First 関数 (レポート ビルダ 2.0)
指定された式の指定されたスコープの最初の値を返します。
構文
First(expression, scope)
パラメーター
expression
(Variant または Binary) この集計関数の実行対象の式です (=Fields!FieldName.Value など)。この式には、集計関数が使用されている式を指定することはできません。scope
(String) 省略可。集計関数の適用先となるレポート アイテムを含むデータセット、グループ、またはデータ領域の名前です。scope を指定しない場合、現在のスコープが使用されます。詳細については、「式での組み込みのレポート関数と集計関数の使用 (レポート ビルダ 2.0)」および「合計およびその他の集計の計算 (レポート ビルダ 2.0)」を参照してください。
戻り値の型
式の種類によって決まります。
説明
First 関数は、指定されたスコープですべての並べ替えおよびフィルタ処理が適用された後、データセットの最初の値を返します。
First 関数は、現在 (既定) のスコープ以外のスコープを使用してグループ化フィルタ式で使用することはできません。
また、ページ ヘッダーで First を使用して、ページの ReportItems コレクションから最初の値を返し、各ページの最初と最後のエントリを表示する辞書形式のヘッダーを作成することもできます。
scope の値には、式を指定することができません。また、この値では、現在のスコープまたはコンテナ スコープを参照する必要があります。
使用例
次のコード例では、データ領域の Category グループの最初の製品番号が返されます。
=First(Fields!ProductNumber.Value, "Category")