チュートリアル : レポートへの横棒グラフの追加 (レポート ビルダ 2.0)
横棒グラフは、カテゴリ データを水平方向に表示する場合に役立ちます。たとえば、次のような用途が考えられます。
長いカテゴリ名を読みやすくする。
値としてプロットされた時間をわかりやすく示す。
複数の系列の相対値を比較する。
学習する内容
このチュートリアルでは、次の内容を学習します。
データ ソースを定義し、データセットをレポートに追加する。
レポートに横棒グラフを追加する。
グラフの軸ラベル、タイトル、および凡例の形式を設定する。
必要条件
このチュートリアルを完了するには、次の条件を満たす必要があります。
- 「チュートリアル : 基本的なテーブル レポートの作成 (レポート ビルダ 2.0)」で作成した Sales Order レポートへのアクセス権が必要です。
このチュートリアルの推定所要時間 : 15 分
既存のレポートを開くには
[スタート] ボタンをクリックし、[プログラム]、[Microsoft SQL Server 2008 レポート ビルダ] の順にポイントして、[レポート ビルダ 2.0] をクリックします。
レポート ビルダのボタンの [開く] をクリックします。
[最近使ったサイトとサーバー] をクリックし、レポート サーバーの [Sales Order] に移動します。
次に、横棒グラフをレポートに追加します。
グラフ ウィザードを使用して横棒グラフを追加するには
[挿入] リボンの [グラフ] をクリックし、次に [グラフ ウィザード] をクリックします。デザイン領域でクリックおよびドラッグしてグラフの外枠を指定します。
レポートにデータセットが既に存在するので、[データセットの選択] ページが開きます。このチュートリアルでは、新しいデータセットを作成します。
[データセットの作成] をクリックし、[次へ] を 2 回クリックします。[クエリのデザイン] ページが開きます。
一部のデータベースでは、テーブルがスキーマにまとめられています。データベース ビューにスキーマの階層が表示されます。各スキーマを展開してテーブルとビューを表示できます。
データベース ビュー ペインで、Sales、Views、vSalesPersonSalesByFiscalYearsの順に展開します。FullName、2003 および 2004 の列を選択します。
[実行] ([!]) をクリックして、結果セットを表示します。
結果セットに 14 行および 3 列が示されます。販売員ごとに 1 行のデータが存在します。各行には、名前と 2002 年、2003 年、および 2004 年の売上合計が表示されます。
[次へ] をクリックします。[グラフの種類の選択] ページが開きます。
[横棒] をクリックし、[次へ] をクリックします。[グラフのフィールドの配置] ページが開きます。
[使用できるフィールド] ペインに、FullName、ID2003 および ID2004 の 3 つのフィールドがあります。数字で始まる列名は、文字 "ID" で始まって数字が続くデータセット フィールド名に変換されます。
FullName を [カテゴリ] ペインにドラッグします。カテゴリによって、縦軸に沿ったラベルの指定可能数が定義されます。
ID2003 および ID2004 を [値] ペインにドラッグします。これらのフィールドは、2003 年と 2004 年のすべての売上を表します。既定では、[値] ペインの各数値フィールドは Sum 関数を使用して集計されます。
[完了] をクリックします。
グラフがデザイン画面に追加されます。
[実行] をクリックして、レポートをプレビューします。
グラフの縦軸では、すべてのカテゴリに対してラベルが表示されているわけではありません。既定では、ラベルどうしが重なり合わないように、アルゴリズムによって間隔が自動的に計算されます。ラベル数を制御するために、間隔を指定できます。たとえば、すべてのラベルを表示するには、間隔を 1 に設定します。
横棒グラフのカテゴリ軸に沿ってすべての販売員を表示するには
デザイン ビューに切り替えます。
縦軸を右クリックし、[軸のプロパティ] をクリックします。
[カテゴリ軸のプロパティ] ダイアログ ボックスの [軸のオプション] ページで、[間隔] に「1」を入力します。
[OK] をクリックします。
[実行] をクリックして、レポートをプレビューします。
注意 縦軸に表示される販売員の名前が読みにくい場合は、グラフのサイズを大きくするか、軸ラベルの形式オプションを変更します。
グラフの凡例を移動することで、グラフの値を読みやすくすることができます。たとえば、バーが横方向に表示される横棒グラフでは、グラフ領域の上または下に来るように凡例の位置を変更します。こうすることで、バーの水平方向のスペースを広げることができます。
凡例を横棒グラフのグラフ領域の下に表示するには
デザイン ビューに切り替えます。
グラフの凡例を右クリックします。
[凡例のプロパティ] を選択します。
[凡例の位置] で、異なる位置を選択します。たとえば、下部中央の位置を選択します。
凡例をグラフの上または下に配置すると、凡例のレイアウトが縦方向から横方向に変更されます。[レイアウト] ボックスの一覧から、異なるレイアウトを選択できます。
[OK] をクリックします。
[実行] をクリックして、レポートをプレビューします。
次に、グラフや軸のタイトルを変更し、書式を追加します。
横棒グラフのグラフ領域の上に表示されるグラフのタイトルを変更するには
デザイン ビューに切り替えます。
グラフ上部のグラフ タイトルをダブルクリックし、[タイトルのプロパティ] を選択します。
タイトルのテキストを「Sales for 2003 and 2004」に置き換えます。
テキスト外の任意の場所をクリックします。
[実行] をクリックして、レポートをプレビューします。
次に、売上高を通貨形式で表示します。
横軸に表示される数値を通貨形式に変更するには
デザイン ビューに切り替えます。
グラフの底辺に沿った横軸をクリックして選択します。
リボンの [ホーム] タブの [数値] グループで、[通貨] ボタンをクリックします。横軸ラベルが通貨に変更されます。
[実行] をクリックして、レポートをプレビューします。
レポートの横軸に、売上高が通貨形式で表示されます。
次に、上位 5 件の値を表示するようにフィルタを設定します。
横棒グラフに上位 5 件の値を表示するようにフィルタを設定するには
デザイン ビューに切り替えます。
グラフをダブルクリックして、カテゴリ、系列、およびデータのドロップ ゾーンを表示します。
カテゴリ ドロップ ゾーン内の [FullName] フィールドを右クリックして、[カテゴリ グループのプロパティ] をクリックします。
[フィルタ] をクリックします。[フィルタを変更します。] ページに、フィルタ式の一覧が表示されます。既定では、この一覧には何も表示されません。
[追加] をクリックします。新しい空のフィルタが表示されます。
[式] に「[Sum(ID2004)]」と入力します。これにより、基になる式 =Sum(Fields!ID2004.Value) が作成されます。
データ型が [テキスト] であることを確認します。
[演算子] で [上位 N] を選択します。
[値] に式「=5」を入力します。
[OK] をクリックします。
[実行] をクリックして、レポートをプレビューします。
グラフに、売上データから取得された上位 5 人の販売員の名前が表示されます。
次に、縦軸に表示される名前を並べ替えます。
横棒グラフで名前をアルファベット順に並べ替えるには
デザイン ビューに切り替えます。
グラフをダブルクリックして、カテゴリ、系列、およびデータのドロップ ゾーンを表示します。
カテゴリ ドロップ ゾーン内の [FullName] を右クリックして、[カテゴリ グループのプロパティ] をクリックします。
[並べ替え] をクリックします。[並べ替えのオプションを変更します。] ページに、並べ替え式の一覧が表示されます。既定では、この一覧には何も表示されません。
[追加] をクリックします。新しい並べ替え式が表示されます。
[以下で並べ替え] で [FullName] を選択します。
[順序] で [降順] を選択します。名前が降順に表示されるように、アルファベットの逆順を選択します。
[OK] をクリックします。
[実行] をクリックして、レポートをプレビューします。
横軸に表示される名前が並べ替えられます。
次の手順
これで、「レポートへの横棒グラフの追加」チュートリアルを終了します。