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ClosingPeriod (MDX)

指定されたレベルの指定されたメンバーの子孫の中から、最後の兄弟を返します。

構文

ClosingPeriod( [ Level_Expression [ ,Member_Expression ] ] )

引数

  • Level_Expression
    レベルを返す有効な多次元式 (MDX) 式です。

  • Member_Expression
    メンバーを 1 つ返す有効な多次元式 (MDX) 式です。

説明

この関数は、Time 型のディメンションに対して使用することを主目的としていますが、どのディメンションでも使用できます。

  • レベル式が指定されている場合、ClosingPeriod 関数は、指定されたレベルを含むディメンションを使用して、指定されたレベルにある既定のメンバーの子孫の中から、最後の兄弟を返します。

  • レベル式もメンバー式も指定されている場合、ClosingPeriod 関数は、指定されたレベルにある指定されたメンバーの子孫の中から、最後の兄弟を返します。

  • レベル式もメンバー式も指定されていない場合、ClosingPeriod 関数は、キューブ内の Time 型のディメンションの既定のレベルとメンバー (存在する場合) を使用します。

ClosingPeriod 関数は、次の MDX ステートメントと等価です。

Tail(Descendants(Member_Expression, Level_Expression), 1).

注意

OpeningPeriod 関数は ClosingPeriod 関数とよく似ていますが、OpeningPeriod 関数は、最後の兄弟ではなく最初の兄弟を返します。

次の例では、(意味上の型が Time 型と同じである) Date ディメンションの FY2007 メンバーの既定のメジャーに対応する値が返されます。このメンバーが返されるのは、[All] レベルの最初の子孫が Fiscal Year レベルであるためです。Fiscal 階層は、階層コレクション内の最初のユーザー定義階層であるため既定の階層です。また、FY 2007 メンバーはこの階層内のこのレベルにある最後の兄弟です。

SELECT ClosingPeriod() ON 0
FROM [Adventure Works]

次の例では、Date.Date 属性階層の Date.Date.Date レベルにある November 30, 2006 メンバーの既定のメジャーの値を返します。このメンバーは、Date.Date 属性階層内で [All] レベルの子孫の最後の兄弟です。

SELECT ClosingPeriod ([Date].[Date].[Date]) ON 0
FROM [Adventure Works]

次の例では、December, 2003 メンバーの既定のメジャーに対応する値が返されます。これは、Calendar ユーザー定義階層の Year レベルにある 2003 メンバーの子孫の最後の兄弟です。

SELECT ClosingPeriod ([Date].[Calendar].[Month],[Date].[Calendar].[Calendar Year].&[2003]) ON 0
FROM [Adventure Works]

次の例では、June, 2003 メンバーの既定のメジャーに対応する値が返されます。これは、Fiscal ユーザー定義階層の Year レベルにある 2003 メンバーの子孫の最後の兄弟です。

SELECT ClosingPeriod ([Date].[Fiscal].[Month],[Date].[Fiscal].[Fiscal Year].&[2003]) ON 0
FROM [Adventure Works]