配信拡張機能に対する IDeliveryExtension インターフェイスの実装
配信拡張機能のクラスは、通知のコンテンツに基づいてレポート通知をユーザーに配信する場合に使用します。配信拡張機能のクラスは、配信拡張機能に渡すユーザー設定を検証するためのインフラストラクチャも提供します。また、配信拡張機能のクラスには、クライアントが拡張機能の名前に関する情報を取得する場合に使用できる特定のプロパティ、拡張機能がサポートする設定、および配信拡張機能で使用できる表示形式が含まれている必要があります。
配信拡張機能のクラスを作成するには、IDeliveryExtension および IExtension を実装します。IDeliveryExtension インターフェイスでは、配信拡張機能による Deliver メソッドを使用したレポート通知の配信、および ValidateUserData メソッドを使用した受信済み拡張機能設定の検証が可能です。IExtension インターフェイスでは、配信拡張機能によるローカライズされた拡張機能名の実装、および SQL Server 構成ファイルに格納された拡張機能固有の構成情報の処理ができます。IExtension を実装すると、配信拡張機能に LocalizedName プロパティが含まれます。SSRS 配信拡張機能で LocalizedName プロパティをサポートすることを強くお勧めします。これにより、レポート マネージャーなどのユーザー インターフェイスで使い慣れた拡張機能名がユーザーに表示されます。
配信拡張機能には IDeliveryExtension インターフェイスの ExtensionSettings プロパティも実装する必要があります。レポート サーバーは、ExtensionSettings プロパティによって返された値を使用して、配信拡張機能に必要な設定を評価します。配信拡張機能と対話するクライアントは、レポート サーバー Web サービスの GetExtensionSettings メソッドを使用して、配信拡張機能の設定一覧を返します。
配信拡張機能のクラスを使用すると、RSReportServer.config ファイルに格納されたカスタム構成データを取得および処理することもできます。カスタム構成データの処理の詳細については、SetConfiguration メソッドを参照してください。
IDeliveryExtension クラス実装の例については、「SQL Server Reporting Services Product Samples>」を参照してください。