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SharePoint 統合モードで Reporting Services がサポートする機能

ここでは、Windows SharePoint Services 3.0 または Office SharePoint Server 2007 との統合用に構成されたレポート サーバーで使用できる機能の概要を示します。統合の要件やサーバー テクノロジの連携方法の詳細については、「Reporting Services と SharePoint テクノロジの統合」および「Reporting Services を SharePoint 統合モードで実行する要件」を参照してください。

機能の要約

SharePoint 統合モードで動作するようにレポート サーバーを構成すると、次のことが可能になります。これらの追加機能はこのモードでレポート サーバーを配置した場合にのみ利用できます。

  • 警告やバージョン管理など、ドキュメント管理とコラボレーションの機能を使用できます。SharePoint サイトは、すべてのドキュメントを 1 か所で利用および管理するための統合ポータルとして使用できます。

  • SharePoint の権限と認証プロバイダを使用して、レポート、モデル、その他のアイテムへのアクセスを制御できます。

  • SharePoint の配置トポロジを使用して、ファイアウォール外のインターネット接続を経由してレポートを配信できます。レポート サーバーでは、インターネット アクセス用に構成されている大規模な SharePoint 配置でレポートとデータを処理するサービスが提供されます。

  • SharePoint サイトのカスタム アプリケーション ページで、レポート、モデル、データ ソース、スケジュール、レポート履歴を管理できます。SharePoint サイトでは、プロパティの設定、スケジュールとサブスクリプションの定義、レポート履歴の作成と管理などを、SQL Server で他のツールを使って作成し管理するときと同じ方法で行うことができます。

  • Management Studio を使用すると、SharePoint 統合モードで実行するレポート サーバー用のレポート サーバー プロパティを構成し、表示できます。また、Reporting Services と統合されたサイトの権限レベルの表示や、統合操作用に構成されたレポート サーバー上で実行する共有スケジュールの作成および管理ができます。ジョブの状態を表示し、終了までに時間がかかりすぎているジョブをキャンセルすることもできます。

  • カスタマイズ可能な新しいレポート ビューア Web パーツでレポートを表示できます。Web パーツには、ページ ナビゲーション、検索、印刷、エクスポートなどの機能があります。

  • レポート、レポート モデル、リソース、および共有データ ソース ファイルを、Office SharePoint Server のレポート センターなどの SharePoint ライブラリにパブリッシュまたはアップロードできます。

    レポート サーバー アイテムを作成するには、レポート デザイナ、モデル デザイナ、およびレポート ビルダ 1.0 を使用します。アイテムを直接 SharePoint ライブラリにパブリッシュできます。また、SharePoint サイトで [アップロード] アクションを使用して、レポート定義やレポート モデルを SharePoint ライブラリに追加することもできます。

    レポート サーバーでは、使用しているサーバー モードに関係なく同じ方法でレポート定義が処理されるため、レポートのデータとレイアウトがサーバー モードの影響を受けることはありません。ネイティブ モードのレポート サーバーで実行できるレポートであれば、SharePoint 統合モード用に構成されたレポート サーバーで実行できます。

  • レポート モデルとレポート ビルダ 1.0 を使用してアドホック レポートを作成できます。SharePoint サイトでは、モデルを生成したりレポート ビルダ 1.0 を起動することができ、アドホック レポートを追加したり、開いたり、保存することができます。Enterprise Edition を使用している場合は、無制限のクリックスルー機能をサポートするアドホック レポートを配置できます。

  • 新しい SharePoint 配信拡張機能を使用して、SharePoint ライブラリに対しレポートのサブスクライブと配信を行うことができます。電子メールや共有フォルダを使ってレポートを配信することもできます。レポートの配信にはレポート サーバーの配信拡張機能が使用されます。実行時にクエリを行うサブスクライバ データを使用して、大規模なレポート配信用のデータ ドリブン サブスクリプションを作成できます。

  • Office SharePoint Server で、ダッシュボードまたは Web パーツ ページにあるフィルタ Web パーツやライブラリ Web パーツにレポート ビューア Web パーツを接続できます。

  • 新しい SOAP エンドポイントに対してプログラムを実行し、SharePoint サイトと統合されるカスタム アプリケーションを作成できます。更新された Windows Management Instrumentation (WMI) プロバイダを使用して、SharePoint 統合モードで動作するレポート サーバー インスタンスをプログラムから構成することもできます。

サポートされていない SharePoint 機能

すべての機能が統合操作に使用できるわけではありません。SharePoint サイトで、レポート サーバーのドキュメント ファイルに対して SharePoint Outlook カレンダー統合や SharePoint スケジュール機能を使用することはできません。また、パーソナライズ機能もサポートされていません。

SharePoint Web アプリケーションが匿名アクセスに対して有効になっている場合、レポート サーバー統合はサポートされません。

サポートされていない Reporting Services 機能

次の機能は、SharePoint 統合モードで動作するレポート サーバーでは使用できません。

  • SharePoint 統合モードでは URL アドレスの利用が異なります。レポート、レポート モデル、共有データ ソース、およびリソースの参照には SharePoint URL が使用されます。レポート サーバーのフォルダ階層は使用されません。ネイティブ モードのレポート サーバー上でサポートされる URL アクセスに依存するカスタム アプリケーションでは、レポート サーバーが SharePoint 統合用に構成されると、この機能が動作しなくなります。

  • Reporting Services のカスタム セキュリティ拡張機能は、レポート サーバーに配置したり使用することはできません。レポート サーバーには特別な用途のセキュリティ拡張機能が用意されており、SharePoint 統合モードで動作するようにレポート サーバーを構成するときは常に使用されます。このセキュリティ拡張機能は内部コンポーネントで、統合操作に必要です。

  • レポート マネージャは、SharePoint 統合用に構成されたレポート サーバー インスタンスの管理には使用できません。

  • rs.exe コマンド ライン ユーティリティはサポートされていません。このユーティリティでは、SharePoint 統合モードで動作するレポート サーバーにプログラムからアクセスするときに使用される、SOAP エンドポイントがサポートされません。

  • リンク レポートはサポートされていません。

  • 個人用レポートはサポートされていません。

  • バッチ処理方式はサポートされていません。