CalculationPassValue (MDX)
キューブに対して指定された計算パスを評価し、多次元式 (MDX) 式の数値または文字列値を返します。
構文
Numeric syntax
CalculationPassValue(Numeric_Expression,Pass_Value [, ABSOLUTE | RELATIVE [,ALL]])
String syntax
CalculationPassValue(String_Expression ,Pass_Value [, ABSOLUTE | RELATIVE [,ALL]])
引数
Numeric_Expression
有効な数値式です。数値を返すセル座標の多次元式 (MDX) 式であることが一般的です。String_Expression
有効な文字列式です。文字列として表された数値を返すセル座標の有効な多次元式 (MDX) 式であることが一般的です。Pass_Value
計算パス番号を指定する有効な数値式です。ABSOLUTE
計算パスのインデックス (0 ベース) が Pass_Value パラメータに格納されていることを指定するアクセス フラグ値です。アクセス フラグ値が指定されていない場合は、ABSOLUTE が既定のアクセス フラグ値になります。RELATIVE
トリガである計算の計算パスからの相対的なオフセットが Pass_Value パラメータに格納されていることを指定するアクセス フラグ値です。このオフセットが 0 より小さい計算パス インデックスになる場合は、計算パス 0 が使用されます。したがって、エラーは発生しません。ALL
このフラグが設定されると、ストレージ エンジンによって読み込まれる値以外はすべて NULL になります。このフラグが設定されていない場合は、何の計算も適用されずに値が集計されます。
説明
数値式が指定されると、この関数は、指定された計算パス内で指定されている (さらに、必要に応じてアクセス フラグとアクセス フラグ修飾子で修飾されている) MDX 数値式を評価し、数値を返します。
文字列式が指定されると、指定された計算パスで指定されている (さらに、必要に応じてアクセス フラグとアクセス フラグ修飾子で修飾されている) MDX 文字列式を評価し、文字列値を返します。
Microsoft SQL Server 2000 Analysis Services では、再帰の問題を処理する際に、この関数を IIf (MDX) および CalculationCurrentPass (MDX) と組み合わせて使用します。ただし、SQL Server Analysis Services では再帰が自動的に解決されるため、この関数の実用性はほとんどありません。
注 |
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MDX スクリプト内で CalculationPassValue 関数を使用できるのは、管理者だけです。管理者権限を持たないロールのコンテキストでこの関数を含んだ MDX スクリプトを実行すると、エラーが発生します。 |