手順 2 : 基本パッケージを作成するためのウィザードの実行
ここでは、SQL Server インポートおよびエクスポート ウィザードを実行して、基本的なデータ転送パッケージを作成します。
データ ソースを指定します。データ ソースには、Excel ワークブックの Customers.xls を使用します。ウィザード ページでは、少なくとも 1 台の車を所持している顧客をワークブックの Customers スプレッドシートから選択するクエリを作成します。
出力先を指定します。データは AdventureWorks2008R2 データベースのテーブルに書き込みます。ProspectiveCustomers テーブルは動的に作成されます。出力先の列のメタデータは、ウィザードを使用して定義します。
ウィザードが完了したら、パッケージの名前を変更し、パッケージ、タスク、ソース、および出力先の特定のロケール依存型プロパティの値を確認します。Excel ワークブックには BirthDate 列にロケール依存型の日付データが含まれているので、これは重要な手順です。コンピューターの地域設定に [英語 (米国)] が指定されていない場合は、指定されているプロパティの値を更新する必要があります。そうしないとパッケージを正常に実行できません。
SQL Server インポートおよびエクスポート ウィザードを実行するには
前の作業で作成した Integration Services プロジェクトがまだ開いていない場合は、ここで開きます。
ソリューション エクスプローラーで、[SSIS パッケージ] フォルダーを右クリックし、[SSIS インポートおよびエクスポート ウィザード] をクリックします。ソリューション エクスプローラー ウィンドウが開いていない場合は、[表示] メニューの [ソリューション エクスプローラー] をクリックします。
SQL Server インポートおよびエクスポート ウィザードの [ようこそ] ページで、[次へ] をクリックします。
[データ ソースの選択] ページで、次の手順を実行します。
[データ ソース] ボックスの一覧で、[Microsoft Excel] を選択します。
[参照] をクリックして C:\Program Files\Microsoft SQL Server\100\Samples\Integration Services\Tutorial\Creating a Basic Package\Sample Data に移動し、Excel ワークブック ファイル Customers.xls をクリックして [開く] をクリックします。
[Excel ファイル パス] ボックスに "C:\Program Files\Microsoft SQL Server\100\Samples\Integration Services\Tutorial\Creating a Basic Package\Sample Data\Customers.xls" が含まれていることを確認します。
[Excel バージョン] ボックスに [Microsoft Excel 97-2003] が含まれており、[先頭行に列名を含める] チェック ボックスがオンになっていることを確認します。
[保存場所の選択] ページで、次の手順を実行します。
[変換先] ボックスの一覧で [SQL Server Native Client] を選択し、[サーバー名] ボックスに「localhost」と入力します。
サーバー名に localhost という名前を使用すると、接続マネージャーは、ローカル コンピューター上の SQL Server の既定のインスタンスに接続します。SQL Server の既定のリモート インスタンスまたは名前付きインスタンスを使用するには、localhost ではなく、接続先のサーバー名またはサーバーと名前付きインスタンスを指定します。名前付きインスタンスに接続するには、<server name>\<instance name> の書式を使用します。
指定したデータベース エンジンのインスタンスが Windows 認証をサポートしている場合は、既定の Windows 認証モードを使用します。それ以外の場合は、[SQL Server 認証を使用する] をクリックし、[ユーザー名] ボックスにユーザー名を入力し、[パスワード] ボックスにパスワードを入力します。
[データベース] ボックスの一覧で AdventureWorks2008R2 を選択します。
[テーブルのコピーまたはクエリの指定] ページで、[転送するデータを指定するためのクエリを記述する] をクリックします。
[基になるクエリの指定] ページで、[SQL ステートメント] ボックスに次の SQL ステートメントを入力するか、コピーします。
SELECT * FROM [Customers$] WHERE NumberCarsOwned > 0
[コピー元のテーブルおよびビューを選択] ページで、次の手順を実行します。
[変換先] ボックスにある [dbo].[Query] をクリックし、テーブル名 Query を ProspectiveCustomers に変更します。
列のメタデータとテーブル オプションを編集するために、[マッピングの編集] をクリックします。
[列マッピング] ページで、次の手順を実行します。
[変換先テーブルを作成する] オプションが選択されていることを確認し、[変換先テーブルを削除した後、再作成する] チェック ボックスをオンにして、変換先の列のメタデータを変更します。
次の表に、変更の必要な列とメタデータを示します。
列名
既定の型
更新後の型
既定のサイズ
更新後のサイズ
FirstName
nvarchar
変更なし
255
50
MiddleIntial
nvarchar
nchar
255
1
LastName
nvarchar
変更なし
255
50
BirthDate
datetime
変更なし
N/A
N/A
MaritalStatus
nvarchar
nchar
255
1
Gender
nvarchar
nchar
255
1
EmailAddress
nvarchar
変更なし
255
50
YearlyIncome
float
money
N/A
N/A
TotalChildren
float
tinyint
N/A
N/A
NumberChildrenAtHome
float
tinyint
N/A
N/A
Education
nvarchar
変更なし
255
50
Occupation
nvarchar
変更なし
255
50
HouseOwnerFlag
float
bit
N/A
N/A
NumberCarsOwned
float
tinyint
N/A
N/A
AddressLine1
nvarchar
変更なし
255
60
AddressLine2
nvarchar
変更なし
255
60
City
nvarchar
変更なし
255
30
State
nvarchar
変更なし
255
3
ZIP
float
変更なし
N/A
N/A
Phone
nvarchar
変更なし
255
50
[OK] をクリックします。
[データ型マッピングの確認] ページで、既定の設定をそのまま使用し、[次へ] をクリックします。
[ウィザードの完了] ページで、新しいパッケージに関する情報を確認し、[完了] をクリックします。
[操作を実行しています] ページで、ウィザードによって実行されている操作を確認します。完了すると、各操作の [状態] 列に [成功] と表示されます。
[閉じる] をクリックします。
ソリューション エクスプローラーで、[SSIS パッケージ] フォルダーの新しいパッケージを右クリックして、[名前の変更] をクリックし、「Basic PackageLesson 1」と入力します。名前には .dtsx 拡張子を含めるようにします。
オブジェクトの名前も変更するかどうかを確認するメッセージが表示されたら、[はい] をクリックします。
パッケージのロケール依存型プロパティを設定するには
[Basic Package Lesson 1.dtsx] をダブルクリックし、[制御フロー] タブをクリックして、デザイン画面の背景の任意の場所をクリックします。
[表示] メニューの [プロパティ ウィンドウ] をクリックします。
[プロパティ] ウィンドウで、[LocaleID] プロパティが [英語 (米国)] に設定されていることを確認します。
SQL 実行タスクのロケール依存型プロパティを設定するには
制御フロー デザイン画面で、[テーブル削除 SQL タスク] をクリックします。
[表示] メニューの [プロパティ ウィンドウ] をクリックします。
[プロパティ] ウィンドウで、[Codepage] プロパティが [1252] に、[LocaleID] プロパティが [英語 (米国)] に設定されていることを確認します。
[準備 SQL タスク] に対して手順 1. ~ 3. を繰り返します。
データ フロー タスクのロケール依存型プロパティを設定するには
[データ フロー タスク] をクリックします。
[表示] メニューの [プロパティ ウィンドウ] をクリックします。
[プロパティ] ウィンドウで、[LocaleID] プロパティが [英語 (米国)] に設定されていることを確認します。
データ フロー コンポーネントのロケール依存型プロパティを設定するには
[データ フロー タスク] をダブルクリックするか、[データ フロー] タブをクリックします。
[データ フロー] タブで、[変換元 - クエリ] をクリックします。
[表示] メニューの [プロパティ ウィンドウ] をクリックします。
[プロパティ] ウィンドウで、[LocaleID] プロパティが [英語 (米国)] に設定されていることを確認します。
[変換先 - ProspectiveCustomers] に対して手順 2. ~ 4. を繰り返します。