム プロパティを示しています。すべてのプロパティは読み取り/書き込み可能です。

プロパティ

データ型

説明

EvaluationOrder

Integer

条件分割変換が評価する条件の一覧の中での、出力に関連付けられた条件の位置を指定する値。条件は、最小値から最大値まで順に評価されます。

Expression

String

条件分割変換が評価する条件を表す式。列は系列 ID で示されます。

FriendlyExpression

String

条件分割変換が評価する条件を表す式。列はその名前で示されます。

このプロパティの値は、プロパティ式を使用して指定できます。

IsDefaultOut

Boolean

出力が既定の出力かどうかを示す値。

条件分割変換の入力、入力列、および出力列には、カスタム プロパティがありません。

詳細については、「条件分割変換」を参照してください。

列コピー変換のカスタム プロパティ

コンポーネント レベルでは、列コピー変換はすべてのデータ フロー コンポーネントとの共通プロパティのみを持ちます。

次の表は、列コピー変換の出力列のカスタム プロパティを示しています。すべてのプロパティは読み取り/書き込み可能です。

プロパティ名

データ型

説明

copyColumnId

Integer

この出力列のコピー元である入力列の LineageID。

列コピー変換の入力、入力列、および出力には、カスタム プロパティがありません。

詳細については、「列コピー変換」を参照してください。

データ変換の変換のカスタム プロパティ

コンポーネント レベルでは、データ変換の変換はすべてのデータ フロー コンポーネントとの共通プロパティのみを持ちます。

次の表は、データ変換変換の出力列のカスタム プロパティを示しています。すべてのプロパティは読み取り/書き込み可能です。

プロパティ

データ型

説明

FastParse

Boolean

列の解析に、Integration Services が提供するロケール非依存型の高速な解析ルーチンを使用するか、またはロケール依存型の標準的な解析ルーチンを使用するかを示す値。このプロパティの既定値は False です。詳細については、「高速解析」および「標準解析」を参照してください。

注意
このプロパティは、データ変換変換エディターでは使用できませんが、詳細エディターを使用して設定できます。

SourceInputColumnLineageId

Integer

出力列のソースである入力列の LineageID。

データ変換の変換の入力、入力列、および出力には、カスタム プロパティがありません。

詳細については、「データ変換の変換」を参照してください。

データ マイニング クエリ変換のカスタム プロパティ

データ マイニング クエリ変換には、カスタム プロパティと、すべてのデータ フロー コンポーネントとの共通プロパティの両方があります。

次の表は、データ マイニング クエリ変換のカスタム プロパティを示しています。すべてのプロパティは読み取り/書き込み可能です。

プロパティ

データ型

説明

ASConnectionId

String

接続オブジェクトの一意識別子。

ASConnectionString

String

Analysis Services プロジェクトまたは Analysis Services データベースへの接続文字列。

CatalogName

String

Analysis Services データベースの名前。

ModelName

String

データ マイニング モデルの名前。

ModelStructureName

String

マイニング構造の名前。

ObjectRef

String

この変換が使用するデータ マイニング構造を指定する XML タグ。

QueryText

String

この変換が使用する予測クエリ ステートメント。

データ マイニング クエリ変換の入力、入力列、出力、および出力列には、カスタム プロパティがありません。

詳細については、「データ マイニング クエリ変換」を参照してください。

派生列変換のカスタム プロパティ

コンポーネント レベルでは、派生列変換はすべてのデータ フロー コンポーネントとの共通プロパティのみを持ちます。

次の表は、派生列変換の入力列および出力列のカスタム プロパティを示しています。派生列を新しい列として追加する場合、カスタム プロパティは新しい出力列に適用されます。既存の入力列の内容を派生結果で置き換える場合、カスタム プロパティは既存の入力列に適用されます。すべてのプロパティは読み取り/書き込み可能です。

プロパティ

データ型

説明

Expression

String

条件分割変換が評価する条件を表す式。列は、その列の LineageID プロパティで示されます。

FriendlyExpression

String

条件分割変換が評価する条件を表す式。列はその名前で示されます。

このプロパティの値は、プロパティ式を使用して指定できます。

派生列変換の入力および出力には、カスタム プロパティがありません。

詳細については、「派生列変換」を参照してください。

列エクスポート変換のカスタム プロパティ

コンポーネント レベルでは、列エクスポート変換はすべてのデータ フロー コンポーネントとの共通プロパティのみを持ちます。

次の表は、列エクスポート変換の入力列のカスタム プロパティを示しています。すべてのプロパティは読み取り/書き込み可能です。

プロパティ

データ型

説明

AllowAppend

Boolean

変換が既存のファイルにデータを追加するかどうかを指定する値。このプロパティの既定値は False です。

ForceTruncate

Boolean

データを書き込む前に、変換が既存のファイルのデータを切り捨てるかどうかを指定する値。このプロパティの既定値は False です。

FileDataColumnID

Integer

変換がファイルに挿入するデータを含む列を識別する値。[列の抽出] の場合、このプロパティの値は 0 です。[ファイル パス列] の場合、このプロパティには [列の抽出] の LineageID が含まれます。

WriteBOM

Boolean

バイト順マーク (BOM) をファイルに書き込むかどうかを指定する値。

列エクスポート変換の入力、出力、および出力列には、カスタム プロパティがありません。

詳細については、「列エクスポート変換」を参照してください。

列インポート変換のカスタム プロパティ

コンポーネント レベルでは、列インポート変換はすべてのデータ フロー コンポーネントとの共通プロパティのみを持ちます。

次の表は、列インポート変換の入力列のカスタム プロパティを示しています。すべてのプロパティは読み取り/書き込み可能です。

プロパティ

データ型

説明

ExpectBOM

Boolean

列インポート変換でバイト順マーク (BOM) を必要とするかどうかを指定する値。BOM が必要になるのは、データが DT_NTEXT データ型の場合だけです。

FileDataColumnID

Integer

変換がデータ フローに挿入するデータを含む列を識別する値。挿入するデータを格納した列では、このプロパティ値は 0 です。ソース ファイルのパスが含まれる列では、このプロパティには、挿入するデータを格納した列の LineageID が含まれます。

列インポート変換の入力、出力、および出力列には、カスタム プロパティがありません。

詳細については、「列インポート変換」を参照してください。

あいまいグループ化変換のカスタム プロパティ

あいまいグループ化変換には、カスタム プロパティと、すべてのデータ フロー コンポーネントとの共通プロパティの両方があります。

次の表は、あいまいグループ化変換のカスタム プロパティを示しています。すべてのプロパティは読み取り/書き込み可能です。

プロパティ

データ型

説明

Delimiters

String

変換が使用するトークン区切り記号。既定の区切り記号には以下の文字が含まれます。スペース ( )、コンマ (,)、ピリオド (.)、セミコロン (;)、コロン (:)、ハイフン (-)、二重引用符 (")、単一引用符 (')、アンパサンド (&)、スラッシュ (/)、円記号 (\)、アット マーク (@)、感嘆符 (!)、疑問符 (?)、左かっこ (()、右かっこ ())、小なり (<)、大なり (>)、左角かっこ ([)、右角かっこ (])、左中かっこ ({)、右中かっこ (})、パイプ文字 (|)、シャープ記号 (#)、アスタリスク (*)、キャレット (^)、およびパーセント (%)。

Exhaustive

Boolean

各入力レコードを、他のすべての入力レコードと比較するかどうかを指定する値。値 True は、主としてデバッグ目的で設定されます。このプロパティの既定値は False です。

注意
このプロパティは、あいまいグループ化変換エディターでは使用できませんが、詳細エディターを使用して設定できます。

MaxMemoryUsage

Integer

変換で使用される最大メモリ容量。このプロパティの既定値は 0 で、動的なメモリの使用が許可されることを示します。

このプロパティの値は、プロパティ式を使用して指定できます。

注意
このプロパティは、あいまいグループ化変換エディターでは使用できませんが、詳細エディターを使用して設定できます。

MinSimilarity

Double

重複部分を識別するために変換が使用する、類似性のしきい値。0 ~ 1 の間の値で表します。このプロパティの既定値は 0.8 です。

次の表は、あいまいグループ化変換の入力列のカスタム プロパティを示しています。すべてのプロパティは読み取り/書き込み可能です。

プロパティ

データ型

説明

ExactFuzzy

Integer (列挙型)

あいまい一致または完全一致のどちらを変換が実行するかを指定する値。有効な値は Exact および Fuzzy です。このプロパティの既定値は Fuzzy です。

FuzzyComparisonFlags

Integer (列挙)

変換が列の文字列データを比較する方法を指定する値。

このプロパティの値は、次のいずれか 1 つです。

  • FullySensitive

  • IgnoreCase

  • IgnoreKanaType

  • IgnoreNonSpace

  • IgnoreSymbols

  • IgnoreWidth

詳細については、「文字列データの比較」を参照してください。

LeadingTrailingNumeralsSignificant

Integer (列挙)

数字の有意性を指定する値。

このプロパティの値は、次のいずれか 1 つです。

  • LeadingNumeralsSignificant (1): 先頭の数字を考慮する場合に使用します。

  • TrailingNumeralsSignificant (2): 末尾の数字を考慮する場合に使用します。

  • LeadingAndTrailingNumeralsSignificant (3): 先頭および末尾の数字の両方を考慮する場合に使用します。

  • NumeralsNotSpecial (0): 数字の意味を考慮しない場合に使用します。

MinSimilarity

Double

列の結合に使用される類似性のしきい値。0 ~ 1 の間の値で指定します。しきい値より大きい行のみ、一致していると見なされます。

ToBeCleaned

Boolean

重複部分を識別するためにこの列が使用されるかどうか、つまり、グループ化の対象となる列かどうかを指定する値。このプロパティの既定値は False です。

次の表は、あいまいグループ化変換の出力列のカスタム プロパティを示しています。すべてのプロパティは読み取り/書き込み可能です。

プロパティ名

データ型

説明

ColumnType

Integer (列挙)

出力列の型を識別する値。

このプロパティの値は、次のいずれか 1 つです。

  • KeyIn (1)

  • KeyOut (2)

  • Similarity (3)

  • ColumnSimilarity (4)

  • PassThru (5)

  • Canonical (6)

  • Undefined (0)

InputID

Integer

対応する入力列の LineageID。

あいまいグループ化変換の入力および出力には、カスタム プロパティがありません。

詳細については、「あいまいグループ化変換」を参照してください。

あいまい参照変換のカスタム プロパティ

あいまい参照変換には、カスタム プロパティと、すべてのデータ フロー コンポーネントとの共通プロパティの両方があります。

次の表は、あいまい参照変換のカスタム プロパティを示しています。ReferenceMetadataXML を除き、すべてのプロパティは読み取り/書き込み可能です。

プロパティ

データ型

説明

CopyReferenceTable

Boolean

あいまい参照のインデックスの構築および以降の参照用に、参照テーブルのコピーを作成するかどうかを指定する値。このプロパティの既定値は True です。

Delimiters

String

列の値をトークンにする際に使用される区切り記号。既定の区切り記号には以下の文字が含まれます。スペース ( )、コンマ (,)、ピリオド (.)、セミコロン (;)、コロン (:)、ハイフン (-)、二重引用符 (")、単一引用符 (')、アンパサンド (&)、スラッシュ (/)、円記号 (\)、アット マーク (@)、感嘆符 (!)、疑問符 (?)、左かっこ (()、右かっこ ())、小なり (<)、大なり (>)、左角かっこ ([)、右角かっこ (])、左中かっこ ({)、右中かっこ (})、パイプ文字 (|)、シャープ記号 (#)、アスタリスク (*)、キャレット (^)、およびパーセント (%)。

DropExistingMatchIndex

Boolean

MatchIndexOptions の値が ReuseExistingIndex に設定されていない場合に、MatchIndexName で指定された一致インデックスを削除するかどうかを指定する値。このプロパティの既定値は True です。

Exhaustive

Boolean

各入力レコードを、他のすべての入力レコードと比較するかどうかを指定する値。値 True は、主としてデバッグ目的で設定されます。このプロパティの既定値は False です。

注意
このプロパティは、あいまい参照変換エディターでは使用できませんが、詳細エディターを使用して設定できます。

MatchIndexName

String

一致インデックスの名前。一致インデックスは、変換が使用するインデックスを作成して保存するテーブルです。一致インデックスが再使用される場合、MatchIndexName は再使用するインデックスを示します。MatchIndexName は、有効な SQL Server の識別子名である必要があります。たとえば、名前にスペースが含まれる場合は、角かっこで囲む必要があります。

MatchIndexOptions

Integer (列挙型)

変換が一致インデックスを管理する方法を指定する値。

このプロパティの値は、次のいずれか 1 つです。

  • GenerateNewIndex (1)

  • GenerateAndPersistNewIndex (2)

  • GenerateAndMaintainNewIndex (3)

  • ReuseExistingIndex (0)

MaxMemoryUsage

Integer

参照テーブルの最大キャッシュ サイズ。このプロパティの既定値は 0 で、これはキャッシュ サイズが無制限であることを示します。

このプロパティの値は、プロパティ式を使用して指定できます。

注意
このプロパティは、あいまい参照変換エディターでは使用できませんが、詳細エディターを使用して設定できます。

MaxOutputMatchesPerInput

Integer

変換で各入力行に対して返される一致結果の最大数。このプロパティの既定値は 1 です。

注意
100 より大きい値は、詳細エディターを使用した場合にのみ指定できます。

MinSimilarity

Integer

変換がコンポーネント レベルで使用する類似性のしきい値。0 ~ 1 の間の値で指定します。しきい値より大きい行のみ、一致していると見なされます。

ReferenceMetadataXML

String

単に情報を示すためだけに特定されます。サポートされていません。将来の互換性は保証されません。

ReferenceTableName

String

参照テーブルの名前。名前は、有効な SQL Server 識別子名である必要があります。たとえば、名前にスペースが含まれる場合は、角かっこで囲む必要があります。

WarmCaches

Boolean

true の場合は、実行が開始される前に、インデックスおよび参照テーブルが、参照によって部分的にメモリに読み込まれます。これにより、パフォーマンスが向上する可能性があります。

次の表は、あいまい参照変換の入力列のカスタム プロパティを示しています。すべてのプロパティは読み取り/書き込み可能です。

プロパティ

データ型

説明

FuzzyComparisonFlags

Integer

変換が列の文字列データを比較する方法を指定する値。詳細については、「文字列データの比較」を参照してください。

FuzzyComparisonFlagsEx

Integer (列挙型)

どの拡張比較フラグを変換が使用するかを指定する値。有効な値は MapExpandLigaturesMapFoldCZoneMapFoldDigitsMapPrecomposed、および NoMapping です。NoMapping は、他のフラグと組み合わせて使用することはできません。

JoinToReferenceColumn

String

列と結合される参照テーブル内の列の名前を指定する値。

JoinType

Integer

あいまい一致または完全一致のどちらを変換が実行するかを指定する値。このプロパティの既定値は Fuzzy です。完全結合型を表す整数値は 1 で、あいまい結合型を表す値は 2 です。

MinSimilarity

Double

変換が列レベルで使用する類似性のしきい値。0 ~ 1 の間の値で指定します。しきい値より大きい行のみ、一致していると見なされます。

次の表は、あいまい参照変換の出力列のカスタム プロパティを示しています。すべてのプロパティは読み取り/書き込み可能です。

注意

対応する入力列からのパススルー値を含む出力列の場合、CopyFromReferenceColumn は空で、SourceInputColumnLineageID には、対応する入力列の LineageID が含まれます。参照結果を含む出力列の場合、CopyFromReferenceColumn には参照列の名前が含まれ、SourceInputColumnLineageID は空です。

プロパティ

データ型

説明

ColumnType

Integer (列挙型)

変換が出力に追加する列の、出力列の型を指定する値。

このプロパティの値は、次のいずれか 1 つです。

  • Similarity (1)

  • Confidence (2)

  • ColumnSimilarity (3)

  • Undefined (0)

CopyFromReferenceColumn

String

参照テーブル内の列のうち、出力列の値を提供する列の名前を指定する値。

SourceInputColumnLineageId

Integer

この出力列に値を提供する入力列を指定する値。

あいまい参照変換の入力および出力には、カスタム プロパティがありません。

詳細については、「あいまい参照変換」を参照してください。

参照変換のカスタム プロパティ

参照変換には、カスタム プロパティと、すべてのデータ フロー コンポーネントとの共通プロパティの両方があります。

次の表は、参照変換のカスタム プロパティを示しています。ReferenceMetadataXML を除き、すべてのプロパティは読み取り/書き込み可能です。

プロパティ

データ型

説明

CacheType

Integer (列挙)

参照テーブルのキャッシュの種類。有効な値は Full (0)、Partial (1)、および None (2) です。このプロパティの既定値は Full です。

DefaultCodePage

Integer

コード ページに関する情報をデータ ソースから取得できない場合に使用する既定のコード ページ。

MaxMemoryUsage

Integer

参照テーブルの最大キャッシュ サイズ。このプロパティの既定値は 25 で、これはキャッシュ サイズが無制限であることを示します。

MaxMemoryUsage64

Integer

64 ビット コンピューター上での参照テーブルの最大キャッシュ サイズ。

NoMatchBehavior

Integer (列挙)

参照データセットに一致するエントリがない行をエラーとして処理するかどうかを指定する値。

このプロパティが Treat rows with no matching entries as errors (0) に設定されている場合、一致するエントリがない行はエラーとして処理されます。[参照変換エディター] ダイアログ ボックスの [エラー出力] ページを使用すると、この種類のエラーが発生した場合の処理方法を指定できます。詳細については、「[参照変換エディタ] ([エラー出力] ページ)」を参照してください。

このプロパティが Send rows with no matching entries to the no match output (1) に設定されている場合、行はエラーとして処理されません。

既定値は Treat rows with no matching entries as errors (0) です。

ParameterMap

String

SqlCommand ステートメント内で使用されるパラメーターにマップする系列 ID を、セミコロンで区切った一覧。

ReferenceMetaDataXML

String

参照テーブル内の列のうち、変換が出力にコピーする列のメタデータ。

SqlCommand

String

参照テーブルを設定する SELECT ステートメント。

SqlCommandParam

String

参照テーブルを設定するパラメーター化 SQL ステートメント。

次の表は、参照変換の入力列のカスタム プロパティを示しています。すべてのプロパティは読み取り/書き込み可能です。

プロパティ

データ型

説明

CopyFromReferenceColumn

String

列のコピー元である、参照テーブル内の列の名前。

JoinToReferenceColumns

String

参照元の列を結合させる、参照テーブル内の列の名前。

次の表は、参照変換の出力列のカスタム プロパティを示しています。すべてのプロパティは読み取り/書き込み可能です。

プロパティ名

データ型

説明

CopyFromReferenceColumn

String

列のコピー元である、参照テーブル内の列の名前。

参照変換の入力および出力には、カスタム プロパティがありません。

詳細については、「参照変換」を参照してください。

マージ結合変換のカスタム プロパティ

マージ結合変換には、カスタム プロパティと、すべてのデータ フロー コンポーネントとの共通プロパティの両方があります。

次の表は、マージ結合変換のカスタム プロパティを示しています。

プロパティ

データ型

説明

JoinType

Integer (列挙)

結合が、内部結合 (2)、左外部結合 (1)、または完全外部結合 (0) のいずれであるかを指定します。

MaxBuffersPerInput

Integer

各入力に対して使用するバッファーの最大数。このプロパティの使用に関する詳細については、「データ フローのパフォーマンスの向上」を参照してください。

NumKeyColumns

Integer

結合で使用される列数。

TreatNullsAsEqual

Boolean

変換が NULL 値を等しい値として処理するかどうかを指定する値。このプロパティの既定値は True です。プロパティの値が False の場合、変換は NULL 値を SQL Server と同じ方式で処理します。

次の表は、マージ結合変換の出力列のカスタム プロパティを示しています。すべてのプロパティは読み取り/書き込み可能です。

プロパティ名

データ型

説明

InputColumnID

Integer

この出力列にデータがコピーされる入力列の LineageID。

マージ結合変換の入力、入力列、および出力には、カスタム プロパティがありません。

詳細については、「マージ結合変換」を参照してください。

OLE DB コマンド変換のカスタム プロパティ

OLE DB コマンド変換には、カスタム プロパティと、すべてのデータ フロー コンポーネントとの共通プロパティの両方があります。

次の表は、OLE DB コマンド変換のカスタム プロパティを示しています。

プロパティ名

データ型

説明

CommandTimeout

Integer

SQL コマンドがタイムアウトになるまでの最大秒数。この値に 0 を指定すると、時間は無制限になります。このプロパティの既定値は 0 です。

DefaultCodePage

Integer

コード ページに関する情報をデータ ソースから取得できない場合に使用するコード ページ。

SQLCommand

String

データ フロー内の各行に対して変換が実行する Transact-SQL ステートメント。

このプロパティの値は、プロパティ式を使用して指定できます。

次の表は、OLE DB コマンド変換の外部列のカスタム プロパティを示しています。すべてのプロパティは読み取り/書き込み可能です。

プロパティ名

データ型

説明

DBParamInfoFlag

Integer (ビット マスク)

パラメーター特性を説明するフラグのセット。詳細については、MSDN ライブラリの OLE DB に関するドキュメントで、DBPARAMFLAGSENUM のセクションを参照してください。

OLE DB コマンド変換の入力、入力列、出力、および出力列には、カスタム プロパティがありません。

詳細については、「OLE DB コマンド変換」を参照してください。

比率サンプリング変換のカスタム プロパティ

比率サンプリング変換には、カスタム プロパティと、すべてのデータ フロー コンポーネントとの共通プロパティの両方があります。

次の表は、比率サンプリング変換のカスタム プロパティを示しています。

プロパティ

データ型

説明

SamplingSeed

Integer

乱数ジェネレーターが使用するシード値。このプロパティの既定値は 0 で、これは変換がティック数を使用することを示します。

SamplingValue

Integer

サンプリングするサイズを、ソースに対するパーセントで示した値。

このプロパティの値は、プロパティ式を使用して指定できます。

次の表は、比率サンプリング変換の出力のカスタム プロパティを示しています。すべてのプロパティは読み取り/書き込み可能です。

プロパティ名

データ型

説明

Selected

Boolean

サンプリングされた行を送る出力を指定します。選択された出力では Selected が True に設定され、選択されていない出力では Selected は False に設定されます。

比率サンプリング変換の入力、入力列、および出力列には、カスタム プロパティがありません。

詳細については、「比率サンプリング変換」を参照してください。

ピボット変換のカスタム プロパティ

コンポーネント レベルでは、ピボット変換はすべてのデータ フロー コンポーネントとの共通プロパティのみを持ちます。

次の表は、ピボット変換の入力列のカスタム プロパティを示しています。すべてのプロパティは読み取り/書き込み可能です。

プロパティ

データ型

説明

PivotUsage

Integer (列挙型)

データセットがピボットされるときの、列の役割を指定する値。

オプション値説明
0列はピボットされず、列の値は変換出力に渡されます。
1列は、1 つ以上の行を 1 つのセットの部分として識別するための設定キーとなります。同じ設定キーを持つすべての入力行が、1 つの出力行に結合されます。
2列はピボット列となります。各列の値から、少なくとも 1 つの列が作成されます。
3この列の値は、ピボットの結果として作成された列に配置されます。

次の表は、ピボット変換の出力列のカスタム プロパティを示しています。すべてのプロパティは読み取り/書き込み可能です。

プロパティ

データ型

説明

PivotKeyValue

String

PivotUsage プロパティの値によってピボット キーとしてマークされた列に設定できる値のうちの 1 つ。

このプロパティの値は、プロパティ式を使用して指定できます。

SourceColumn

Integer

ピボットされた値または -1 を含む入力列の LineageID。この値に -1 を指定すると、ピボット操作でその列が使用されないことを示します。

ピボット変換の入力および出力には、カスタム プロパティがありません。

詳細については、「ピボット変換」を参照してください。

行数変換のカスタム プロパティ

行数変換には、カスタム プロパティと、すべてのデータ フロー コンポーネントとの共通プロパティの両方があります。

次の表は、行数変換のカスタム プロパティを示しています。すべてのプロパティは読み取り/書き込み可能です。

プロパティ名

データ型

説明

VariableName

String

行数を保持する変数の名前。

行数変換の入力、入力列、出力、および出力列には、カスタム プロパティがありません。

詳細については、「行数変換」を参照してください。

行サンプリング変換のカスタム プロパティ

行サンプリング変換には、カスタム プロパティと、すべてのデータ フロー コンポーネントとの共通プロパティの両方があります。

次の表は、行サンプリング変換のカスタム プロパティを示しています。すべてのプロパティは読み取り/書き込み可能です。

プロパティ

データ型

説明

SamplingSeed

Integer

乱数ジェネレーターが使用するシード値。このプロパティの既定値は 0 で、これは変換がティック数を使用することを示します。

SamplingValue

Integer

サンプルの行数。

このプロパティの値は、プロパティ式を使用して指定できます。

次の表は、行サンプリング変換の出力のカスタム プロパティを示しています。すべてのプロパティは読み取り/書き込み可能です。

プロパティ名

データ型

説明

Selected

Boolean

サンプリングされた行を送る出力を指定します。選択された出力では Selected が True に設定され、選択されていない出力では Selected は False に設定されます。

次の表は、行サンプリング変換の出力列のカスタム プロパティを示しています。すべてのプロパティは読み取り/書き込み可能です。

プロパティ

データ型

説明

InputColumnLineageId

Integer

出力列のソースである入力列の LineageID を指定する値。

行サンプリング変換の入力および入力列には、カスタム プロパティがありません。

詳細については、「行サンプリング変換」を参照してください。

スクリプト コンポーネントのカスタム プロパティ

スクリプト コンポーネントには、カスタム プロパティと、すべてのデータ フロー コンポーネントとの共通プロパティの両方があります。スクリプト コンポーネントの機能が変換元、変換、または変換先のいずれの場合でも、同じカスタム プロパティを使用できます。

次の表は、スクリプト コンポーネントのカスタム プロパティを示しています。すべてのプロパティは読み取り/書き込み可能です。

プロパティ名

データ型

説明

ReadOnlyVariables

String

スクリプト コンポーネントが読み取り専用でアクセスできる変数の、コンマ区切りの一覧。

ReadWriteVariables

String

スクリプト コンポーネントが読み取り/書き込みアクセスできる変数の、コンマ区切りの一覧。

スクリプトの開発者がカスタム プロパティを作成しない限り、スクリプト コンポーネントの入力、入力列、出力、および出力列には、カスタム プロパティがありません。

詳細については、「スクリプト コンポーネント」を参照してください。

緩やかに変化するディメンション変換のカスタム プロパティ

緩やかに変化するディメンション変換には、カスタム プロパティと、すべてのデータ フロー コンポーネントとの共通プロパティの両方があります。

次の表は、緩やかに変化するディメンション変換のカスタム プロパティを示しています。すべてのプロパティは読み取り/書き込み可能です。

プロパティ

データ型

説明

CurrentRowWhere

String

同じビジネス キーが設定された行から現在の行を選択する SELECT ステートメントの WHERE 句。

EnableInferredMember

Boolean

推論メンバー更新が検出されるかどうかを指定する値。このプロパティの既定値は True です。

FailOnFixedAttributeChange

Boolean

固定属性を持つ行の列に変更が含まれるとき、またはディメンション テーブル内の参照が失敗したときに、変換が失敗するかどうかを指定する値。受信する行に新しいレコードが含まれることが期待される場合は、変換が失敗によって新しいレコードを識別するので、参照に失敗しても変換が継続されるよう、この値を True に設定します。このプロパティの既定値は False です。

FailOnLookupFailure

Boolean

既存のレコードの参照が失敗したときに、変換が失敗するかどうかを指定する値。このプロパティの既定値は False です。

IncomingRowChangeType

Integer

受信するすべての行が新しい行であるか、または変換が変更の種類を検出する必要があるかを指定する値。

InferredMemberIndicator

String

推論メンバーの列名。

SQLCommand

String

スキーマ行セットを作成するために使用される SQL ステートメント。

UpdateChangingAttributeHistory

Boolean

履歴属性の更新を変換出力に送り、変化する属性を更新するかどうかを示す値。

次の表は、緩やかに変化するディメンション変換の入力列のカスタム プロパティを示しています。すべてのプロパティは読み取り/書き込み可能です。

プロパティ

データ型

説明

ColumnType

Integer (列挙型)

列の更新の種類。有効な値は Changing Attribute (2)、Fixed Attribute (4)、Historical Attribute (3)、Key (1)、および Other (0) です。

緩やかに変化するディメンション変換の入力、出力、および出力列には、カスタム プロパティがありません。

詳細については、「緩やかに変化するディメンション変換」を参照してください。

並べ替え変換のカスタム プロパティ

並べ替え変換には、カスタム プロパティと、すべてのデータ フロー コンポーネントとの共通プロパティの両方があります。

次の表は、並べ替え変換のカスタム プロパティを示しています。すべてのプロパティは読み取り/書き込み可能です。

プロパティ

データ型

説明

EliminateDuplicates

Boolean

重複した行を変換出力から削除するかどうかを指定する値。このプロパティの既定値は False です。

MaximumThreads

Integer

変換が並べ替えに使用できるスレッドの最大数。この値に 0 を指定すると、スレッド数が無制限になります。このプロパティの既定値は 0 です。

このプロパティの値は、プロパティ式を使用して指定できます。

次の表は、並べ替え変換の入力列のカスタム プロパティを示しています。すべてのプロパティは読み取り/書き込み可能です。

プロパティ

データ型

説明

NewComparisonFlags

Integer (ビット マスク)

変換が列の文字列データを比較する方法を指定する値。詳細については、「文字列データの比較」を参照してください。

NewSortKeyPosition

Integer

列の並べ替え順序を指定する値。この値に 0 を指定すると、データはこの列を基準にして並べ替えされません。

次の表は、並べ替え変換の出力列のカスタム プロパティを示しています。すべてのプロパティは読み取り/書き込み可能です。

プロパティ

データ型

説明

SortColumnID

Integer

並べ替え列の LineageID。

並べ替え変換の入力および出力には、カスタム プロパティがありません。

詳細については、「並べ替え変換」を参照してください。

用語抽出変換のカスタム プロパティ

用語抽出変換には、カスタム プロパティと、すべてのデータ フロー コンポーネントとの共通プロパティの両方があります。

次の表は、用語抽出変換のカスタム プロパティを示しています。すべてのプロパティは読み取り/書き込み可能です。

プロパティ

データ型

説明

FrequencyThreshold

Integer

ある用語が何回以上出現したら抽出するかを示す数値。このプロパティの既定値は 2 です。

IsCaseSensitive

Boolean

名詞や名詞句を抽出する際、大文字と小文字を区別するかどうかを指定する値。このプロパティの既定値は False です。

MaxLengthOfTerm

Integer

用語の最大長を表す数値。このプロパティは、句に対してのみ適用されます。このプロパティの既定値は 12 です。

NeedRefenceData

Boolean

参照テーブル内に格納された除外用語の一覧を使用するかどうかを指定する値。このプロパティの既定値は False です。

OutTermColumn

String

除外用語を含む列の名前。

OutTermTable

String

除外用語を格納した列が含まれるテーブルの名前。

ScoreType

Integer

用語に関連付けられているスコアの種類を指定する値。有効な値は、頻度を示す 0 と、TFIDF スコアを示す 1 です。TFIDF スコアは、Term Frequency と Inverse Document Frequency の積です。用語 T の TFIDF = (T の使用頻度) * log( (入力された行数) / (T の含まれる行数) ) として定義されます。このプロパティの既定値は 0 です。

WordOrPhrase

Integer

用語の種類を指定する値。有効な値は、単語のみを示す 0、名詞句のみを示す 1、および単語と名詞句の両方を示す 2 です。このプロパティの既定値は 0 です。

用語抽出変換の入力、入力列、出力、および出力列には、カスタム プロパティがありません。

詳細については、「用語抽出変換」を参照してください。

用語参照変換のカスタム プロパティ

用語参照変換には、カスタム プロパティと、すべてのデータ フロー コンポーネントとの共通プロパティの両方があります。

次の表は、用語参照変換のカスタム プロパティを示しています。すべてのプロパティは読み取り/書き込み可能です。

プロパティ

データ型

説明

IsCaseSensitive

Boolean

入力列のテキストと参照用語との比較で、大文字と小文字を区別するかどうかを指定する値。このプロパティの既定値は False です。

RefTermColumn

String

参照用語を含む列の名前。

RefTermTable

String

参照用語を格納した列が含まれるテーブルの名前。

次の表は、用語参照変換の入力列のカスタム プロパティを示しています。すべてのプロパティは読み取り/書き込み可能です。

プロパティ

データ型

説明

InputColumnType

Integer

列の使用方法を指定する値。有効な値は、パススルー列を示す 0、参照列を示す 1、パススルー列と参照列の両方である列を示す 2 です。

次の表は、用語参照変換の出力列のカスタム プロパティを示しています。すべてのプロパティは読み取り/書き込み可能です。

プロパティ名

データ型

説明

CustomLineageID

Integer

入力列の InputColumnType が 0 または 2 の場合、対応する入力列の LineageID。

用語参照変換の入力および出力には、カスタム プロパティがありません。

詳細については、「用語参照変換」を参照してください。

ピボット解除変換のカスタム プロパティ

コンポーネント レベルでは、ピボット解除変換はすべてのデータ フロー コンポーネントとの共通プロパティのみを持ちます。

注意

このセクションでは、「ピボット解除変換」に示されているピボット解除の例に基づいて、ここで示したオプションの使用方法を説明します。

次の表は、ピボット解除変換の入力列のカスタム プロパティを示しています。すべてのプロパティは読み取り/書き込み可能です。

プロパティ

データ型

説明

DestinationColumn

Integer

入力列をマップする出力列の LineageID。この値を -1 に設定すると、入力列が出力列にマップされないことを示します。

PivotKeyValue

String

変換の出力列にコピーされる値。

このプロパティの値は、プロパティ式を使用して指定できます。

ピボット解除変換」で説明しているピボット解除の例では、ピボット値は Ham、Coke、Milk、Beer、および Chips というテキスト値です。これらの値は、Pivot Key Value Column Name オプションによって指定された新しい列 Product で、テキスト値として表示されます。

次の表は、ピボット解除変換の出力列のカスタム プロパティを示しています。すべてのプロパティは読み取り/書き込み可能です。

プロパティ名

データ型

説明

PivotKey

Boolean

入力列の PivotKeyValue プロパティの値を、この出力列に書き込むかどうかを示す値。

ピボット解除変換」で説明している例では、ピボット値の列名は Product であり、この新しい列 Product に対して、Ham、Coke、Milk、Beer、Chips の各列がピボット解除されて格納されます。

ピボット解除変換の入力および出力には、カスタム プロパティがありません。

詳細については、「ピボット解除変換」を参照してください。