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チュートリアル : レポートへの横棒グラフの追加

横棒グラフは、カテゴリ データを水平方向に表示する場合に役立ちます。たとえば、次のような用途が考えられます。

  • 長いカテゴリ名を読みやすくする。

  • 値としてプロットされた時間をわかりやすく示す。

  • 複数の系列の相対値を比較する。

詳細については、「横棒グラフ」を参照してください。

学習する内容

このチュートリアルでは、次の内容を学習します。

  • データ ソースを定義し、データセットをレポートに追加する。

  • レポートに横棒グラフを追加する。

  • グラフの軸ラベル、タイトル、および凡例の形式を設定する。

必要条件

このチュートリアルを使用するには、システムに次のものがインストールされている必要があります。

  • SQL ServerBusiness Intelligence Development Studio。

    注意注意

    Business Intelligence (BI) Development Studio は、Itanium ベースのコンピューターではサポートされていません。 ただし、x64 ベースのコンピューターでは、BI Development Studio を使用できます。 SQL Server サンプル データベースを Itanium ベースのコンピューターに配置した場合は、x86 または x64 ベースのコンピューターの BI Development Studio を使用し、サンプルを修正して実行します。

  • SQL Server 2008 および AdventureWorks2008 サンプル データベース。

このチュートリアルの推定所要時間 : 15 分

レポート サーバー プロジェクトを作成するには

  1. [スタート] ボタンをクリックし、[プログラム]、[Microsoft SQL Server 2008] の順にポイントして、[Business Intelligence Development Studio] をクリックします。

  2. [ファイル] メニューの [新規作成] をポイントし、[プロジェクト] をクリックします。

  3. [プロジェクトの種類] ボックスの一覧で、[ビジネス インテリジェンス プロジェクト] をクリックします。

  4. [テンプレート] ボックスの一覧で、[レポート サーバー プロジェクト] をクリックします。

  5. [名前] に「Bar Chart Tutorial」と入力します。

  6. [OK] をクリックすると、プロジェクトが作成されます。

    Tutorial プロジェクトがソリューション エクスプローラに表示されます。

横棒グラフ用のデータ ソースを定義するには

  1. [表示] をクリックし、[レポート データ] を選択します。Business Intelligence Development Studio 環境に [レポート データ] ペインが表示されます。

  2. [レポート データ] ペインで、[新規] ボックスの一覧をクリックし、[データ ソース] をクリックします。

  3. [データ ソースのプロパティ] ダイアログ ボックスで、[埋め込み接続] が選択されていることを確認します。

  4. [種類] ボックスで、[Microsoft SQL Server] を選択します。

  5. 接続文字列のテキスト ボックスに、有効な接続文字列を入力するか、[編集] をクリックして [接続プロパティ] ダイアログ ボックスを開きます。

  6. [接続プロパティ] ダイアログ ボックスの [サーバー名] テキスト ボックスに、サーバーの名前を入力するか選択します。

  7. [Windows 認証を使用する] または [SQL Server 認証] を選択し、AdventureWorks2008 データベースへのアクセス権限を持ったユーザー名とパスワードを入力します。

  8. [データベース名の選択または入力] ボックスの一覧で、「AdventureWorks2008」と入力するか選択します。

  9. [接続テスト] をクリックします。

  10. [OK] をクリックして、[接続のプロパティ] ダイアログ ボックスを閉じます。[データ ソースのプロパティ] ダイアログ ボックスに、既定のデータ ソース名 (DataSource1) および接続文字列が表示されます。

  11. [OK] をクリックします。 [レポート データ] ペインに新しいデータ ソースが表示されます。

レポートのデータセットを定義するには

  1. [レポート データ] ペインで、データ ソースを右クリックし、[データセットの追加] をクリックします。

  2. [データセットのプロパティ] ダイアログ ボックスで、[クエリの種類][テキスト] が選択されていることを確認します。

  3. [クエリ] テキスト ボックスに、次のクエリを入力します。

    SELECT [FullName] as 'Name'
          ,[2002] as 'SalesBeforeLast'
          ,[2003] as 'SalesLastYear'
          ,[2004] as 'SalesYTD'
      FROM [Sales].[vSalesPersonSalesByFiscalYears]
    
  4. [OK] をクリックします。 [レポート データ] ペインにデータセットのフィールドが表示されます。

売上情報の横棒グラフをレポートに追加するには

  1. [表示] メニューの [ツールボックス] をクリックします。

  2. [グラフ] をダブルクリックするか、デザイン画面にドラッグします。[グラフの種類を選択] ダイアログが表示されます。

  3. [横棒] をクリックして、横棒グラフを一覧表示します。一覧の先頭の横棒グラフ アイコンを選択します。

  4. グラフをクリックして、グラフのハンドルを表示します。グラフの右下隅をドラッグして、グラフのサイズを大きくします。

  5. [レポート データ] ペインから [名前] フィールドをグラフにドラッグします。グラフ データ領域の周囲に、データ、系列、およびカテゴリの 3 つのドロップ ゾーンが表示されます。カテゴリ フィールドのドロップ ゾーンに [Name] フィールドをドロップします。

  6. [レポート データ] ペインから [SalesYTD] フィールドと [SalesLastYear] フィールドをドラッグし、データ フィールドのドロップ ゾーンにドロップします。

  7. [プレビュー] をクリックして、レポートを実行します。レポートが次のように表示されます。

横棒グラフの追加のチュートリアル : 手順 1

グラフの y 軸を見ると、すべてのカテゴリに対してラベルが表示されているわけではないことがわかります。これは、ラベルどうしが重なり合わないように、ラベルの表示間隔が、アルゴリズムによって自動的に計算されるためです。すべてのカテゴリをグラフに表示する必要がある場合は、軸の間隔に「1」を指定する必要があります。

横棒グラフのカテゴリ軸に沿ってすべての販売員を表示するには

  1. デザイン ビューに切り替えます。

  2. y 軸を右クリックし、[軸のプロパティ] をクリックします。

  3. [カテゴリ軸のプロパティ] ダイアログ ボックスの [軸のオプション] ページで、[間隔] として「1」を入力します。

  4. [OK] をクリックします。

    注意注意

    軸に表示される名前が読みにくい場合は、グラフのサイズを大きくするか、軸ラベルの形式オプションを変更します。詳細については、「グラフの軸ラベルの書式設定」を参照してください。

  5. [プレビュー] をクリックします。レポートが次のように表示されます。

横棒グラフの追加のチュートリアル : 手順 2

グラフの凡例を移動することで、グラフの値を読みやすくすることができます。たとえば、バーが横方向に表示される横棒グラフでは、グラフ領域の上または下に来るように凡例の位置を変更します。こうすることで、バーの水平方向のスペースを広げることができます。

凡例を横棒グラフのグラフ領域の下に表示するには

  1. デザイン ビューに切り替えます。

  2. グラフの凡例を右クリックします。

  3. [凡例のプロパティ] を選択します。

  4. [凡例の位置] で、異なる位置を選択します。たとえば、下部中央の位置を選択します。

    注意注意

    デザイン画面上で、凡例を別の位置へと直接ドラッグすることもできます。

    凡例をグラフの上または下に配置すると、凡例のレイアウトが縦方向から横方向に変更されます。[レイアウト] ボックスの一覧から、異なるレイアウトを選択できます。

  5. [OK] をクリックします。

    注意注意

    凡例に表示される名前が読みにくい場合は、グラフのサイズを大きくするか、凡例の形式オプションを変更します。詳細については、「グラフの凡例の書式設定」を参照してください。

次に、グラフや軸のタイトルを変更したり、書式を追加したりできます。

横棒グラフのグラフ領域の上に表示されるグラフのタイトルを変更するには

  1. デザイン ビューに切り替えます。

  2. グラフ上部のグラフ タイトルを右クリックし、[タイトルのプロパティ] をクリックします。

  3. [タイトルのテキスト] フィールドを "Sales Person YTD vs. Last Year" に置き換えます。

  4. テキスト外の任意の場所をクリックします。

  5. [プレビュー] をクリックします。レポートが次のように表示されます。

    横棒グラフの追加のチュートリアル : 手順 4

最後に、売上額を通常の数値ではなく、通貨形式で表示します。

横軸に表示される数値を通貨形式に変更するには

  1. デザイン ビューに切り替えます。

  2. グラフの底辺に沿った横軸を右クリックし、[軸のプロパティ] をクリックします。

  3. [ラベルの書式][カテゴリ] で、[通貨] をクリックします。通貨値の表示形式に関連した各種オプションを指定することもできます。

  4. [プレビュー] をクリックします。

横棒グラフに上位 5 件の値を表示するようにフィルタを設定するには

  1. デザイン ビューに切り替えます。

  2. グラフを 1 回クリックして、カテゴリ、系列、およびデータのドロップ ゾーンを表示します。

  3. カテゴリ ドロップ ゾーンの [名前] フィールドを右クリックします。

  4. [カテゴリ グループのプロパティ] を選択します。

  5. [フィルタ] をクリックします。フィルタ式の一覧が表示されます。既定では、この一覧には何も表示されません。

  6. [追加] をクリックします。新しい空のフィルタが表示されます。

  7. [式] ボックスに、次の式を入力します。

    =Sum(Fields!SalesYTD.Value)

  8. [演算子] ボックスの一覧の [上位 N] を選択します。

  9. [値] ボックスに「=5」と入力します。

  10. [プレビュー] をクリックします。グラフに、5 人の名前が表示されます。これは、売上データから取得された上位 5 人の販売員を表します。

横棒グラフで名前をアルファベット順に並べ替えるには

  1. デザイン ビューに切り替えます。

  2. グラフを 1 回クリックして、カテゴリ、系列、およびデータのドロップ ゾーンを表示します。

  3. カテゴリ ドロップ ゾーンの [名前] フィールドを右クリックします。

  4. [カテゴリ グループのプロパティ] を選択します。

  5. [並べ替え] をクリックします。並べ替え式の一覧が表示されます。既定では、この一覧には何も表示されません。

  6. [追加] をクリックします。新しい並べ替え式が表示されます。

  7. [以下で並べ替え] ボックスで、[Name] 式を選択します。この式は、=Fields!Name.Value と等価です。

  8. [順序] ボックスで [降順] を選択します。

  9. [プレビュー] をクリックします。名前がアルファベット順に表示されます。