RAID
RAID (Redundant Array of Independent Disks) はアレイと呼ばれる複数のディスク ドライブから構成されるディスク システムです。RAID は高性能で信頼性が高く、記憶容量が大きく、また、低コストです。フォールト トレラントなアレイは、0 ~ 5 の 6 レベルの RAID に分類されます。各レベルでは、異なるアルゴリズムを使用してフォールト トレランスを実装しています。
RAID は SQL Server の一部ではありませんが、RAID の実装は SQL Server のパフォーマンスに直接影響します。SQL Server では、一般的に RAID レベル 0、1、および 5 が使用されます。
注 |
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RAID は、Microsoft Windows 2000 以降でのみ使用できます。 |
ハードウェア ディスク アレイでは、ストライピングやミラー化などの I/O 機能がファームウェア内で効率的に処理されるため、I/O のパフォーマンスが向上します。逆に、オペレーティング システム ベースの RAID は低コストですが、プロセッサ サイクルを消費します。コストが問題になり、冗長性や高パフォーマンスが要求される場合は、解決策として RAID-5 ボリュームを使用することをお勧めします。
データのストライピング (RAID 0) が RAID の最適なパフォーマンスとなる設定です。ただし、1 つのディスクに障害が発生すると、ストライプ セットのすべてのデータにアクセスできなくなります。リレーショナル データベース管理システムの一般的なインストール技法では、RAID 0 のドライブにデータベースを設定し、トランザクション ログをミラー化されたドライブ (RAID 1) に格納します。これにより、データベースに対する最適なディスク I/O パフォーマンスが得られます。また、定期的なデータベース バックアップを行っていると、ミラー化されたトランザクション ログによって、いつでもデータを復旧できます。
データを即座に復旧する必要がある場合は、トランザクション ログをミラー化し、データベースを RAID 5 のディスクに配置します。RAID 5 ではアレイ上のすべてのデータの冗長性が維持されます。そのため、ほとんどの場合、1 つのディスクで障害が発生しても、システムをダウンさせることなくディスクを入れ替えることができます。RAID 5 は RAID 0 や RAID 1 に比べると低速ですが、信頼性が高く、復旧処理をより高速に行えます。