SQL Server のレプリケーション
レプリケーションとは、あるデータベースから別のデータベースにデータやデータベース オブジェクトをコピーおよび配布し、それらのデータベースを同期させて一貫性を保つための一連のテクノロジです。レプリケーションを使用すると、ローカル エリア ネットワーク、ワイド エリア ネットワーク、ダイヤルアップ接続、ワイヤレス接続、インターネットなどを経由して、別の場所や、リモート ユーザーまたはモバイル ユーザーにデータを配布することができます。 トランザクション レプリケーションは、高いスループットが必要とされるサーバー間のシナリオで使用されるのが一般的です。たとえば、スケーラビリティと可用性の向上、データ ウェアハウジングとレポート、複数サイトからのデータの統合、異種データの統合、バッチ処理のオフロードなどのシナリオで使用されます。マージ レプリケーションは、データの競合の可能性があるモバイル アプリケーションや分散サーバー アプリケーションを主な対象としています。モバイル ユーザーとのデータ交換、店舗販売時点管理 (POS) アプリケーション、複数サイトからのデータの統合などのシナリオが一般的です。スナップショット レプリケーションは、トランザクション レプリケーションとマージ レプリケーションに初期データセットを提供するために使用されます。データの完全な更新が必要な場合にも使用できます。SQL Server では、この 3 種類のレプリケーションにより、企業全体のデータの同期のための強力かつ柔軟なシステムが提供されます。 レプリケーションに加えて、Microsoft Sync Framework および Sync Services for ADO.NET を使用することによってデータベースを同期できます。Sync Services for ADO.NET の直感的で柔軟性の高い API を使用して、オフラインおよびコラボレーションのシナリオを対象とするアプリケーションを構築できます。完全なドキュメントについては、MSDN Web サイトを参照してください。
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