次の方法で共有


Covariance (MDX)

バイアスをかけた母集団の公式 (X と Y のペアの数で除算) を使用して、セットに対して評価された X と Y の値のペアの母共分散を返します。

構文

Covariance(Set_Expression,Numeric_Expression_y [ ,Numeric_Expression_x ] )

引数

  • Set_Expression
    セットを返す有効な多次元式 (MDX) 式です。

  • Numeric_Expression_y
    有効な数値式です。通常は、Y 軸の値を表す数値を返すセル座標の多次元式 (MDX) 式です。

  • Numeric_Expression_x
    有効な数値式です。通常は、X 軸の値を表す数値を返すセル座標の多次元式 (MDX) 式です。

説明

Covariance 関数は、指定されているセットを 1 番目の数値式に対して評価し、Y 軸の値を取得します。次に、2 番目の数値式が指定されている場合は、指定されているセットをその式に対して評価し、X 軸の値のセットを取得します。2 番目の数値式が指定されていない場合は、指定されたセット内のセルの現在のコンテキストを X 軸の値として使用します。

Covariance 関数は、バイアスをかけた母集団の公式を使用します。バイアスをかけない母集団の公式 (X と Y のペアの数で除算し、1 を引く) を使用する CovarianceN 関数とは、この点が異なっています。

注意

Covariance 関数は、空白セル、またはテキストや論理値を含むセルを無視します。ただし、0 の値を持つセルは対象になります。

次の例では、Covariance 関数を使用する方法を示します。

WITH 
MEMBER [Measures].[CovarianceDemo] AS
COVARIANCE([Date].[Date].[Date].Members, [Measures].[Internet Sales Amount], [Measures].[Internet Order Count]) 
SELECT {[Measures].[CovarianceDemo]} ON 0 
FROM
[Adventure Works]