照合順序と SQL Server クライアント アプリケーション
SQL Server 2008 では、新しく追加または修正されたものを含め、80 種類の Windows 照合順序を使用できるようになりました。これらは SQL Server のセットアップ時に選択できます。古いオペレーティング システムを実行しているコンピュータに下位バージョンのクライアント アプリケーションをインストールしている場合は、SQL Server 2008 サーバーへ接続できない可能性があります。また、クライアントからサーバーへ接続できたとしても、クライアントとサーバー データ間で照合順序が一致しないことを知らせるエラー メッセージが表示され、サーバー データの照合順序が変換されない場合があります。
下位クライアントの照合順序の互換性
下位クライアントの接続先データベースで認識不可能な照合順序が使用されていた場合、クライアント/サーバー接続は次の表のように動作します。
クライアントのバージョン |
サーバー接続 |
SQL Server Native Client for SNAC9 |
サーバー側の照合順序を認識できず、クライアント側のコードページをマップできない場合は、クライアント接続時にエラーが表示され、照合順序は変換されません。また、接続、USE ステートメント、または ALTER ステートメントが失敗し、接続が閉じられます。 SQL Server Native Client for SNAC9 に限定した照合順序の不一致に関連する接続エラーの詳細および修正プログラムのダウンロードについては、サポート技術情報の資料 944929「SQL Server 2008 の照合順序で格納されているデータを SQL Server 2005 の SQL Server Native Client で取得しようとすると、接続が閉じられるか、エラー メッセージが表示される」を参照してください。 |
SQL Server Native Client for SNAC10 |
クライアントは、認識できないサーバー照合順序の LCID を、クライアント コンピュータのシステム ロケールに基づいたコード ページにマップします。この照合順序の LCID を認識できない場合、クライアントはコード ページの検索を試みます。 認識不可能なサーバー照合順序にクライアント側コード ページをマップできない場合は、クライアント接続でエラーが表示され、照合順序は変換されません。 |
Visual Studio 2008 Visual Studio 2005 Visual Studio .NET 2003 |
クライアントは、認識不可能なサーバー照合順序の LCID を、クライアント コンピュータのシステム ロケールに基づいたコード ページにマップします。この照合順序の LCID を認識できない場合、クライアントはコード ページの検索を試みます。 認識不可能なサーバー照合順序にクライアント側コード ページをマップできない場合は、クライアント接続でエラーが表示され、照合順序は変換されません。 |
下位クライアントが SQL Server Native Client for SNAC である場合は、接続の動作がサポート技術情報の資料 944929 で説明されている現象と一致することを確認してから、指定の修正プログラムをダウンロードしてインストールします。
それ以外のクライアント アプリケーションがサーバー データの照合順序を認識できない場合は、クライアントのオペレーティング システムをアップグレードするか、データベース クライアント ソフトウェアにサービスの更新プログラムがないかをアプリケーション プロバイダに確認することをお勧めします。または、データに別の照合順序を使用することもできます。
照合順序の変更の詳細については、「照合順序の設定と変更」を参照してください。