RunningValue 関数 (レポート ビルダ 2.0)
式で指定された NULL 以外のすべての数値の実行中の集計を、指定されたスコープに対して評価して返します。
構文
RunningValue(expression, function, scope)
パラメーター
expression
この集計関数の実行対象の式です ([Quantity] など)。この式には、集計関数が使用されている式を指定することはできません。function
(Enum) 式に適用する集計関数の名前です (Sum など)。この関数は、RunningValue、RowNumber、または Aggregate にすることはできません。scope
(String) 集計を評価するコンテキストを示すデータセット、データ領域、またはグループの名前か、NULL (Visual Basic では Nothing) です。Nothing は、最も外側のコンテキスト (通常はレポート データセット) を示します。詳細については、「式での組み込みのレポート関数と集計関数の使用 (レポート ビルダ 2.0)」および「合計およびその他の集計の計算 (レポート ビルダ 2.0)」を参照してください。
戻り値の型
function パラメータに指定された集計関数によって決まります。
説明
RunningValue の値は、スコープの新しいインスタンスごとに 0 にリセットされます。グループが指定された場合は、累計値はグループ式の変更時にリセットされます。データ領域が指定された場合は、累計値はデータ領域の新しいインスタンスごとにリセットされます。データセットが指定された場合は、累計値はデータセット全体にわたってリセットされません。
RunningValue の制限も、function パラメータに指定された集計関数によって決まります。RunningValue は、フィルタ式または並べ替え式では使用できません。
式で指定されたデータセットは、同じデータ型である必要があります。複数の数値データ型のデータを同じデータ型に変換するには、CInt、CDbl、CDec などの変換関数を使用します。詳細については、「データ型変換関数」を参照してください。
Scope には、式を指定することができません。
行数の累計値を計算するには、RowNumber を使用します。詳細については、「RowNumber 関数 (レポート ビルダ 2.0)」を参照してください。
説明
次のコード例では、最も外側のスコープ (データセット) の Cost フィールドの累計が返されます。
コード
=RunningValue(Fields!Cost.Value, Sum, Nothing)