コンテンツ マネージャー ロール
コンテンツ マネージャー ロールは、レポートおよび Web コンテンツを管理しても、レポートの作成、Web サーバーの管理、SQL Server インスタンスの管理は必ずしも行わないユーザーにとって役立つタスクが含まれた、定義済みのロールです。コンテンツ マネージャーは、レポートの配置、レポート モデルとデータ ソース接続の管理、およびレポートの使用方法の決定を行います。コンテンツ マネージャー ロールの定義には、既定ですべてのアイテムレベルのタスクが選択されています。
コンテンツ マネージャー ロールは、システム管理者ロールと共に頻繁に使用されます。これら 2 つのロールの定義を使用すると、レポート サーバー上のすべてのアイテムへの完全なアクセスを必要とするユーザーに完全なタスク セットを提供できます。コンテンツ マネージャー ロールでは、フォルダー階層内のレポート、レポート モデル、フォルダー、およびその他のアイテムへのフル アクセスが許可されますが、サイト レベルのアイテムや操作へのアクセスは許可されません。共有スケジュールの作成と管理、サーバー プロパティの設定、ロールの定義の管理などのタスクは、システム管理者ロールに含まれるシステム レベルのタスクです。このため、共有スケジュールにアクセスできる 2 番目のロールの割り当てをサイト レベルで作成することをお勧めします。
注 |
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既定では、アイテムのセキュリティは親アイテムから継承されます。親アイテムのセキュリティ設定とは異なるセキュリティ設定をアイテムに適用すると、子アイテムへの権限の継承チェーンが途切れます。この副作用として、継承チェーンが変更されたために、コンテンツ マネージャー ロールのユーザーに一部の権限が付与されない可能性があります。たとえば、他のユーザーによって作成されたフォルダーを変更できなくなることがあります。 |
コンテンツ マネージャーのタスク
次の表は、コンテンツ マネージャー ロールに含まれるタスクの一覧です。
タスク |
説明 |
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レポートの使用 |
レポート定義を読み込みます。 |
リンク レポートの作成 |
リンク レポートではないレポートを基にしたリンク レポートを作成します。 |
すべてのサブスクリプションを管理 |
レポートおよびリンク レポートのサブスクリプションを、その所有者がだれであるかにかかわらず表示、変更、および削除します。このタスクでは、データ ドリブン サブスクリプションも作成できます。 |
データ ソースの管理 |
共有データ ソース アイテムの作成および削除、データ ソースのプロパティとコンテンツの表示および変更を行います。 |
フォルダーの管理 |
フォルダーの作成、表示、削除、およびフォルダーのプロパティの表示と変更を行います。 |
モデルの管理 |
モデルの作成、表示、削除、およびモデルのプロパティの表示と変更を行います。 |
個別のサブスクリプションを管理 |
レポートおよびリンク レポートに対してユーザーが所有するサブスクリプションを作成、表示、変更、および削除します。 |
レポート履歴の管理 |
レポート履歴の作成、表示、削除、レポート履歴のプロパティの表示、およびスナップショット履歴の制限とキャッシュの動作を決定する設定の表示と変更を行います。 |
レポートの管理 |
レポートの追加と削除、レポート パラメーターの変更、レポートのプロパティの表示と変更、レポートにコンテンツを提供するデータ ソースの表示と変更、レポート定義の表示と変更、レポート レベルのセキュリティ ポリシーの設定を行います。 |
リソースの管理 |
リソースの作成、変更、削除、およびリソースのプロパティの表示および変更を行います。 |
アイテムごとにセキュリティを設定 |
レポート、リンク レポート、フォルダー、リソース、およびデータ ソースのセキュリティ ポリシーを定義します。詳細については、「セキュリティ保護可能なアイテム」を参照してください。 |
データ ソースの表示 |
フォルダー階層内の共有データ ソース アイテムを表示します。 |
レポートの表示 |
レポートを実行し、レポートのプロパティを表示します。 |
モデルの表示 |
フォルダー階層のモデルを表示し、モデルをレポートのデータ ソースとして使用し、モデルに対してクエリを実行してデータを取得します。 |
リソースの表示 |
リソースおよびリソースのプロパティを表示します。 |
フォルダーの表示 |
フォルダーのコンテンツの表示と、フォルダー階層の参照を行います。 |
コンテンツ マネージャー ロールのカスタマイズ
このロールは、レポート サーバーのコンテンツの管理およびメンテナンスの全体責任を負う、信頼されたユーザーのためのものです。この定義からはタスクを削除できますが、削除の結果、管理できるコンテンツの範囲があいまいになる可能性があります。たとえば、"レポートの表示" タスクをこのロールの定義から削除すると、コンテンツ マネージャーはレポート コンテンツを表示できなくなり、パラメーターや資格情報の設定に対する変更を検証できなくなります。
コンテンツ マネージャー ロールは既定のセキュリティで使用されます。詳細については、「定義済みロールの使用」を参照してください。