Reporting Services のスケールアウト配置の構成
スケールアウト配置は、レポート サーバーのスケーラビリティを高めて、処理できる同時ユーザー数を増やしたり、より負荷の高いレポート実行に対応できるようにするために使用されます。また、特定のサーバーを、対話型レポートまたはスケジュールされたレポートの処理専用にする場合にも使用できます。スケールアウト配置は次の要素で構成されます。
1 つのレポート サーバー データベースを共有する複数のレポート サーバー インスタンス。
対話型ユーザー ロードを複数のレポート サーバー インスタンス間で分散するネットワーク負荷分散 (NLB) クラスター (オプション)。
NLB クラスターに Reporting Services を配置する場合は、レポート サーバー URL の構成で NLB 仮想サーバー名を使用し、各サーバーで同じビュー ステートが共有されるように構成する必要があります。
Reporting Services は Microsoft Cluster Services クラスターには参加しません。ただし、フェールオーバー クラスターの一部であるデータベース エンジン インスタンス上にレポート サーバー データベースを作成することは可能です。
スケールアウト配置を計画、インストール、および構成するには、次の手順を実行します。
SQL Server オンライン ブックの「スケールアウト配置の計画」で、スケールアウト配置を使用する場合のガイドラインを確認します。
SQL Server オンライン ブックの「SQL Server 2008 R2 をインストールする方法 (セットアップ)」で、レポート サーバー インスタンスをインストールする方法を確認します。
「レポート サーバーのスケールアウト配置を構成する方法 (Reporting Services 構成)」で、レポート サーバー データベースを共有してレポート サーバーをスケールアウトに加える方法を確認します。
必要に応じて、ネットワーク負荷分散クラスター上で実行されるようにスケールアウトを構成する場合は、「ネットワーク負荷分散クラスターでレポート サーバーを構成する方法」でビュー ステート検証を構成する方法を確認します。