サブスクリプションと配信に関する問題のトラブルシューティング

このトピックでは、レポートのサブスクリプションと配信の処理中に発生する問題のトラブルシューティングを行います。

POP3 として構成した Windows 2003 Server で、電子メールを使用するレポートを送信できない

Post Office Protocol version 3 (POP3) を使用する電子メール アプリケーションを Microsoft Windows Server 2003 上で実行している場合、ローカル POP3 サーバーを使用してレポートを送信できない場合があります。ローカル POP3 サーバーで電子メールが送信されるようにレポート サーバーを構成している場合に、レポートを送信するサブスクリプションを作成すると、次のエラー メッセージが表示されることがあります。

Failure sending mail: <error message>

<error message> には Collaboration Data Objects (CDO) から返されたエラー メッセージの詳細な情報が記載されます。

この問題を解決するには、Rsreportserver.config ファイルの SendUsing 要素の値を 1 に設定し、SMTPServer プロパティの値を削除して、空にします。SMTPServerPickupDirectory プロパティにも値を指定する必要があります。レポートの電子メール配信のためにローカル SMTP サービスを使用する方法の詳細については、「電子メール配信用のレポート サーバーの構成」を参照してください。

電子メールを送信できません: サーバーによって送信者アドレスが拒否されました。サーバーからの応答は次のとおりです。454 5.7.3 Client does not have permission to submit mail to this server (クライアントには、このサーバーに電子メールを送信するアクセス許可がありません)

このエラーは、SMTP サーバーのセキュリティ ポリシーの設定により、認証されたユーザーだけがそれ以降の配信にメールを送信できる場合に発生します。SMTP サーバーが匿名ユーザーからの電子メール送信を受け付けない場合、サーバーを使用する権限を得るにはシステム管理者に問い合わせてください。

注意

このエラーは、Exchange Server の名前を SMTPServer として指定している場合にも発生します。電子メールの配信に Exchange Server を使用するには、そのサーバー用に構成した SMTP ゲートウェイの名前を指定する必要があります。この情報については Exchange 管理者に問い合わせてください。

サブスクリプションが処理されない

サブスクリプションは次の条件下で失敗することがあります。

  • レポートを開始するスケジュールの有効期限が切れている場合。レポート スナップショットの更新を開始するサブスクリプションについては、スナップショット更新用のスケジュールの有効期限が切れている可能性があります。

  • レポート サーバー、SQL Server エージェント、または電子メール サーバー アプリケーションのいずれかが実行されていない場合。

  • レポートが配信できない状態にある場合 (レポートが大きすぎるなど)。レポートが大きすぎることが原因で配信が失敗するかどうかを調べるには、レポートをファイルに保存し、電子メールで送信します。必ず、サブスクリプションで指定したものと同じ表示形式を選択してください。配信エラーが発生した場合は、レポート サーバーの電子メールではなく、ファイル共有配信拡張機能を使用してください。

  • ファイル共有配信用のコンピュータが実行されていない場合。または、ファイル共有の構成が読み取り専用になっている場合。

  • サブスクリプションに指定されている配信拡張機能がインストールされていないか、無効になっている場合。

  • 資格情報の設定が、保存されている値から統合された値またはユーザーが入力した値に変更された場合。

  • レポート定義のパラメータ名またはデータ型が変更されてから、レポートが再度パブリッシュされた場合。サブスクリプションに無効なパラメータが含まれていると、サブスクリプションは無効になります。