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レッスン 8: 既定の詳細属性の指定

既定の詳細属性は、エンティティの一意なインスタンスを識別するフィールドと、レポート ビルダーのユーザーがレポートを作成するときに役立つその他のフィールドから成ります。ユーザーがエンティティをデザイン領域にドラッグすると、既定の詳細属性が表示されます。たとえば、Product エンティティをデザイン領域に追加すると、Name、Product Number、Weight、Size、Color、および Standard Cost フィールドが表示されます。Name フィールドは製品の各インスタンスを一意に識別するフィールドです。Product Number、Weight、Size、Color、および Standard Cost フィールドは製品に関する追加フィールドで、ユーザーが製品に関するレポートを作成するときに表示します。識別属性とは、エンティティの各インスタンスを一意なアイテムとして識別する、1 つまたは 2 つのフィールドから成ります。たとえば、Name フィールドは各製品を一意に識別するフィールドです。

このレッスンでは、エンティティの既定の詳細属性を指定した後、モデルを再配置して、レポート モデルの変更をレポート ビルダーで確認します。

既定の詳細属性を指定するには

  1. ツリー ビューで、[Sales Person] エンティティを選択します。

  2. [プロパティ] ウィンドウで、[DefaultDetailAttributes] を選択します。

  3. プロパティを編集するには、参照ボタン ([…]) をクリックします。

  4. [AttributeReference コレクション エディター] ダイアログ ボックスの [メンバー] ボックスで、[Commission Pct] を選択して [削除] をクリックします。

  5. [追加] をクリックします。

    [既定の詳細属性] ダイアログ ボックスが表示されます。

  6. [エンティティ] ボックスで、[Employee] エンティティを選択し、次に [Contact] エンティティを選択します。

  7. [フィールド] ボックスで、[First Name][Middle Name]、および [Last Name] を選択して、[OK] をクリックします。

  8. もう一度 [OK] をクリックします。

    [プロパティ] ウィンドウで、DefaultDetailAttributes プロパティに 4 つの属性が示されていることに注目してください。ユーザーが Sales Person エンティティをレポートに追加すると、販売員の社会保障番号と、名、ミドル ネーム、および姓が追加されます。

  9. [ファイル] メニューの [すべてを保存] をクリックします。

レポート モデルを配置するには

  • [ビルド] メニューの [AdventureWorks2008R2 Model の配置] をクリックします。

レポート モデルの変更をレポート ビルダー 1.0 で表示するには

  1. [レポート ビルダー] を起動します。

  2. [作業の開始] ペインで、[AdventureWorks2008R2] モデルを選択して [OK] をクリックします。

  3. Product Details フォルダーを表示するには、エンティティの一覧を下にスクロールします。

    このフォルダーは、レッスン 3 で作成したものです。

  4. Product Details フォルダーの内容を表示するには、[Product Details] をクリックします。

    このフォルダー内のエンティティは、レッスン 3 で追加したものです。

  5. [エンティティ] ボックスで、Sales Orders および Sales エンティティを探します。

    これらのエンティティは、レッスン 4 で名前を変更したものです。

  6. [Sales Orders] エンティティを選択し、次に [Sum Total Due] フィールドをデザイン領域にドラッグします。

    このフィールドは、レッスン 4 で名前を変更し、レッスン 7 で書式設定したものです。

  7. [Sales Person] エンティティを、Sum Total Due フィールドの左側にドラッグします。

    ここで、National ID Number、First Name、Middle Name、および Last Name フィールドがレポートに追加されたことに注目してください。これらのフィールドは、このレッスンでエンティティに追加した既定の詳細属性です。このレポートは、新しいモデルの変更が表示されている点を除き、以前に作成したレポートと同じです。

  8. レポートの結果を表示するには、[レポートの実行] をクリックします。

  9. デザイン領域に戻るには、[レポートのデザイン] をクリックします。

  10. [ファイル] メニューの [新規作成] をクリックします。

  11. [作業の開始] ペインが表示されたら、AdventureWorks2008R2 モデルを選択して [OK] をクリックします。

  12. レポートを保存するかどうかを確認するメッセージが表示されたら、[いいえ] をクリックします。

    今後のチュートリアル レッスン用にこのレポートを保存する必要はありません。

  13. [エンティティ] ボックスで、Product エンティティの位置まで移動します。

  14. [Product] エンティティをデザイン領域にドラッグします。

    [エンティティ] ボックスで、Product Subcategory エンティティが Product エンティティの下に表示されていることに注目してください。

  15. [Product Subcategory] エンティティを選択します。

    このエンティティ内のフィールドに注目してください。また、Product Category エンティティが Product Subcategory エンティティの下に表示されていることに注目してください。

  16. 次に、[Product Category] エンティティを選択します。

    このエンティティ内のフィールドに注目してください。

これらのエンティティに関連付けられているフィールドのうち、有用なのはそれぞれの Name 属性だけです。これらのフィールドは、個別にアクセスするよりも、Product エンティティの属性として確認すると便利です。

レポート ビルダー 3.0 の ClickOnce バージョンでモデルを使用するには

  1. レポート マネージャーで、[レポート ビルダー] をクリックします。

    注意

    レポート ビルダー 3.0 のスタンドアロン バージョンを使用することもできます。

  2. [作業の開始] ダイアログ ボックスで [空のレポート] をクリックし、[作成] をクリックします。

  3. レポート データ ペインで、[新規作成] をクリックし、[データ ソース] をクリックします。

  4. [データ ソースのプロパティ] ダイアログ ボックスで、[共有接続またはレポート モデルを使用する] がオンになっていることを確認し、[参照] をクリックします。

  5. [データ ソースの選択] ダイアログ ボックスの [名前] テキスト ボックスに、「https://localhost/reportserver」を URL として入力し、[開く] をクリックします。

  6. [Models] フォルダーを展開し、[AdventureWorks2008R2][開く] の順にクリックします。

  7. [OK] をクリックします。

    既定の名前 DataSource1 を持つデータ ソースが [レポート データ] ペインに追加されます。

    [DataSource1] を右クリックします。

  8. [データ ソース] オプションに [AdventureWorks2008R2] が指定されていることを確認し、[クエリ デザイナー] をクリックします。

  9. Product Details フォルダーを表示するには、エンティティの一覧を下にスクロールします。

    このフォルダーは、レッスン 3 で作成したものです。

  10. Product Details フォルダーの内容を表示するには、[Product Details] をクリックします。

    このフォルダー内のエンティティは、レッスン 3 で追加したものです。

  11. [エンティティ] ボックスで、Sales Orders および Sales エンティティを探します。

    これらのエンティティは、レッスン 4 で名前を変更したものです。

  12. [Sales Orders] エンティティを選択し、次に [Sum Total Due] フィールドをデザイン領域にドラッグします。

    このフィールドは、レッスン 4 で名前を変更し、レッスン 7 で書式設定したものです。

  13. [Sales Person] エンティティを、Sum Total Due フィールドの左側にドラッグします。

    ここで、National ID Number、First Name、Middle Name、および Last Name フィールドがレポートに追加されたことに注目してください。これらのフィールドは、このレッスンでエンティティに追加した既定の詳細属性です。このレポートは、新しいモデルの変更が表示されている点を除き、以前に作成したレポートと同じです。

  14. レポートを表示するには、[実行] をクリックします。

  15. [エンティティ] ボックスで、Product エンティティの位置まで移動します。

  16. [Product] エンティティをデザイン領域にドラッグします。

    [エンティティ] ボックスで、Product Subcategory エンティティが Product エンティティの下に表示されていることに注目してください。

  17. [Product Subcategory] エンティティを選択します。

    このエンティティ内のフィールドに注目してください。また、Product Category エンティティが Product Subcategory エンティティの下に表示されていることに注目してください。

  18. 次に、[Product Category] エンティティを選択します。

    このエンティティ内のフィールドに注目してください。

  19. [レポート ビルダー] ボタン、[レポート ビルダーの終了] の順にクリックします。

    このレポートを保存する必要はありません。

これらのエンティティに関連付けられているフィールドのうち、有用なのはそれぞれの Name 属性だけです。これらのフィールドは、個別にアクセスするよりも、Product エンティティの属性として確認すると便利です。

次の手順

次のレッスンでは、エンティティのプロパティを変更して、別のエンティティの参照エンティティとなるようにします。詳細については、「レッスン 9: 参照エンティティの指定」を参照してください。