SAP NetWeaver BI データ ソースに対する拡張フィールド プロパティの使用 (レポート ビルダ 2.0)
SAP NetWeaver Business Intelligence データ ソースは、拡張フィールド プロパティをサポートしています。拡張フィールド プロパティは、Value と IsMissing に追加するかたちで、データ処理拡張機能によってデータセットのフィールドに定義されるプロパティです。拡張プロパティには、定義済みのプロパティやカスタム プロパティがあります。定義済みのプロパティは、複数のデータ ソースに共通のプロパティです。カスタム プロパティは、各データ ソースの固有のプロパティです。
フィールド プロパティの操作
拡張フィールド プロパティは、レポート レイアウトにドラッグすることのできるアイテムとして [レポート データ] ウィンドウには表示されません。その代わりに、このプロパティの親フィールドをレポートにドラッグすることによって、既定のプロパティである Value を必要なプロパティに変更することが可能です。たとえば、MDX クエリ デザイナで、メタデータ ペインからクエリ ペインにレベルをドロップすることによって Calendar Year/Month Level 01 というフィールド名を作成した場合、カスタムの拡張プロパティ Long Name を式の中で参照するには、次の構文を使用します。
=Fields!Calendar_Year_Month_Level_01("Long Name")
メタデータ ペインでフィールドにカーソルを合わせると、拡張フィールド プロパティの名前がツールヒントに表示されます。基になるデータを探索するときに使用できるクエリ デザイナの詳細については、「SAP NetWeaver BI Query Designer のユーザー インターフェイス (レポート ビルダ 2.0)」を参照してください。
フィールドおよびフィールド プロパティを式の中で使用する方法の詳細については、「式での組み込みコレクションの使用 (レポート ビルダ 2.0)」を参照してください。
注 拡張フィールド プロパティに対応する値が存在するのは、レポートを実行して対応するデータセットのデータを取得する際に、データ ソースによって値が提供された場合のみです。その場合、以下に示す構文を使用して、すべての式からこれらの Field プロパティ値を参照できます。ただし、これらのフィールドはこのデータ プロバイダに固有であり、レポート定義言語には含まれないため、これらの値に加えた変更はレポート定義には保存されません。
定義済みの拡張プロパティを式の中で参照するには、次のいずれかの構文を使用します。
- Fields!FieldName.PropertyName
Fields!FieldName("PropertyName")
カスタム拡張プロパティを式の中で参照するには、次の構文を使用します。
Fields!FieldName("PropertyName")
定義済みフィールド プロパティ
次の表に、SAP NetWeaver Business Intelligence データ ソースで使用できる定義済みフィールド プロパティの一覧を示します。
プロパティ |
型 |
説明/有効値 |
---|---|---|
Value |
Object |
フィールドのデータ値を指定します。 |
IsMissing |
Boolean |
フィールドが結果データセットに存在するかどうかを示します。 |
FormattedValue |
String |
主要データの書式設定した値を返します。 |
BackgroundColor |
String |
データベースで定義されたフィールドの背景色を返します。 |
Color |
String |
データベースで定義されたアイテムの前景色を返します。 |
Key |
Object |
レベルのキーを返します。 |
LevelNumber |
Integer |
親子階層の場合は、レベル番号またはディメンション番号を返します。 |
ParentUniqueName |
String |
親子階層の場合は、親レベルの完全修飾名を返します。 |
UniqueName |
String |
レベルの完全修飾名を返します。たとえば、従業員の UniqueName 値は、[0D_Company].[10D_Department].[11] です。 |