sp_dbmmonitorchangealert (Transact-SQL)
指定したミラーリングのパフォーマンス基準に対する警告しきい値を追加または変更します。
構文
sp_dbmmonitorchangealert database_name
, alert_id
, alert_threshold
, enabled
引数
database_name
警告しきい値の追加や変更の対象となるデータベースを指定します。alert_id
追加または変更する警告を識別する整数値を指定します。次のいずれかの値を指定します。値
パフォーマンス基準
警告しきい値
1
最も古い未送信のトランザクション
送信キュー内にトランザクションを累積できる時間 (分単位) を指定します。この時間を経過すると、プリンシパル サーバー インスタンスで警告が生成されます。この警告を使用すると、時間的な面からデータ損失の可能性を判断できます。この警告は特に高パフォーマンス モードに関係しますが、パートナーとの通信が切断されたためにミラーリングが一時停止または中断している場合は、高安全モードにも関係します。
2
未送信のログ
未送信のログのサイズ (KB) を指定します。このサイズを超えると、プリンシパル サーバー インスタンスで警告が生成されます。この警告を使用すると、KB の面からデータ損失の可能性を判断できます。この警告は特に高パフォーマンス モードに関係しますが、パートナーとの通信が切断されたためにミラーリングが一時停止または中断している場合は、高安全モードにも関係します。
3
復元されていないログ
復元されていないログのサイズ (KB) を指定します。このサイズを超えると、ミラー サーバー インスタンスで警告が生成されます。この警告を使用すると、フェールオーバー時間を判断できます。フェールオーバー時間の大部分は、以前のミラー サーバーの再実行キューに残っているログをロールフォワードする場合に必要となる時間です。この時間にわずかな時間を加えます。
4
ミラー コミットのオーバーヘッド
許容可能な、トランザクションあたりの平均遅延時間 (ミリ秒単位) を指定します。この時間を経過すると、プリンシパル サーバーで警告が生成されます。この遅延時間は、ミラー サーバー インスタンスによってトランザクションのログ レコードが再実行キューに書き込まれるのをプリンシパル サーバー インスタンスが待機している間、発生したオーバーヘッドの合計に相当します。この値は高安全モードにのみ関係します。
5
保有期間
データベース ミラーリングの状態テーブルにある行の保有期間を制御するメタデータです。
警告に対応するイベント ID については、「ミラーリング パフォーマンス基準の警告しきい値および警告の使用」を参照してください。
alert_threshold
警告しきい値を指定します。ミラーリングの状態が更新されたときに、このしきい値より大きな値が返されると、Windows のイベント ログにエントリが作成されます。この値は、パフォーマンス基準に応じて、KB、分、またはミリ秒となります。注 現在の値を表示するには、sp_dbmmonitorresults ストアド プロシージャを実行します。
enabled
警告が有効かどうかを指定します。0 = 警告は無効です。
1 = 警告は有効です。
注 保有期間は常に有効になります。
リターン コード値
なし
結果セット
なし
権限
固定サーバー ロール sysadmin のメンバーシップが必要です。
例
次の例では、AdventureWorks2008R2 データベースについて、各パフォーマンス基準のしきい値と保有期間を設定します。この例で使用する値を次の表に示します。
alert_id |
パフォーマンス基準 |
警告しきい値 |
警告が有効かどうか |
---|---|---|---|
1 |
最も古い未送信のトランザクション |
30 分 |
○ |
2 |
未送信のログ |
10,000 KB |
○ |
3 |
復元されていないログ |
10,000 KB |
○ |
4 |
ミラー コミットのオーバーヘッド |
1,000 ミリ秒 |
× |
5 |
保有期間 |
8 時間 |
○ |
EXEC sp_dbmmonitorchangealert AdventureWorks2008R2, 1, 30, 1 ;
EXEC sp_dbmmonitorchangealert AdventureWorks2008R2, 2, 10000, 1 ;
EXEC sp_dbmmonitorchangealert AdventureWorks2008R2, 3, 10000, 1 ;
EXEC sp_dbmmonitorchangealert AdventureWorks2008R2, 4, 1000, 0 ;
EXEC sp_dbmmonitorchangealert AdventureWorks2008R2, 5, 8, 1 ;