テーブル列のプロパティ (SQL Server Management Studio)

これらのプロパティは、テーブル デザイナの下部ペインに表示されます。特に断りのない限り、列が選択されているときにこれらのプロパティを [プロパティ] ウィンドウで編集できます。[列のプロパティ] は、カテゴリ別またはアルファベット順に表示できます。多くのプロパティは表示されるだけであり、変更できるのは特定のデータ型についてのみです。

注意

テーブルをレプリケーション用にパブリッシュする場合は、Transact-SQL ステートメント ALTER TABLE か SQL Server 管理オブジェクト (SMO) を使用して、スキーマを変更する必要があります。テーブル デザイナまたはデータベース ダイアグラム デザイナを使用してスキーマを変更するとき、テーブルはいったん削除されてから再作成されます。パブリッシュされたオブジェクトは削除できないので、スキーマの変更は失敗します。

  • [全般]
    展開すると、[オブジェクト名][Null を許容][データ型][既定値またはバインド][長さ][有効桁数][小数点以下桁数] が表示されます。

  • [オブジェクト名]
    選択した列の名前を表示します。

  • [Null を許容]
    この列で null が許容されるかどうかを示します。このプロパティを編集するには、テーブル デザイナの上部ペインの列に対応する [Null を許容] チェック ボックスをオンにします。

  • [データ型]
    選択した列のデータ型を表示します。このプロパティを編集するには、値をクリックしてドロップダウン リストを展開し、別の値を選択します。

  • [既定値またはバインド]
    この列に値が指定されていないときの既定値を表示します。このフィールドの値は、SQL Server の既定の制約の値か、列がバインドされているグローバル制約の名前になります。ドロップダウン リストには、データベースに定義されているすべてのグローバル既定値が含まれています。列をグローバル既定値に連結するには、ドロップダウン リストから既定値を選択します。または、列に対する既定の制約を作成する場合は、既定値を直接文字列として入力します。

  • [長さ]
    文字ベースのデータ型で許容される文字数が表示されます。このプロパティは、文字に基づくデータ型にのみ使用できます。

  • [スケール]
    この列の値に使用できる小数点以下の最大桁数を表示します。このプロパティは、数値以外のデータ型に対して [0] を表示します。

  • [精度]
    この列の値に使用できる最大桁数を表示します。このプロパティは、数値以外のデータ型に対して [0] を表示します。

  • [テーブル デザイナ]
    [テーブル デザイナ] セクションを拡張します。

  • [照合順序]
    (SQL Server 2000 以降のみ) クエリ結果の行を並べ替えるために列値が使用されるときに、SQL Server が既定で列に適用する照合順序を表示します。照合順序を編集するには、プロパティを選択し、プロパティ値の右側にある省略記号 ([...]) をクリックして [照合順序] ダイアログ ボックスを表示します。

  • [計算列の指定]
    (SQL Server 7.0 以降のみ) 計算列に関する情報を表示します。このプロパティに表示される値は、[数式] 子プロパティの値と同じであり、計算列の式が表示されます。

    注意

    [計算列の指定] プロパティに対して表示される値を変更するには、このプロパティを展開し、[数式] 子プロパティを編集します。

    • [数式]   計算列の式を表示します。このプロパティを編集するには、新しい式を直接入力します。

    • [Is Persisted]   式の結果を格納するかどうかが示されます。このプロパティを [いいえ] に設定した場合は、式だけが格納され、値はこの列が参照されるごとに計算されます。このプロパティを編集するには、値をクリックしてドロップダウン リストを展開し、別の値を選択します。

    詳細については、「計算列」を参照してください。

  • [圧縮データ型]
    フィールドのデータ型に関する情報を表示します。SQL の CREATE TABLE ステートメントと同じ形式です。たとえば、最大 20 文字の可変長文字列のフィールドは、"varchar(20)" と表示されます。このプロパティを変更するには、値を直接入力します。

  • [説明]
    (SQL Server 2000 以降) この列を説明するテキストを表示します。説明を編集するには、プロパティを選択し、プロパティ値の右側にある省略記号 ([...]) をクリックします。次に、[説明のプロパティ] ダイアログ ボックスで説明を編集します。

  • [Deterministic]
    選択した列のデータ型を明確に決定できるかどうかを示します (SQL Server 2000 以降にのみ適用)。

  • [DTS-published]
    列を DTS パブリッシュするかどうかを示します (SQL Server 2005 にのみ適用)。

  • [フルテキストの指定]
    フルテキスト インデックスに関する情報を表示します。このプロパティの値は、[Is Full-text Indexed] 子プロパティの値であり、この列にフルテキスト インデックスが付けられているかどうかを示します。

    注意

    [フルテキストの指定] プロパティに対して表示される値を変更するには、このプロパティを展開し、[Is Full-text Indexed] 子プロパティを編集します。

    • [Is Full-text Indexed]   この列にフルテキスト インデックスが付けられているかどうかを示します。このプロパティを [はい] に設定できるのは、その列のデータ型がフルテキスト検索可能で、その列が含まれるテーブルにフルテキスト インデックスが指定されている場合だけです。このプロパティを編集するには、値をクリックしてドロップダウン リストを展開し、値を選択します。

    • [フルテキスト型列]   この列のフルテキスト インデックスが設定されている列の名前を示します。この列の [データ型] プロパティが [image] または [varbinary] の場合は、このプロパティを設定する必要があります。このプロパティで指定される列は、[n]char、[n]varchar、または xml 型である必要があります。このプロパティのドロップダウン リストには、これらの 3 種類のいずれかのデータ型を持つ列のみが表示されます。このプロパティで指定された列の行は、フルテキスト検索ができる列の行と一致するドキュメントの種類を示します。このプロパティを編集するには、値をクリックしてドロップダウン リストを展開し、別の値を選択します。

    • [言語]   列にインデックスを付けるために使用するワード ブレーカの言語を示します。プロパティに格納される値は、実際はワード ブレーカのロケール識別子です。ワード ブレーカおよび LCID の詳細については、「ワード ブレーカとステミング機能」を参照してください。このプロパティを編集するには、値をクリックしてドロップダウン リストを展開し、別の値を選択します。

  • [Has Non-SQL Server Subscriber]
    列を SQL Server サブスクライバ以外のサブスクライバにレプリケートするかどうかを示します。

  • [IDENTITY の指定]
    列の値に対して一意性を適用するかどうか、適用する場合はどのように適用するかを表示します。このプロパティの値は、この列が ID 列であり、[Is Identity] 子プロパティの値と同じかどうかを示します。

    注意

    [IDENTITY の指定] プロパティに対して表示される値を変更するには、このプロパティを展開し、[Is Identity] 子プロパティを編集します。

    • [Is Identity]   この列が ID 列かどうかを示します。このプロパティを編集するには、値をクリックしてドロップダウン リストを展開し、別の値を選択します。

    • [IDENTITY シード]   この ID 列を作成するときに指定されたシード値を表示します。この値は、テーブルの最初の行に割り当てられます。このセルを空白にすると、既定で値 1 が割り当てられます。このプロパティを編集するには、値を直接入力します。

    • [IDENTITY インクリメント]   この ID 列を作成するときに指定された増分値を表示します。この値は、2 行目以降の各行に対して [IDENTITY シード] に加算される増分値です。このセルを空白にすると、既定で値 1 が割り当てられます。このプロパティを編集するには、値を直接入力します。

  • [Indexable]
    選択した列にインデックスを作成できるかどうかを示します。たとえば、決定的でない計算列にはインデックスを作成できません (SQL Server 2000 以降にのみ適用)。

  • [Merge-published]
    列をマージ パブリッシュするかどうかを示します (SQL Server 2005 にのみ適用)。

  • [Not For Replication]
    レプリケーション時に元の ID 値を保持するかどうかを示します。レプリケーションの詳細については、「CREATE TABLE」を参照してください。このプロパティを編集するには、値をクリックしてドロップダウン リストを展開し、別の値を選択します。

  • [Replicated]
    この列を別の場所にレプリケートするかどうかを示します (SQL Server 2005 にのみ適用)。

  • [RowGuid]
    SQL Server が ROWGUID としてその列を使用するかどうかを示します。一意な ID 列の場合のみ、この値を [はい] に設定できます。このプロパティを編集するには、値をクリックしてドロップダウン リストを展開し、別の値を選択します。

  • [サイズ]
    列のデータ型で許容されるサイズがバイト単位で表示されます。たとえば、nchar データ型の長さが 10 (文字数) でも、Unicode 文字セットの場合のサイズは 20 になります。

    注意

    (max) のデータ型の長さは行ごとに異なります。sp_help を実行すると、(max) 列の長さとして (-1) が返されます。SQL Server Management Studio では、列のサイズとして -1 が表示されます。

関連項目

その他の技術情報