Transact-SQL の要素

Transact-SQL には、多くのステートメントで使用したり、多くのステートメントに影響を与える要素が複数あります。ここでは、Transact-SQL のさまざまな要素を理解したり、使用するために必要な情報を提供します。

Transact-SQL の要素

説明

識別子

テーブル、ビュー、列、データベース、サーバーなどのオブジェクトの名前。

データ型

列、変数、パラメータなどのデータ オブジェクトに含まれるデータの型を定義します。ほとんどの Transact-SQL ステートメントではデータ型を明示的に参照しません。ただし、そのようなステートメントの結果は、ステートメント内で参照されるオブジェクトのデータ型間の相互作用による影響を受けます。

定数

特定のデータ型を表す記号。

関数

0、または 1 つ以上の入力値を受け取り、スカラ値や表形式の値セットを返す構文要素。たとえば、関数には、複数の値を加算する SUM 関数、2 つの日付の差を指定の時間単位で求める DATEDIFF 関数、Microsoft SQL Server のインスタンスの名前を取得する @@SERVERNAME 関数、リモート サーバーに対して Transact-SQL ステートメントを実行して結果セットを取得する OPENQUERY 関数などがあります。

SQL Server で 1 つの値を導くことができる構文の単位。たとえば、式には、定数、単一値を返す関数、列への参照、変数などがあります。

式における演算子

1 つ以上の単純な式から 1 つの複雑な式を作ります。たとえば、PriceColumn *1.1 という式の乗算記号 (*) により、価格は 10% 増しになります。

コメント

Transact-SQL のステートメントやスクリプトに挿入された、ステートメントの目的を説明するテキスト。コメントは、SQL Server により実行されることはありません。

予約キーワード

SQL Server で使用するために予約されている単語。これらの単語は、データベース内のオブジェクトの名前に使用しないでください。