InScope 関数 (レポート ビルダ 2.0)
アイテムの現在のインスタンスが、指定したスコープ内にあるかどうかを示します。
構文
InScope(scope)
パラメーター
- scope
(String) スコープを指定するデータセット、データ領域、またはグループの名前です。scope パラメータの詳細については、「式での組み込みのレポート関数と集計関数の使用 (レポート ビルダ 2.0)」および「合計およびその他の集計の計算 (レポート ビルダ 2.0)」を参照してください。
戻り値の型
Boolean 値を返します。
説明
InScope 関数では、レポート アイテムの現在のインスタンスのスコープを調べて、scope パラメータで指定されたスコープのメンバシップを確認します。
Scope には、式を指定することはできません。
InScope 関数は、通常、動的スコープを利用するデータ領域で使用されます。たとえば、InScope をデータ領域のセル内のドリルスルー リンクに使用して、クリックされたセルに応じて異なるレポート名とパラメータ セットが返されるようにすることができます。この例を以下に示します。
次の式では、ドリルスルー リンクのレポート名として使用し、Month グループ内のセルがクリックされた場合は ProductDetail レポートが開き、それ以外のセルがクリックされた場合は ProductSummary レポートが開くようにしています。
=Iif(InScope("Month"), "ProductDetail", "ProductSummary")
次の式では、ドリルスルー レポート パラメータの Omit プロパティに使用し、Product グループ内のセルがクリックされた場合のみ、目的のレポートにパラメータが渡されるようにしています。
=Not(InScope("Product"))
使用例
次のコード例では、アイテムの現在のインスタンスが、Product データセット、データ領域、またはグループのスコープにあるかどうかが示されます。
=InScope("Product")