チュートリアル : オフラインでのクイック グラフ レポートの作成 (レポート ビルダ 2.0)
この短いチュートリアルは、レポート サーバーまたはデータベースに接続していなくても実行できます。このチュートリアルでは、このトピックからコピーしてウィザードに貼り付けることができる XML データを使用するので、レポート ビルダ 2.0 をすぐに使い始めることができます。
このチュートリアルでは、ウィザードを使用して円グラフを作成し、少し変更して実行可能な操作を確認します。
必要条件
前提条件は、コンピュータにレポート ビルダ 2.0 がインストールされていることだけです。インストール手順の指示が必要な場合は、システム管理者に問い合わせてください。
円グラフを作成するには
[スタート] ボタンをクリックし、[プログラム]、[Microsoft SQL Server 2008 レポート ビルダ] の順にポイントして、[レポート ビルダ 2.0] をクリックします。
デザイン画面で、[グラフ ウィザード] アイコンをクリックします。
[データ ソースへの接続の選択] ページで [新規作成] をクリックします。
[データ ソースのプロパティ] ダイアログ ボックスが表示されます。
データ ソースに任意の名前を付けることができます。[名前] ボックスに、「MyPieChart」と入力します。
[接続の種類の選択] ボックスで、[XML] をクリックします。
[資格情報] タブで、[現在の Windows ユーザーを使用する。Kerberos 委任が必要になる場合があります。] を選択し、[OK] をクリックします。
[データ ソースへの接続の選択] ページで [MyPieChart] をクリックし、[次へ] をクリックします。
次のテキストをコピーして、[クエリのデザイン] ページの中央の大きいボックスに貼り付けます。
<Query> <ElementPath>Root /S {@Sales (Integer)} /C {@FullName} </ElementPath> <XmlData> <Root> <S Sales="500"> <C FullName="Michael Blythe" /> </S> <S Sales="250"> <C FullName="Linda C Mitchell" /> </S> <S Sales="350"> <C FullName="Jillian Carson" /> </S> <S Sales="450"> <C FullName="Ranjit Varkey" /> </S> <S Sales="150"> <C FullName="Jae Pak" /> </S> </Root> </XmlData> </Query>
[次へ] をクリックします。
[グラフの種類の選択] ページで [円] をクリックし、[次へ] をクリックします。
[グラフのフィールドの配置] ページの [使用できるフィールド] ボックスで、[Sales] フィールドをダブルクリックします。
このフィールドは数値なので、[値] ボックスに自動的に移動します。
[FullName] フィールドを [使用できるフィールド] ボックスから [カテゴリ] ボックスにドラッグします (または、ダブルクリックすると [カテゴリ] ボックスに移動します)。
[完了] をクリックします。
デザイン画面に、新しい円グラフ レポートが表示されます。表示内容は見本です。凡例には販売員の名前ではなく Full Name 1、Full Name 2 などが示されており、円のスライスのサイズは正確ではありません。レポートがどのように表示されるかを説明するためだけのものです。
実際の円グラフを表示するには、リボンの [ホーム] タブで [実行] をクリックします。
ウィザードの実行後
円グラフ レポートが完成したので、操作してみます。変更を続行するには、リボンの [実行] タブで [デザイン] をクリックします。
グラフの拡大
最初に、円グラフを拡大すると便利です。グラフ内の要素ではなくグラフをクリックして選択し、右下隅をドラッグしてサイズを変更します。
レポート タイトルの追加
"タイトルを追加するにはここをクリックしてください" と示されたボックスをクリックし、タイトルを入力します。「My First Pie Chart」と入力してみます。
パーセンテージの追加
円グラフにパーセンテージをラベルとして表示するには
円グラフを右クリックし、[データ ラベルの表示] をクリックします。円グラフの各スライス内にデータ ラベルが表示されます。
ラベルを右クリックし、[系列ラベルのプロパティ] をクリックします。[系列ラベルのプロパティ] ダイアログ ボックスが表示されます。
[ラベル データ] オプションに「#PERCENT{P0}」と入力します。
{P0} を指定すると、小数点以下桁数を含まないパーセンテージになります。「#PERCENT」とだけ入力すると、小数点以下 2 桁を含む数値になります。#PERCENT は計算または関数を実行するキーワードで、他にも多数あります。
グラフのラベルと凡例をカスタマイズする方法の詳細については、「円グラフにパーセンテージを表示する方法 (レポート ビルダ 2.0)」および「凡例アイテムのテキストを変更する方法 (レポート ビルダ 2.0)」を参照してください。
3D 効果の追加
グラフは平坦です。少し奥行を与えてみましょう。
3D グラフを作成するには
グラフを右クリックし、[3D 効果] をクリックします。
[グラフ領域のプロパティ] ダイアログ ボックスの [3D オプション] ページが開きます。
[3D の有効化] をクリックします。
グラフを回転して傾斜の角度を設定できます。既定値は 30 および 30 です。これらの値を試してみましょう。
[実行] をクリックして、レポートをプレビューします。
詳細については、「グラフに 3D 効果を適用する方法 (レポート ビルダ 2.0)」を参照してください。
次の課題
レポート ビルダ 2.0 でレポートを初めて自分で作成したので、他のチュートリアルに取り組んで独自のデータからレポートを作成する準備ができました。レポート ビルダ 2.0 を実行するには、データベースなどのデータ ソースにアクセスする権限と、実際にデータ ソースに接続するための接続文字列が必要です。システム管理者がこの情報を保持し、ユーザーを設定できます。
チュートリアルを実行するには、AdventureWorks2008 サンプル データベースへのアクセス権が必要です。これもシステム管理者が設定できます。
最後に、レポートをレポート サーバーまたはレポート サーバーと統合されている SharePoint サイトに保存するには、URL と権限が必要です。作成したレポートはコンピュータから直接実行できますが、レポート サーバーまたは SharePoint サイトから実行するとレポートの機能が増えます。自分のレポートまたはその他のレポートをパブリッシュ元のレポート サーバーまたは SharePoint サイトから実行する権限が必要です。この場合も、アクセス権を取得するにはシステム管理者に問い合わせてください。
開始する前に、いくつかの概念や用語について確認しておくと役立つ場合があります。詳細については、「レポート機能の概念 (レポート ビルダ 2.0)」を参照してください。また、レポートを初めて自分で作成する前に、計画の時間を取ってください。時間を費やす価値があります。詳細については、「レポートの計画 (レポート ビルダ 2.0)」を参照してください。