Employee テーブルの現在の構造の確認
サンプル AdventureWorks データベースには、HumanResources スキーマに含まれる Employee テーブルがあります。元のテーブルを変更しないように、この手順では、Employee テーブルのコピーを作成して EmployeeDemo という名前を付けます。例を単純にするために、元のテーブルから 5 列だけをコピーします。次に、HumanResources.EmployeeDemo テーブルに対してクエリを実行し、hierarchyid データ型が使用されていないテーブル内のデータ構造を確認します。
Employee テーブルをコピーするには
クエリ エディタのウィンドウで、次のコードを実行し、Employee テーブルから新しいテーブルの EmployeeDemo にテーブル構造とデータをコピーします。
USE AdventureWorks ; GO SELECT EmployeeID, LoginID, ManagerID, Title, HireDate INTO HumanResources.EmployeeDemo FROM HumanResources.Employee ; GO
EmployeeDemo テーブルの構造とデータを確認するには
この新しい EmployeeDemo テーブルは、新しい構造に移行可能な、既存のデータベースの一般的なテーブルを表しています。クエリ エディタのウィンドウで次のコードを実行すると、テーブルで自己結合を使用して従業員と管理者のリレーションシップを示しているようすを確認できます。
SELECT Mgr.EmployeeID AS MgrID, Mgr.LoginID AS Manager, Emp.EmployeeID AS E_ID, Emp.LoginID, Emp.Title FROM HumanResources.EmployeeDemo AS Emp LEFT JOIN HumanResources.EmployeeDemo AS Mgr ON Emp.ManagerID = Mgr.EmployeeID ORDER BY MgrID, E_ID
以下に結果セットを示します。
MgrID Manager E_ID LoginID Title NULL NULL 109 adventure-works\ken0 Chief Executive Officer 3 adventure-works\roberto0 4 adventure-works\rob0 Senior Tool Designer 3 adventure-works\roberto0 9 adventure-works\gail0 Design Engineer 3 adventure-works\roberto0 11 adventure-works\jossef0 Design Engineer 3 adventure-works\roberto0 158 adventure-works\dylan0 Research and Development Manager 3 adventure-works\roberto0 263 adventure-works\ovidiu0 Senior Tool Designer 3 adventure-works\roberto0 267 adventure-works\michael8 Senior Design Engineer 3 adventure-works\roberto0 270 adventure-works\sharon0 Design Engineer 6 adventure-works\david0 2 adventure-works\kevin0 Marketing Assistant ...
結果は合計 290 行にわたります。
ORDER BY 句を使用していることによって、出力では、各管理レベルの直属の部下がまとめて表示されていることに注意してください。たとえば、MgrID 3 (roberto0) の 7 人の直属の部下がすべて左右に並べて表示されています。実際に MgrID 3 に直属するすべての人をグループ化することは、不可能ではありませんが、かなり難しくなります。
次の作業では、hierarchyid データ型を使用して新しいテーブルを作成し、この新しいテーブルにデータを移動します。