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推奨設定のディスク領域の制限

データベース エンジン チューニング アドバイザによって推奨される構成で使用できる最大のディスク領域を指定できます。データベース エンジン チューニング アドバイザのグラフィカル ユーザー インターフェイス (GUI) でも、dta コマンド プロンプト ユーティリティでもこの最大制限値を指定できます。推奨構成で使用できるディスク領域を制限することで、これ以上領域を追加できないときでも使用できる推奨設定を生成する場合に役に立ちます。

最大ディスク領域の指定について

データベース エンジン チューニング アドバイザでは、最大ディスク領域を制限することで、実際に実装できる構成の推奨設定だけを作成できます。

注意

実際のディスク領域を超える制限値を指定すると、データベース エンジン チューニング アドバイザでは、サーバーにディスク領域を増設しないと実装できない構成が推奨されることがあります。これが発生すると、チューニング ログに警告が表示されます。

最大ディスク領域の制限値は MB 単位で指定します。複数のデータベースをチューニングするときは、チューニングするすべてのデータベースの推奨設定の合計が指定した最大領域の制限値を超えることはできません。

最大領域の制限が指定されていない場合、データベース エンジン チューニング アドバイザでは、次の値のうち小さい値を想定します。

  • 現在の生データ サイズの 3 倍。このサイズには、データベースのテーブルのヒープとクラスタ化インデックスの合計サイズが含まれます。

  • アタッチされたすべてのディスク ドライブ上の空き領域のサイズに生データ サイズを加えたサイズ。

領域の既定の制限値には、非クラスタ化インデックスとインデックス付きビューは含まれません。

グラフィカル ユーザー インターフェイスでの最大ディスク領域の指定

データベース エンジン チューニング アドバイザの GUI の [チューニング オプション] タブで、[詳細設定オプション] をクリックします。[チューニング オプションの詳細設定] ダイアログ ボックスで、[推奨インデックス用の最大領域を定義する] チェック ボックスをオンにし、推奨構成で使用できる最大領域を MB 単位で指定します。「データベース エンジン チューニング アドバイザを使用してデータベースをチューニングする方法」を参照してください。

dta ユーティリティでの最大ディスク領域の指定

dta ユーティリティでは、この制限値を -B 引数を使用して MB 単位で指定します。たとえば、-B 3000 は、推奨構成を受け入れると、チューニング用に選択されたすべてのデータベースの合計サイズ (データにインデックスとインデックス付きビューを加えたサイズ) が 3 GB を超えないことを意味します。「dta ユーティリティを使用してデータベースをチューニングする方法」を参照してください。

XML 入力ファイルでの最大ディスク領域の指定

推奨構成の領域の制限は、dta コマンド ライン ユーティリティで使用できる XML 入力ファイルで指定することもできます。XML 入力ファイルで、データベース エンジン チューニング アドバイザの推奨設定用に MB 単位で最大ディスク領域を指定するには、TuningOptions 親要素の StorageBoundInMB サブ要素を使用します。XML 入力ファイルの詳細については、「XML 入力ファイル リファレンス (データベース エンジン チューニング アドバイザ)」を参照してください。