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グラフ上の複数の系列の表示 (レポート ビルダ 2.0)

グラフ上に複数の系列がある場合は、系列を比較する最適な方法を決定する必要があります。積み上げグラフを使用すると、各系列の相対的な割合を表示できます。共通のカテゴリの X 軸を共有する 2 つの系列のみを比較する場合は、セカンダリ軸を使用します。これは、価格と売買高や収入と税金など、データの関連する 2 つの系列を表示するときに役立ちます。グラフが読み取れなくなった場合は、複数のグラフ領域を使用して、各系列間の間隔を広げることを検討してください。

グラフ機能の使用に加えて、データに使用するグラフの種類を決定することも重要です。データセット内のフィールドが関連付けられている場合は、範囲グラフの使用を検討してください。

積み上げグラフおよび 100% 積み上げグラフの使用

積み上げグラフは一般に、1 つのグラフ領域に複数の系列を表示するときに使用します。表示するデータの関連性が高い場合は、積み上げグラフの使用を検討してください。また、積み上げグラフに表示する系列は 4 つ以下にすることをお勧めします。各系列が全体に占める割合を比較する場合は、100% 積み上げ面グラフ、横棒グラフ、または縦棒グラフを使用します。これらのグラフでは、各系列がそのカテゴリに占める相対的な割合が計算されます。詳細については、「面グラフ (レポート ビルダ 2.0)」、「横棒グラフ (レポート ビルダ 2.0)」、および「縦棒グラフ (レポート ビルダ 2.0)」を参照してください。

セカンダリ軸の使用

グラフに新しい系列を追加すると、プライマリ X 軸および Y 軸を使用してプロットされます。単位の異なる値を比較する場合は、2 つの系列を別々の軸にプロットできるように、セカンダリ軸の使用を検討してください。セカンダリ軸は、単位の異なる値を比較する場合に役立ちます。セカンダリ軸は、プライマリ軸の反対側に描画されます。グラフでは、プライマリ軸とセカンダリ軸のみがサポートされます。セカンダリ軸とプライマリ軸のプロパティは同じです。詳細については、「セカンダリ軸にデータをプロットする方法 (レポート ビルダ 2.0)」を参照してください。

データの範囲が異なる系列を 3 つ以上表示する場合は、別のグラフ領域に系列を置くことを検討してください。

グラフ領域の使用

グラフは、外側の境界、グラフのタイトル、および凡例を含んでいる最上位レベルのコンテナです。既定では、グラフには既定のグラフ領域が 1 つ含まれています。グラフ領域はグラフの表面上には見えませんが、グラフ領域を 1 つ以上の系列の軸ラベル、軸タイトル、およびプロット エリアのみを含んでいるコンテナと考えることができます。次の図は、1 つのグラフ内にあるグラフ領域の概念を示しています。

グラフ領域の図

[グラフ領域のプロパティ] ダイアログ ボックスを使用して、グラフ領域に含まれているすべての系列の 2D および 3D 方向を指定し、同じグラフ内に複数のグラフ領域を配置し、プロット エリアの色を設定できます。既定の 1 つのグラフ領域のみを含んでいるグラフ上で新しいグラフ領域を定義すると、グラフ領域の使用可能な領域が水平に 2 つに分割され、新しいグラフ領域が最初のグラフ領域の下に配置されます。

各系列は、1 つのグラフ領域にのみ接続できます。既定では、既定のグラフ領域にすべての系列が追加されます。面グラフ、縦棒グラフ、折れ線グラフ、散布図を使用する場合は、これらの系列を組み合わて同じグラフ領域上に表示できます。たとえば、同じグラフ領域上に縦棒グラフと折れ線グラフの系列を表示できます。複数の系列に同じグラフ領域を使用する利点は、エンド ユーザーによる比較が容易になるということです。

横棒グラフ、レーダー グラフ、および図形グラフは、同じグラフ領域内で他の種類のグラフと組み合わせることはできません。横棒グラフ、レーダー グラフ、または図形グラフの種類である複数の系列を比較する場合は、次のいずれかの操作を行います。

  • グラフ領域内のすべての系列を同じ種類のグラフに変更します。

  • 新しいグラフ領域を作成し、1 つ以上の系列を既定のグラフ領域から新しく作成したグラフ領域に移動します。

値のスケールが異なるデータを比較する場合は、グラフの 1 つの機能に関して複数のグラフ領域を表示するのも役立ちます。たとえば、最初の系列に 10 ~ 20 の範囲のデータが含まれており、2 番目の系列に 400 ~ 800 の範囲のデータが含まれている場合、最初の系列の値がはっきりと見えなくなる可能性があります。各系列を別のグラフ領域に分割することを検討してください。詳細については、「系列のグラフ領域を指定する方法 (レポート ビルダ 2.0)」を参照してください。

範囲グラフの使用

範囲グラフには、データ ポイントごとに値が 2 つあります。同じカテゴリの X 軸を共有する 2 つの系列がグラフに含まれている場合は、範囲グラフを使用して、2 つの系列の差を表示できます。範囲グラフは、大きい値と小さい値の差または最高の値と最低の値の差に関する情報を表示するのに最適です。たとえば、最初の系列には 1 月中の毎日の最高の売上が含まれており、2 番目の系列には 1 月中の毎日の最低の売上が含まれている場合、範囲グラフを使用して、毎日の最高の売上と最低の売上の差を表示できます。詳細については、「範囲グラフ (レポート ビルダ 2.0)」を参照してください。