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データ処理拡張機能と標準 .NET データ プロバイダの相違点 (レポート ビルダ 2.0)

データ処理拡張機能は、レポート ビルダ 2.0 と共にインストールされるコンポーネントで、特定の種類のデータ ソースからデータを取得します。レポート デザインやレポート処理をサポートする追加機能を提供するという点でデータ プロバイダとは異なります。.NET Framework データ プロバイダは、特定の種類のデータ ソースからのデータの取得や変更を可能にする System.Data インターフェイスをサポートするコンポーネントで、Microsoft またはサード パーティ ソースから入手できます。

レポート ビルダ 2.0 と共にインストールされるデータ処理拡張機能の一覧については、「接続の例 (レポート ビルダ 2.0)」を参照してください。

注意注意

レポート作成コンピュータへのカスタム データ拡張機能のインストールはサポートされていません。ただし、レポート ビルダ 2.0 ではレポート サーバーのデータ ソースを選択できるため、レポート サーバーにインストールされているカスタム データ処理拡張機能を使用するレポートを表示したり変更したりできます。

データ処理拡張機能について

データ処理拡張機能は、System.Data インターフェイスのサブセットをサポートする SQL ServerReporting Services のコンポーネントです。データ処理拡張機能には、データ ソースへの読み取り専用アクセスのみが必要です。書き込みおよび更新用のインターフェイスは実装されていません。それぞれのデータ処理拡張機能では、レポート処理をサポートするカスタム機能を設定できます。たとえば、データ処理拡張機能がサポートしている機能の種類は次のとおりです。

  • 接続文字列の資格情報の非表示

  • 複数値パラメータのサポート

  • データ ソースで計算された集計の取得

  • データ ソースからのデータ プロパティおよびデータ値の取得

データ プロバイダについて

.NET Framework データ プロバイダ (ドライバと呼ばれることもある) では、データ ソースのデータを読み込み、書き込み、更新するための System.Data インターフェイスの標準セットがサポートされています。データ プロバイダは、特定の種類のデータ ソースに対して使用できるデータ処理拡張機能がない場合に使用できます。サード パーティの標準 .NET Framework データ プロバイダは多数あります。

Reporting Services には拡張可能なデータ プロバイダ アーキテクチャがあるので、Reporting Services データ処理拡張機能によって提供される追加機能を含めたカスタムのデータ処理拡張機能を構築することもできます。詳細については、Reporting Services のドキュメント (SQL Server オンライン ブック) の「データ処理拡張機能の実装」を参照してください。サード パーティのデータ処理拡張機能の詳細については、サード パーティのデータ処理拡張機能に付属するドキュメントを参照してください。

注意注意

.NET Framework データ プロバイダまたはカスタム データ処理拡張機能を使用してデータ ソースからデータを取得するには、インストールと登録が事前に完了している必要があります。ローカル コンピュータでレポートを編集およびプレビューするには、そのコンピュータにデータ処理拡張機能をインストールおよび登録する必要があります。レポート サーバーでレポートを編集および表示するには、レポート サーバーにデータ処理拡張機能をインストールおよび登録する必要があります。詳細については、Reporting Services のドキュメント (SQL Server オンライン ブック) の「標準 .NET Framework データ プロバイダを登録する方法」および「データ処理拡張機能の配置」を参照してください。