sp_table_privileges_ex (Transact-SQL)
指定したリンク サーバーから、指定したテーブルの特権情報を返します。
構文
sp_table_privileges_ex [ @table_server = ] 'table_server'
[ , [ @table_name = ] 'table_name' ]
[ , [ @table_schema = ] 'table_schema' ]
[ , [ @table_catalog = ] 'table_catalog' ]
[ , [@fUsePattern =] 'fUsePattern']
引数
[ @table_server = ] 'table_server'
情報を返すリンク サーバーの名前です。table_server のデータ型は sysname で、既定値はありません。[ @table_name = ] 'table_name']
テーブルの特権情報を提供するテーブルの名前を指定します。table_name のデータ型は sysname で、既定値は NULL です。[ @table_schema = ] 'table_schema'
テーブル スキーマを指定します。これは一部の DBMS 環境ではテーブル所有者になります。table_schema のデータ型は sysname で、既定値は NULL です。[ @table_catalog = ] 'table_catalog'
指定した table_name が存在するデータベースの名前です。table_catalog のデータ型は sysname で、既定値は NULL です。[ @fUsePattern =] 'fUsePattern'
文字 '_'、'%'、'['、および ']' をワイルドカード文字として解釈するかどうかを指定します。有効な値は 0 (パターン照合がオフ) および 1 (パターン照合がオン) です。fUsePattern のデータ型は bit で、既定値は 1 です。
リターン コードの値
なし
結果セット
列名 |
データ型 |
説明 |
---|---|---|
TABLE_CAT |
sysname |
テーブル修飾子の名前。さまざまな DBMS 製品で、3 つの要素で構成されたテーブル名 (qualifier.owner.name) を使用できます。SQL Server では、この列はデータベース名を表します。製品によっては、テーブルのデータベース環境のサーバー名を表す場合があります。このフィールドには NULL を指定できます。 |
TABLE_SCHEM |
sysname |
テーブル所有者の名前。SQL Server では、この列はテーブルを作成したデータベース ユーザーの名前を表します。このフィールドは常に値を返します。 |
TABLE_NAME |
sysname |
テーブル名。このフィールドは常に値を返します。 |
GRANTOR |
sysname |
この TABLE_NAME の権限を、表示される GRANTEE に与えたデータベース ユーザーの名前。SQL Server では、この列は常に TABLE_OWNER と同じです。このフィールドは常に値を返します。GRANTOR 列には、データベース所有者 (TABLE_OWNER) が返されます。また、データベース所有者が GRANT ステートメントで WITH GRANT OPTION 句を使用して権限を与えたユーザーが返される場合もあります。 |
GRANTEE |
sysname |
この TABLE_NAME の権限を、表示される GRANTOR によって与えられたデータベース ユーザーの名前。このフィールドは常に値を返します。 |
PRIVILEGE |
varchar(32) |
使用可能なテーブル権限の 1 つ。次に示す値、または実装が定義されるときにデータ ソースによってサポートされるその他の値のいずれかになります。 SELECT。GRANTEE は、1 列以上のデータを取得できます。 INSERT。GRANTEE は、新しい行の 1 列以上にデータを提供できます。 UPDATE。GRANTEE は、1 列以上の既存のデータを修正できます。 DELETE。GRANTEE は、テーブルから行を削除できます。 REFERENCES。GRANTEE は、主キー/外部キーのリレーションシップで外部テーブル内の列を参照できます。SQL Server では、主キー/外部キーのリレーションシップはテーブル制約を使用して定義できます。 特定のテーブル特権によって GRANTEE に与えられる操作の範囲は、データ ソースに依存します。たとえば、UPDATE 権限が与えられた GRANTEE は、あるデータ ソースではテーブルのすべての列を更新することができますが、別のデータ ソースでは、GRANTOR が UPDATE 権限を持つ列しか更新できないことがあります。 |
IS_GRANTABLE |
varchar(3) |
GRANTEE が、他のユーザーに権限を与えることができるかどうかを示します。これは、"許可の許可" 権限と呼ばれることがあります。YES、NO、NULL のいずれかになります。不明、つまり NULL の場合は、"許可の許可" が適用されないデータ ソースを示します。 |
説明
返される結果は、TABLE_QUALIFIER、TABLE_OWNER、TABLE_NAME、PRIVILEGE の値に従って並べ替えられます。
権限
スキーマに対する SELECT 権限が必要です。
例
次の例では、指定したリンク サーバー Seattle1 から、AdventureWorks2008R2 データベース内の Product で始まる名前のテーブルに関する特権情報を返します (SQL Server はリンク サーバーであることが前提となっています)。
EXEC sp_table_privileges_ex @table_server = 'Seattle1',
@table_name = 'Product%',
@table_schema = 'Production',
@table_catalog ='AdventureWorks2008R2';